• 2017年4月30日

Photoshopで幻想的な宇宙(ネブラ)を表現するチュートリアル

Photoshopで幻想的な宇宙(ネブラ)を表現するチュートリアル

Photoshopで幻想的な宇宙(ネブラ)を表現するチュートリアル 700 433 パソコン生活サポート Pasonal

Photoshopではエフェクトを使うことによって様々な環境を作り出すことができます。水中や雪、雨、夜空など以外に簡単に作成することが可能です。環境を作るテクニックを身につけることができれば、あらゆるシーンに対応できます。

ほんのちょっとしたコツとテクニックで簡単に実現できるので、ぜひ身につけましょう。

さて、今回は幻想的な「ネブラ(宇宙)」を作ってみたいと思います。

 

開発環境

 OS  Windows 10 64bit
 Photoshop バージョン  Adobe Creative Cloud / Photoshop CC 2017
 作成時間  約20~30分
 テクニックのポイント  ソフトブラシ / 雲模様 / 覆い焼きカラー / パペットワープ

 

難易度

ブロンズメダル

今回の難易度はブロンズレベル(初級者以上)です。

 

星の作成

ここでは宇宙の星を作成しています。黒いキャンバスに夜空のような無数の星を作成するためには、ノイズを使います。また、ノイズの比率を変えることによって、本物に近い夜空が実現できるので、このテクニックを覚えておくと、色々なシーンで利用することができます。

 

【手順1】キャンバスの作成 / Create Canvas

キャンバスを「1920  × 1200 px」で作成します。

※キャンバスは任意のサイズでもOKです。

キャンバスの作成

 

【手順2】背景レイヤーをコピーする / Background layer copy

星を作るために、背景レイヤーをコピーしておきます。

背景レイヤーをコピーする

 

【手順3】ノイズを加える / Add Noise

ノイズを下記の設定値で適用させます。

ノイズを加える

 

【手順4】レベル補正をかける / Levels

レベル補正を下記のように適用します。レベル補正まで適用したら、レイヤーの種類を「スクリーン」にします。

レベル補正をかける

 

【手順5】再度レイヤーをコピーする / Copy Layer

「starsレイヤー」をコピーします。

再度レイヤーをコピーする

 

【手順6】倍の比率に拡大する / Scale Effects

「starsレイヤーのコピーレイヤー」を200%に引き延ばします。メニューの下にある、チェーンのマークをクリックすることで、WとHを等倍比率で変更することができます。Wに200%と入力すれば、自動的にHも200%になります。

倍の比率に拡大する

 

【手順7】新規レイヤーを作成する / Create new layer

新規レイヤー「nebula color」を作成します。

新規レイヤーを作成する

 

ネブラの作成

このステップではネブラ(星雲)を作成していきます。カラーの追加、パペットワープ、ワープなど、慣れが必要な操作が入るため、若干難しくなります。一つ一つ確認しながらステップを進めていきましょう。

 

【手順8】ネブラのカラーを配置する / soft brush color

適当な明るい色をソフトブラシで点々に配置します。色はランダムで構いません。明るい色で下記のように着色していきましょう。

ネブラのカラーを配置する

 

【手順9】ほがし(ガウス)を適用する / Gaussian Blur

ぼかし(ガウス)を適用します。数値は「100(最低値)~300(最高値)」の間で様子を見ます。対象のレイヤーをスマートオブジェクトを適用して、ぼかしを適用させると良いでしょう。

120 pxほどが丁度よい感じになります。(ネブラがやや明るくなりますが・・・)

ほがし(ガウス)を適用する

 

【手順10】楕円形選択ツールで楕円形を描く / Elliptical Marquee Tool

「nebula colorレイヤー」の上に、新規レイヤー「nebula」を作成します。楕円形選択ツールを利用して、キャンバス中央付近に楕円形を描きます。その際、描画色を黒、背景色を白に設定しておきましょう。

楕円形選択ツールで楕円形を描く

 

【手順11】境界線をぼかす / Modify

選択範囲の境界線をぼかします。ピクセルの半径は「45~50 px」ほどに設定します。

境界線をぼかす

 

【手順12】雲模様1と雲模様2の適用 / Difference Clouds 1

下記の手順で雲模様を適用していきます。

  • 「フィルター > 描画 > 雲模様1」
  • 「フィルター > 描画 > 雲模様2」
  • 再び、「フィルター > 描画 > 雲模様2」を適用。
  • 選択範囲を解除(Ctrl + D)

雲模様1と雲模様2の適用、その後ふたたび雲模様2を適用させる

 

【手順13】レイヤーを覆い焼きカラーに変更する / Color Dodge

「nebulaレイヤー」を「覆い焼きから―」に変更します。

下記のような感じになればOKです。

レイヤーを覆い焼きカラーに変更する

 

【手順14】ワープさせる / Warp

「nebulaレイヤー」をワープさせます。「編集 > 変形 > ワープ」から、下記のように適用してください。

※別撮りしたので、nebulaの色が違っています。気にしないでください。

ワープさせる

 

【手順15】パペットワープを適用する / Puppet warp

さらにパペットワープを下記のように適用します。あまり引っ張ら過ぎずに、少しだけ外側に引き延ばすような感じにします。

パペットワープを適用する

 

違和感がある場合

パペットワープを適用した結果、下記のように違和感がある場合、レイヤーマスクを使って境目をぼかします。

違和感がある場合

 

ソフトブラシで境目を消す / Create Layer Mask

「nebulaレイヤー」に対して、レイヤーマスクを適用させ、下記のようにソフトブラシで軽くなぞります。境目を上手くぼかすことができれば、OKです。

ソフトブラシで境目を消す

 

完成 / It’s done!

これで完成です。

「nebula colorレイヤー」のぼかし(ガウス)の適用を上げたり、下げたりして変更すると、また違った雰囲気が作れます。

完成

 

他の素材と組み合わせる

他の素材(惑星やテキスト)と組み合わせることで、Nebula(ネブラ)を活かすことができます。下記は惑星を追加し、エフェクトを追加したものです。

興味があれば、試してみてはどうでしょうか。

Nebula / 宇宙 サンプル

 

Nebulaのダウンロード

ロイヤリティーフリー素材 げっとまてりある

 

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