• 2017年12月2日

Photoshopで作るキュートなクリスマスの背景 簡単チュートリアル

Photoshopで作るキュートなクリスマスの背景 簡単チュートリアル

Photoshopで作るキュートなクリスマスの背景 簡単チュートリアル 700 467 パソコン生活サポート Pasonal

時間が過ぎるのは早いもので、もうクリスマスがそこまで近づいています。2017年はひたすら時間の許す限りPhotoshopのテクニックを磨いてきました。と同時にDimensionを使うことで、よりPhotoshopの理解が深まったように感じます。

以前は海外のチュートリアル記事を見ても全然理解できませんでしたが、今では、画像をみれば操作が頭の中でイメージできるようになり、スムーズにこなせるようになりました。これもきっと、テクニックか向上したからだと思います。

道のりは長かったですが、作品を作り終わった時は何とも言えない達成感があります。今ではもはやIllustratorよりPhotoshop一筋になりました。しかし、プロの方からみれば、まだまだ私はひよっこレベルでしょう。

極める」にはまだまだ多くの時間が掛かりそうです。

さて、今回は「Photoshopで作るクリスマス背景の簡単チュートリアル」を作成します。

 

開発環境

 OS  Windows 10 64bit
 バージョン  Photoshop CC 2018 
 作成時間  約30分~1時間
 ステップ数  およそ29ステップ
 テクニックのポイント  多角形ツール / 星形ツール / 変形 / 回転 / グラデーション

 

難易度

ブロンズメダル

今回の難易度はブロンズレベル(初級者以上)です。

 

ダウンロード素材

今回利用するキュートなクリスマスの背景の素材アイテムです。ダウンロードの内容は以下の通りです。

  • 「christmas-bells.png」・・・ベル &  ヤドリギの葉
  • 「merry-christmas-text.png」・・・メリークリスマスのテキストタイトル
  • 「flower.png」・・・・スノーフラワー
  • 「christmas decoration brush.abr」・・・・雪の結晶のブラシ
  • 「Photoshop-christmas-cute-background.jpg」・・・完成品

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※再配布・販売・その他サイトへのアップロードはできません。

 

最終的な完成図

クリスマスのらしい装飾を施したクリスマスの背景画像です。ブラシを使ってもよかったのですが、今回は雪の結晶を自力で作成しています。初級者でも簡単に作成できるので、興味があれば挑戦してみましょう。

Photoshopで作るキュートなクリスマスの背景 簡単チュートリアル

 

雪の結晶を作る

このステップでは雪の結晶を一から作成していきます。基本的には、多角形ツール角丸長方形ツールなどを組みあせて作ることになります。画像の流れを見ていけば、イメージしやすいと思います。

楽をしたい方は、この「雪の結晶を作る」のチュートリアルをスキップし、ダウンロード素材の「christmas decoration brush.abr」を使いしょう。

 

【手順1】キャンバスの作成

キャンバスを任意の大きさで作成します。ここでは「1920 × 1280 px」で作成しています。

キャンバスの作成

 

【手順2】ガイドレイアウトを作成する

上部メニュー「表示」>「新規ガイドレイアウトを作成」を選択し、「列2」・「行2」で作成します。下記のように、十字のガイドレイアウトが表示されます。

ガイドラインの作成

 

【手順3】六角形を作成する

描画色を灰色に設定します。

メニューから多角形ツールを選択し、ガイドレイアウトの中心から「Shift + Alt」キーを押したまま、「シェイプ」で描画します。大きさは任意です。多角形ツールを回転させ、ガイドレイアウトに合うようにしてください。

六角形を作成する

 

【手順4】星形を作成する

描画色を灰色よりも、薄い色に設定します。

今度は星形ツールを「ピクセル」で描画します。まずは、多角形ツールを選択したのち、上部メニューを「ピクセル」に変更し、オプションの追加設定(ギアのマーク)から「星形」、辺のくぼみ30%」、角数」に設定し、中心点から描画します。

下記のように、星の頂点やくぼみをガイドレイアウトに合わせます。

星型を作成する

 

【手順5】六角形と星型のレイヤーを結合させる

レイヤーを結合しておきます。

六角形と星型のレイヤーを結合させる

 

【手順6】角丸の長方形を作る

角丸長方形ツール(角丸の半径 20px)を選択し、星形の半分の長さぐらいまで描画します。

角丸の長方形を作る

 

【手順7】コピーして角度40にして配置する

角丸長方形を「Ctrl + J」でコピーし、角度を「40°」に設定します。さらにコピーを行い、下記のように配置します。

コピーして角度を付ける

 

【手順8】さらにコピーし角度20にして配置する

さらに1本だけコピーして、20°だけ角度を追加します。下記の位置に配置してください。

さらにコピーし角度20にして配置する

 

【手順9】角丸長方形のレイヤーをまとめて、半分だけ削除する

角丸長方形のレイヤーをすべて選択し、「Ctrl + E」で結合します。下記のように、ガイドラインに沿うような感じで、範囲選択ツールを利用して、半分だけ削除します。

角丸長方形のレイヤーをまとめて、半分だけ削除する

 

【手順10】コピーして反転させる

手順9」で作ったレイヤーをコピーします。「Ctrl + T」で変形モードにし、変形の中心点を左側の場所に移動させます。右クリック>水平方向に反転を選択します。あとは2つのレイヤーを選択し、「Ctrl + E」で結合しておきます。

コピーして反転させる

 

【手順11】さらにコピーし、垂直に反転させる

さらにコピーして、垂直に反転させます。この時、変形ツールの中心点一番下のガイドラインに沿うように移動させると、きれいに反転させることができます。反転が終わったら、2つのレイヤーを「Shift キー」で選択し、「Ctrl + E 」で結合します。

 

【手順12】レイヤーをコピーし、回転・配置する

今までの手順と同様に、コピーして回転させます。下記のように星形に沿うような感じで配置してください。

レイヤーをコピーし、回転・配置する

 

【手順13】一部分を切り取り、下方向にずらす

雪の結晶の一部分だけを範囲選択し、「Ctrl + J」でコピーして別レイヤーにしておきます。そのまま、やや下方向にずらします。

一部分を切り取り、下方向にずらす

 

【手順14】コピーし、垂直に反転させる

「Ctrl + T」で変形モードにし、中心点をガイドレイアウトの中心に移動させます。そのまま「右クリック」>「垂直方向に反転」させます。

コピーし、垂直に反転させる

 

【手順15】さらにコピーし、回転させ配置する

手順12」と同様の方法でコピー&回転させて、下記のように配置します。

さらにコピーし、回転させ配置する

 

【手順16】雪の結晶のすべてのレイヤーを1つにまとめる

今まで雪の結晶で作成したレイヤーをすべて結合します。

雪の結晶のすべてのレイヤーを1つにまとめる

 

【手順17】ブラシに登録する

上部メニュー「編集」>「ブラシを定義」を選択します。ブラシ名は任意の名称で構いません。ここでは「雪の結晶A」の名前で登録しておきます。

ブラシに登録する

 

【手順18】ブラシが登録されたか確認する

ブラシツールに切り替え、ブラシが登録されたか確認してみます。下記のように、ブラシ一覧の一番最後尾に登録されていれば完成です。

ブラシが登録されたか確認する

 

クリスマスの背景を作る

このステップでは、クリスマスの背景を作成していきます。登録した雪の結晶のブラシを利用して、カンバス周りをデコレーションし、いくつかのオブジェクトを配置したら完了です。ダウンロード素材のブラシを使う人は、「christmas decoration brush.abr」ブラシを読み込んでおきましょう。

 

【手順1】グラデーションの背景を作成

グラデーションを下記の値で作成します。

グラデーションの背景を作成

 

【手順2】ブラシ設定からオブション値を変更する

登録した雪の結晶Aのブラシのオプションを下記の値に変更します。

ブラシ設定からオブション値を変更する

ブラシ設定からオブション値を変更する

 

【手順3】小さな雪の結晶をブラシで描画する

ブラシサイズ「30 px」でキャンバスの外側を「Shiftを押しながら」線を引くように移動させます。下記のように、細かい雪の結晶がランダムに描画されます。

小さな雪の結晶を描画する

 

【手順4】中くらいの雪の結晶をブラシで描画する

手順3」と同様の方法で、今度はブラシサイズ「60 px」で描画します。

中くらいの雪の結晶をブラシで描画する

 

【手順5】ちょっと大きめの雪の結晶をブラシで描画する

手順3」と同様の方法で、今度はブラシサイズ「100 px」で描画します。

ちょっと大きめの雪の結晶をブラシで描画する

 

【手順6】雪の結晶を調整する

余分な箇所の雪の結晶を消しゴムツールで消去します。

余分な箇所の雪の結晶を消しゴムツールで消去する

 

【手順7】ランドスケープを作成する

描画色を白色に設定し、ペンツールで下記のようなランドスケープを作成します。レイヤーの不透明度を「30%」に下げます。

ランドスケープを作成する

 

【手順8】ランドスケープをコピーして反転

手順7」で作成したレイヤーをコピーし、やや下方向にずらします。下記のように、2重になっているような状態にしてください。また、キャンバスの上にも同様にコピーしておきます。

ランドスケープをコピーして反転

 

【手順9】ベルトテキストを配置する

ダウンロード素材の「christmas-bells.png」と「merry christmas text.png」を配置します。

ベルトテキストを配置する

 

【手順10】フラワーを隅に配置する

ダウンロード素材の「flower.png」をキャンバスの2つの箇所に配置したら完了です。

フラワーを隅に配置する

 

完成

これで全ての作業が完了しました。下記のようなクリスマスの背景が出来上がりです。ちょっと時間がかかりましたが、そこそこクオリティの高いものが出来たと思います。今回作成したブラシは他のシーンでも十分応用できるので、いずれ活用できると思います。

Photoshopで作るキュートなクリスマスの背景 簡単チュートリアル

 

手順のまとめ

クリスマスの背景を作成する手順のまとめです。

雪の結晶を作る

  • 【手順1】キャンバスの作成
  • 【手順2】ガイドレイアウトを作成する
  • 【手順3】六角形を作成する
  • 【手順4】星形を作成する
  • 【手順5】六角形と星型のレイヤーを結合させる
  • 【手順6】角丸の長方形を作る
  • 【手順7】コピーして角度40にして配置する
  • 【手順8】さらにコピーし角度20にして配置する
  • 【手順9】角丸長方形のレイヤーをまとめて、半分だけ削除する
  • 【手順10】コピーして反転させる
  • 【手順11】さらにコピーし、垂直に反転させる
  • 【手順12】レイヤーをコピーし、回転・配置する
  • 【手順13】一部分を切り取り、下方向にずらす
  • 【手順14】コピーし、垂直に反転させる
  • 【手順15】さらにコピーし、回転させ配置する
  • 【手順16】雪の結晶のすべてのレイヤーを1つにまとめる
  • 【手順17】ブラシに登録する
  • 【手順18】ブラシが登録されたか確認する

クリスマスの背景を作る

  • 【手順1】グラデーションの背景を作成
  • 【手順2】ブラシ設定からオブション値を変更する
  • 【手順3】小さな雪の結晶をブラシで描画する
  • 【手順4】中くらいの雪の結晶をブラシで描画する
  • 【手順5】ちょっと大きめの雪の結晶をブラシで描画する
  • 【手順6】雪の結晶を調整する
  • 【手順7】ランドスケープを作成する
  • 【手順8】ランドスケープをコピーして反転
  • 【手順9】ベルトテキストを配置する
  • 【手順10】フラワーを隅に配置する

さて、どうだったでしょうか? ブラシを作成する部分だけちょっと難しかったかもしれません。なるべく分かりやすいようにチュートリアルを書きましたが、変形・回転を多用しているため、人によっては「?」の状態かもしれません。

逆に基本が分かっているのであれば、画像だけを見て、何をしているのか素早く理解できると思います。IllustratorでもPhotoshopでも、ブラシが作成できるようになると、作品の幅が大きく広がります。

他にも時間があるときに、クリスマス風の作品をいくつか作りたいと思います。

 

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