幻想的なアートの魅力に惹かれ、最近は時間さえあればPhotoshopばかりをいじっています。
さて、今回は『Photoshopを独学で学ぶためにはどうすれば良いのか?』を記事にしたいと思います。簡単そうで難しいPhotoshopですが、小さなテクニックの組み合わせでスキルがグッと向上するはずです。
Photoshopの幻想的なアート
Behance:Time 著作者:Ferdi Rizkiyanto
上記の画像を見たとき、私の中では衝撃的でした。『まさかPhotoshopでこんなことができるとは』っといった感じでした。これぐらいPhotoshopのテクニックが向上すれば、自分のイメージを再現するのは難しくないと思います。
ケース スタディ
さてと、一体何から勉強したら良いのでしょうか?
そこで効果的な『ケース スタディ(学習の手順)』は以下の通り。
- Photoshop関連の書籍で基本操作を学ぶ(2ヶ月)
- 上手い人のブログ(主に英語サイト)を参照して知識を吸収 & 勉強(2ヶ月)
- Youtubeなどのチュートリアル動画でとにかく真似して実践(2ヶ月)
- 今まで学習したテクニックを使用して、自分で実践してみる
とりあえずは、上記のような感じで実践してみてはどうでしょうか。
とはいえPhotoshop関連の参考書は膨大です。それこそ、『初心者のための基本操作』から『高度なテクニックの専門書』まで幅広く販売されています。
ですが、『自分に対する投資はケチるな』です。
少しでも自分の役に立つと思えば、参考書は迷わず購入して勉強することをおススメします。
下記は私が所有している参考書たち(の一部)です。
- Photoshop逆引きデザイン事典[CC/CS6/CS5/CS4/CS3]
- Photoshop 合成の秘訣 -選択ツールを極め 驚異のエフェクトで実現する合成- Photoshop Compositing Secrets 日本語版
- Photoshop×Illustratorで創り出す コラージュ&イラスト (インプレスムック エムディエヌ・ムック)
- Adobe photoshopで実践するフォトレタッチ講座 (コマーシャル・フォト・シリーズ)
- Photoshopデザインラボ -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[改訂第二版]【CS5/CS4/CS3/CS2/CS 対応】
- フォトをアートにする魔法 -Photoshopマスク&コンポジット –
参考書のレベルと良し悪しについて
Photoshop逆引きデザイン事典【初級者向け】
発売日 | 2014年1月15日 |
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定価 | 本体2,400円 + 税 |
仕様 | B5変・352ページ |
分類 | グラフィック・デザイン |
著者 | 上原ゼンジ、加藤才智、高橋としゆき、吉田浩章 |
サンプル | ダウンロードなし |
基本的な知識や操作が一通り記載されています。値段も相応であり、画像中心で見やすいページ構成といえます。
基本操作から学ぶには、この参考書からがいいと思います。
Good
- 『ペンツール』『ブラシ』『フィルター』など、一通りの基本操作を学ぶことができる。
- 手順も『画像+文書』で見やすい。
- 逆引きができるので、必要な操作を簡単に見返すことができる。
- キャリブレーションなどの解説も少しだがある。
Bad
- 作画・アートワークはさほど役に立たない。
- 全ての操作について載っているわけではない。(CameraRAWなどの情報はなし)
- 一通り覚えたら物足りなくなる。
- 覚えた操作がどのようなシーンで活用できるのかは、また別問題。
総評
基本的な操作を学ぶには最適な参考書といえますが、この本だけでは、自分のやりたいことを実現できるのは少し難しいと思います。他の参考書と組み合わせて活用したほうがいいでしょう。
まずは、この本で一つ一つ丁寧に実践してくことが重要です。
合成の秘訣 – 驚異のエフェクトで実現する合成【上級者向け】
発売日 | 2013年6月下旬 |
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定価 | 本体6,000円 + 税 |
仕様 | B5版、400ページ |
分類 | グラフィック・デザイン |
著者 | マット・クロスコウスキ |
サンプル | ダウンロードあり |
非常に高価なPhotoshopの専門書です。
上級者向けの内容なので、初級者~中級者の人はよく考えてから購入しましょう。
Good
- 非常に高度なPhotoshopのテクニックを学べる。
- レイヤー付きで説明されているので、分かりやすい。
- 全編フルカラー。
- 合成のテクニックを中心を学べる。
- 重要なキー操作の箇所は、強調表示になっているので見やすい。
Bad
- 価格が高い。
総評
この本は非常に参考になりました。
特に、『人物の切り抜き』『合成のテクニック』について学びたい人は読む価値があると思います。値段は高いですが、高度なテクニックを学べる参考書です。今まで多くの参考書を読んできましたが、欠点らしい箇所はあまり見当たらなかった『良書』と言えます。説明も非常に丁寧に解説されているので、読んで迷うことはありませんでした。また、チュートリアルに沿ったダウンロードファイルを利用することで、より理解が深まりました。
とはいえ、基本的な操作と前提となる知識は必要になります。
私は当初、この『マット・クロスコウスキ』という著者を知らなかったのですが、アメリカではかなり著名な方のようです。Photoshopのインストラクターまでされている方なので、プロ中のプロですね。Adobe TVやYoutubeにチュートリアル動画を上げているようなので、興味のある方は見てみるといいかもしれません。
※全編英語です。
Photoshop×Illustratorで創り出す コラージュ【上級者向け】
発売日 | 2010年10月29日 |
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定価 | 本体1,900円 + 税 |
仕様 | B4変・160ページ |
分類 | グラフィック・デザイン |
著者 | 日本のプロクリエイター多数 |
サンプル | ダウンロードなし |
こちらも上級者向けの書籍になります。
やや大型の本で、見やすい作りとなっています。
Good
- 全編カラー。
- イマジネーション・インスピレーションの参考になる。
- Illustratorも同時に参考になる。
Bad
- 大まかな手順しかなく、初級者~中級者には難しい。
- テクニックは参考になるが・・・。
- 文章の解説はあるが、レイヤーなどが把握しづらく、迷う。
- サンプルなどはなし。
- ページ数が少ない。
総評
上級者でなければ、読み解くことも難しい書籍です。
詳細な解説が記載されているわけではなく、かなり端折られた説明になっています。よって、かなりの知識がないと、理解するのは難しいかもしれません。ただ、日本のプロのクリエイターの作成のコツ的な内容を学ぶことができるので、そこら辺は参考になりそうです。Photoshopだけではなく、Illustratorとの連携するためのコツなどの作品が多いので、勉強になります。
かなり腕が上がってきたら、書籍を見返してみると、また違った視点で参考になるかもしれません。
Adobe photoshopで実践するフォトレタッチ講座【中級者以上】
発売日 | 2010年5月31日 |
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定価 | 本体2,700円 + 税 |
仕様 | B4変・136ページ |
分類 | グラフィック・デザイン |
著者 | 大里宗也 |
サンプル | ダウンロードなし |
Good
- 様々なシーンで利用できるテクニックを学べる。
- プロのようなレタッチの技術が参考になる。
- 文章よりも画像中心で見やすい。
Bad
- 大まかな解説しかない。
- サンプルがダウンロード出来ないため、自前で素材を用意する必要がある。
- 値段に比べ、内容が乏しい(ページが少ない)。
- レイヤーの重なりが分からない。
- 内容が若干古い(CS5が中心)
総評
『肌の処理』や『モノクローム処理』『被写体によるマスクの作り方』など、かなり実践的な内容を学ぶことができます。とはいえ、説明はかなり端折(はしょ)られているため、ある程度の知識がないと、理解するのは難しいかもしれません。
一応、画像で手順が記されていますが、レイヤーなどの重なりなどはあまり詳細に記載されていないため、やや分かりにくい内容となっています。
中級者以上の人なら、この書籍は役に立つはずです。
フォトをアートにする魔法 -Photoshop コンポジット【中級者以上】
発売日 | 2013年12月中旬 |
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定価 | 本体8,200円 + 税 |
仕様 | B5変・648ページ |
分類 | グラフィック・デザイン |
著者 | カトリン・アイスマン、ショーン、ダガン他 |
サンプル | ダウンロードあり |
Good
- 充実した内容・ページで、非常に分かりやすい。
- 全編フルカラーで見やすい。
- 全体の構図(パース)についてなど、専門的なテクニックが充実している。
- 海外のPhotosohpクリエイターの作品が数多く収録されている。
- レイヤー付きで、分かりやすい。
- サンプルがあるので、即実践できる。
Bad
- 解説がやや乏しい箇所がある。
- 非常に値段が高い。
総評
ページ数は約650ページと大容量であり、他の参考書の2倍以上はあります。
今まで紹介してきた参考書の中で、非常に専門的な内容が網羅されている良書です。Photoshopのテクニックのみならず、構図(パース / どのように構成したら、より効果的に見せられるのか?)などの詳細な情報もかなり詳しく解説されているため、非常に勉強になりました。
ページの構成も『文章』『画像』『レイヤー』と見やすくなっており、迷うようなことはあまりありませんでした。とはいえ、前提となる基礎知識や基本操作を理解している必要があります。問題は非常に高価な値段です。約1万円と高価なので、人によっては敬遠されるでしょう。(※中古だと3千円ほどで購入できるようです。)
しかし、それを押しても私は一読する価値のある良書だと思いました。
中級者以上の方であれば、必ず役に立つはずです。
上記の書籍を『Photoshop逆引きデザイン事典(初級)』 → 『フォトをアートにする魔法(中級)』 → 『Photoshop 合成の秘訣(上級)』 → 『Adobe photoshopで実践するフォトレタッチ講座 (上級)』の順で読み進めていきました。
はじめから書籍をじっくり読もうとせず、興味のあるページから読み進めていくといいかもしれません。
参考にしたチュートリアルサイト&Youtube
さて、Photoshopの基礎知識や操作になれたところで次に取り組んだのがPhotoshop チュートリアルサイトを見て勉強することです。こういうときはネットが非常に役に立ちますね。とはいっても、主に海外のクリエイターの方のWebページを参考にしています。
当然、説明も英語ですが、画像付きで分かりやすいので特に迷うようなことはないと思います。
下記は一部のサイトです、
参考にしたチュートリアルサイト
- ALFOART
- Textuts
- GDI GRAPHIC
- Photoshop tutorials
- envatotuts+
- インスピレーションを受けたサイト
- Photoshop チュートリアル 20選
参考にしたYoutubeサイト
Arun Kumar氏の動画は非常に分かりやすいチュートリアルでした。英語が分からなくても問題ありません。動画では英語版のPhotoshopですが、日本語版のPhotoshopでもコントロール名は同じ場所です。
3Dテキストエフェクトからマニュピレーションなど多数公開されているので、非常に勉強になりました。
Youtubeリンク:Arun Kumar氏
Blue Lightning TVさん?も非常に数多くのチュートリアル動画を公開しています。特に、上記のシネマティック 3D テキストは勉強になりました。
Photshopで3Dのテキストを作成したいと思っている方は、3Dの作り方の基礎知識からじっくり学べると思います。
Youtubeリンク:Blue Lightning TV
Mir Rom氏は非常に高品質なデザインのロゴを中心に動画を公開している方です。基礎的なテクニックでロゴを作成しているため、基礎テクニックを実践するのに『もってこい』だと思います。
動画の内容もわかりやすく丁寧なので分からなくなることはあまりないと思います。
Youtubeリンク:Mir Rom氏
Photoshop Tutorials氏は、エフェクト系のチュートリアルを多数公開されている方です。
基礎的なテクニックの組み合わせで、幻想的なエフェクトを学ぶことができるので勉強になると思います。特にデストラクション(破壊)系のエフェクトが多数あります。これらはPhotoshop Actionでの実現できますが、それらを使用せずに実現しているところがいいですね。
Youtubeリンク:Photoshop Tutorials氏
非常に丁寧なチュートリアルの動画です。
数多くあるチュートリアル動画の中で分かりやすい部類になると思います。ただし説明は英語なのですが、レイヤーを含めて動画でクローズアップされるので迷うことはありません。
Webサイトはフリーで閲覧できるチュートリアルが多数あるので、気になった方は覗いてみるといいかもしれません。
- Youtubeリンク:Phlearn Photoshop and Photograpy Tutorials
- Werbサイト:フリーチュートリアル
Photoshop マニュピュレーション
最後に私が約半年間少しづつPhotoshopを勉強して作成したものがこちら。
下記の画像は『上手くいったもの』と『失敗だったなぁ』と思うものがいくつかあります。それも兼ねて、時間がある時に『どんな素材を使用して、どのような手順で作成したのか』をまた別の機会に記事にしたいと思います。
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