今やSEO対策に対する記事は膨大になり、インターネットを使えばあらゆる情報を得ることができます。しかし、SEO対策といっても非常に幅が広く「何をしたらよいのか」「何をどう設定していいのか」が分かりにくいと思います。専門的で難しい項目もいくつかありますが、なるべくSEOの初心者の人にも分かりやすいように解説しています。
大切なことは1つ1つの実践の積み重ねです。
さぁ、始めてみましょう!
サイトの構造化
サイト全体の構造を見直したり、設定したりすることでSEOの効果を高めます。例えば、サイト内回遊を意識したり、XMLサイトマップの作製、schema.orgなどがあります。一つ一つ進めていきましょう。
サイト内回遊を意識する
サイト内回遊とは、同サイトの別記事に対して誘導するようなリンクを作成することです。サイト内回遊は主に、「記事中に参照としてリンクを設置する方法」と、「ページの最後にリンクリストを作成し、関連記事に誘導する方法」があります。例えば、この記事の最後にも別記事に対するリンクのリストが表示されています。
リンクは、関連する記事へのリンクが望ましいです。例えば、この記事がSEO対策だったら、SEO関連の内部対策や外部対策などの見出しを付けて記事のリンクを作成します。お互いに関連した記事を紐づけておくことで、Googleが別の記事を辿りやすくなり、結果として内部対策の効果を高められます。
サイト内回遊がキッチリ出来ている記事は、自然とアクセスが高くなるため、ほんの少しの手間で効果を得ることができるでしょう。ですが、その際はリンクリストの作成に注意する必要があります。記事ごとにリンクのリストを作成すると、複数の記事にそれを設置した場合、保守の観点から望ましくありません。後で、リストに何かの記事を追加したり、削除したりした場合に、記事数によって手直しが膨大になる恐れがあるからです。
そこで、WordPressのfunction.phpにショートコードを作成する方法をお勧めします。そうすることで、後々のサイトの保守性が高くなるでしょう。
ショートコードの活用方法は、下記記事を参照してください。
重複コンテンツを極力解消する
これはしばしばWordPressを使用している環境において発生する問題の一つです。これは重複コンテンツと呼ばれるもので、ウェブ上に複数のURLに類似したコンテンツが表示されるというものです。これらの状況は、主に類似した商品を複数登録しているような環境下で起きる可能性があります。
その結果、Googleの評価が下がると言われており、この状況はとってあまり望ましいものではありません。例えば、以下のようなケースです。
- http://example.com/商品A(赤色)
- http://example.com/商品B(黄色)
- http://example.com/商品C(赤色)
上記はサイズも素材も同一の商品ですが、カラーだけが異なる商品です。当然、同一商品なのでコンテンツの内容もほぼ一緒です。これがGoogleでは重複コンテンツとして判断されてしまいます。このような場合は、ウェブマスターツールホームで重複コンテンツとしてしばしばエラー表示されます。
ただし、Google Search Consoleでも説明しているように、一般的に悪意のない(偽装を意図したものではない)重複コンテンツの場合は、問題なしと判断しているようです。記事内の文章を読むと分かりますが、次のようにも記述されています。
Googleは固有の情報を持つページをインデックスに登録して表示するように努めています。Googleはウェブサイト上の重複コンテンツに対するクローラアクセスを禁止することは、robots.txtファイルかその手段にかからわず、おすすめしていません。重複コンテンツを含むページをクロールできないと検索エンジンではそれらのURLが同じコンテンツを指していることを自動検出できないため、このようなURLを独立した個別のページとして効率的に処理する必要があります。それよりも、重複コンテンツのURLについて、検索エンジンによるクロールを許可する一方で、rel=”canonical”リンク要素、URLパラメータ処理ツール、301リダイレクトを使用して重複としてマークするほうが適切です。
簡単に言うと重複コンテンツを解消するためには、robots.txtでクロールを拒否するよりも、対象のページのhead内にrel=”canonical”を付けなさいよということです。canonical(カノニカル)の使い方には注意する必要性があります。canonical(カノニカル)についてはネットなどでよく調べた上で適切に使用してください。
参照記事:Duplicate content causes and solutions by seo Yoast
XMLサイトマップは必ず作る
xmlサイトマップとは、ウェブサイト内の記事などのURLを記述したxml形式のファイルのことです。SEO対策において必須といっても過言ではありません。xmlサイトマップには、サイト構造の情報や、記事やページなどの更新頻度などが記述されています。クローラーはxml内に記述されたリンクをみつけ、対象のページをインデックス(登録)します。つまり、xmlサイトマップはGoogle側に「このサイトには、こんなページがあるよ!見に来てね!」と素早く知らせる手段みたいなものです。
xmlファイルを作成する方法はいろいろありますが、WordPressを使用している人ならばxmlを生成するプラグインを使用すれば、特に意識をすることなく生成することができます。例えば、「Wordpress seo by Yoast」や「XML sitemap」などのプラグインがそうです。ただし、キチンと設定しないと効果は発揮されません。個人的には「Wordpress seo by Yoast」のプラグインがおすすめです。
プラグインをインストールしたら、xmlサイトマップを設定しましょう。
schema.orgを意識した構造化データ
一般の人はまず聞きなれないschema.orgという言葉ですが、ウェブの開発現場ではよく使われている用語かもしれません。schema(スキーマ)とは、ざっくり言うとリレーショナルデータベースにおける関係と属性の定義を示す言葉として使われています。
Googleには、ウェブページ間のリンクを辿ることによって対象のウェブサイトをスキャンする仕組みがあります。それが一般的に言われている「クローラー」と呼ばれる存在です。クローラーはウェブ上にあるHTMLはもちろん、画像やPDFの情報を収集する目的で巡回していますが、しょせんは機械的な仕組みに過ぎません。
例えば、「サンプル太郎」という文字列があります。日本人なら、この文字列が何を意味しているのかはすぐに分かるでしょう。しかし、クローラーは「テキスト」という情報は分かりますが、これが「人の名前」であることは分かりません。クローラーからしてみれば、「人の名前なのか」「動物の名前なのか」「商品の名前なのか」「地名なのか」の判断がつかないのです。
そこで、schema.orgの出番です。「サンプル太郎」と言う文字列は「person(人)」と定義することで、「この文字列は人の名前ですよ」とGoogle側に伝えることが出来るようになります。ざっくりと言うとこのような感じだと思ってください。詳細はかなり専門的になるので、ここら辺で割愛いたします。
schema.orgには次の2つの役割があります。
- リッチスニペットとしての役割。
- そのコンテンツが何を意味しているのかを伝える役割。
リッチスニペットとは
リッチスニペットとは画像付きのスニペットのことです。検索結果と一緒に画像を表示させることで視覚的な情報をユーザーに提供することができます。例えば、Googleで「チャーハン 作り方」と入力して検索してみてください。どのような感じで検索結果が出るでしょうか。
リッチスニペットによって、クリック率が高くなりSEOによる評価も高くなると言われています。ただし、リッチスニペットには表示条件や使用条件があるため注意が必要になります。詳細はガイドラインを参照してください。
条件に合致するサイトであるならば、リッチスニペットを積極的に採用することでSEOの内部対策を高めることができます。
マークアップして情報の意味を伝える
上記でも述べましたが、その情報が何を意味しているのかをGoogleに伝えるためにはschema.orgによるマークアップを行う必要があります。例えばレシピのマークアップは以下のようなものです。
<section itemscope itemtype ="http://schema.org/Recipe"> <h2>レシピのデータ</h2> <span itemprop="name">料理名</span> <p itemprop="recipeIngredient">食材</p> <p itemprop="recipeInstructions">調理手順</p> <p itemprop="author">レシピの製作者</p> </section>
ここでは詳細な使い方は記述しませんが、興味があるならschema.orgの使い方を調べてみてください。
しかし、schema.orgによるマークアップは専門的な分野になるので、ウェブ開発などに携わったことがない人には非常に難しいものです。ですが、schema.orgでマークアップされたサイトのほうが、Googleがよりコンテンツを理解しやすくなり、それによってSEOの評価が高くなることは事実です。
今は「レビュー記事」や「映画」、「料理」などの特定の分野のみですが、それ以外の分野ではまだ分かりません。ただ、これらの情報をあらかじめ勉強しておくことで、あなたのサイトにとって将来的に役立つ日がくるかもしれませんね。
ページネーションを最適化する
複数に分割されているようなページをページごとにインデックスさせるような方式で記述したほうが、内部効果を向上させることができます。例えば、prev/nextとcanonicalの併用させる方法です。これらの方式はオーソドックスな方法であり、多くの企業で採用されている方法です。Googleが公式的に推奨している方式です。ただし、rel=prevとrel=nextのページごとの使い分けやcanonicalの使い方には注意が必要になります。
また、ページネーションは「前の記事 / 次の記事」よりも、番号によって表示させておくと、より効果的と言われています。
- 複数ページに分割されているような場合は、prev/nextとcanonicalの併用させる。
- ページネーションは言葉よりも数字のほうが好ましい。
URLの構造を最適化する
URLの構造を最適化することはSEOの評価を高める上で重要なことです。
重要な点は以下の4つです。
- URLを統一する。
- URLはシンプルにする。
- 不要なパラメータ情報を含まない。
- ディレクトリ構造は簡潔に。
URLを統一する
サイトURLには「http://example.com」と「http://www.example.com」の2種類があります。これらの異なったURLのままだと、コンテンツが同一の別ページと認識されてしまうため、SEOの評価が分散されてしまうだけでなく、Googleからペナルティを受ける可能性があります。そこで、URLを統一(正規化)することで、検索エンジンからの評価を適切に受けられるように設定します。
Googleのウェブマスターツールホームのサイト設定から使用するドメインを統一することができます。
URLをシンプルにする
URLは短く、シンプルなものほど分かりやすくなります。
下記は「ダメな例」と「良い例」です。URLに過度なキーワードを設定せずに、シンプルで短く分かりやすい単語で構成することが重要です。
- 【×】flower-gift-happy-enjoy-birthday-present.html
- 【〇】flower-gift.html
不要なパラメータ情報を含まない
下記のように、不要なパラメータ情報がくっついているケースだと評価は低くなります。WordPressでのデフォルトのパーマリンク設定では、下記のように「p=記事番号」でURLが表示されるようになっています。
分かりやいパーマリンクにするためには、WordPressの管理画面から設定を見直しましょう。
- 【×】http://ecample.com/p=19878
- 【〇】http://ecample.com/photoshop-neon-effect
ディレクトリ構造は簡潔に
下記のようにサブディレクトリだらけで深い階層構造で、内容と無関係のディレクトリ名だと評価は低くなります。一度自分のサイトを見直してみましょう。
- 【×】”…/ dir1 / dir2 / dir3 / dir4 / dir5 / 1.html”
- 【〇】”…/ photoshop/ effect.html”
404ページを工夫する
404ページは、リンクが切れていたり、ページが存在していない場合に表示されるページのことです。この404ページには通常「ページが見つかりません」などの言葉を表示しておくのですが、それだけでは素っ気ないものです。せっかく訪れてくれたユーザーのためにも、この404ページにおすすめのコンテンツを表示したり、他のページに誘導するような工夫をしておくとそれだけでSEOの内部対策をより向上させることができます。
404ページをちょっと工夫するだけで、ユーザーエクスペリエンスはずっと高くなります。
コメント機能でスパムをブロック
現在ではコメント機能がついているサイトが一般的になりました。コメント機能は便利なシステムですが、スパムの対象にもなりやすいものです。大抵のスパムは、コメントにリンクを付けることで、ある特定のサイトに誘導させようとします。これらのコメント欄に入力されたリンクは、価値が保証できないサイトであっても、自分のサイトの評価(ページランク)を渡してしまうことになります。
自分のページランクの評価を下げないためにも、コメント欄へのスパムを防ぐ必要があります。
そこでスパムのリンクには「nofollow」属性をつけて、Googleにリンクを辿らせないようにします。例えば「 href=”http://spam.com/” rel=”nofollow”」といった感じです。大抵のコメント機能にはスパムリンクに対してnofollowを付けるような設定がされていると思いますが、中には手動で設定するようなものもあります。一度、コメント機能を見直し、nofollowが設定されるようになっているか確認してみましょう。もっと言うなら、コメントへのリンク自体を禁止するような設定でもOKだと思います。
また、WordPressを使用しているならスパム対策プラグイン「Akismit」も有効です。
スパムを防ぐ手段は以下の方法になります。
- リンクにnoffolowを設定する。
- コメントへのリンク自体を禁止する。
- キャプチャ画像認証でスパムを防ぐ。
記事の評価を向上させる要素
記事の構成やコンテンツの作り込みで、SEOの効果を高めることができます。タイトルや見出しタグの最適化、パンくずリストなど多岐に渡るので、一つ一つ適切に対応していきましょう。
重要なキーワードはメインコンテンツエリアに配置する
ウェブページは様々なエリアから構成されています。例えばヘッダー、メインコンテンツ、サイドバー、フッターなどです。Googleがウェブページを評価するときに最も重点を置く場所がメインコンテンツ、すなわちbodyタグの中身です。重要なキーワードをヘッダー、サイドバー、フッターなどに配置してもGoogleは適切に評価しません。
また、Googleはボイラープレートは重要視していません。覚えておくと良いでしょう。
※ボイラープレートとは会社概要、事業紹介、プロフィールのことを指します。
コンテンツを充実させる
有益なコンテンツを満たす条件はいくつかあると思いますが、その中の一つに「文章量(コンテンツ量)」があります。とはいえ、これは一概には言えません。私の場合は、1記事について最低でも2000~3000文字ぐらいは書くようにしています。どれぐらいの文章量であれば有利になるか、または不利になるのかは正直だれにも分からないと思います。
しかし、相手に何かを伝えようと思ったら、400文字や500文字では到底伝わらないと思うのです。
実際に上位表示されているページのほとんどが、少なくとも2000文字以上で文章量ばかりです。試しに「SEO対策」という用語で検索をかけ、上位表示されているようなページを分析してみてください。最低2000文字は多いか少ないかは人によりますが、これはあくまでも私の目安です。大切なことは、訪れてくれたユーザーに自分の意見や考えをキチンと伝えられることだと思います。
文章量はそれに比例しているのではないでしょうか。
1ページ、1キーワード
基本的に1ページの記事に対して、内容は1キーワードに関連した内容を書いてください。例えば、この記事はSEOの内部対策についての記事です。この記事に「パソコンの使い方」や「魅力的な旅情報」など必要ありません。こういった別のキーワードに基づいた内容を1記事内に入れてしまうと、それだけでSEOに対する評価は低下してしまいます。SEOの内部対策に対する記事であれば、その内容に特化した記事構成にしたほうが内部対策の効果がより期待できます。
1つの記事に対しては、選定したそのキーワードに基づく内容のみを記述するべきでしょう。
descriptionメタタグは必ず設定する
descriptionメタタグは、そのページの概要を表します。このdescriptionメタタグはGoogleで検索した時にスニペットとして表示され、ユーザーに対して、どんなページ内容なのかを伝える役割があります。descriptionメタタグを適切に設定することは、内部対策において有効な手段の一つです。その際は、descriptionメタタグに選定したキーワードを挿入すると、より効果的になります。
ただし、以下の点に注意する必要があります。
- ページの内容に関係のない文章は記述しない。
- キーワードを多用しすぎない。
- 同じようのdescriptionメタタグを他のページで使いまわさない。
- descriptionメタタグは各ページに対して固有でなければならない。
- 短すぎる文章ではダメ。
タイトルタグと一緒にdescriotionメタタグを適切に設定するだけで、SEOの評価は向上します。簡単にできるので、ぜひ実践しましょう。
タイトルタグを適切に設定する
タイトルは記事を最も的確にあらわすものです。タイトルの付けかた次第でアクセスも増えるので、ぜひ対策をすべきです。
以下の要素に注意しなければなりません。
- 無題にしない
- 同一のタイトルを使いまわさない
- キーワードを含める
- 極端に長くしない
タイトルタグにキーワードを含める
これも良く言われていることですが、タイトルタグに選定したキーワードを含めることでSEOの効果を上げることができます。例えば、この記事のタイトルは「SEO 内部対策を向上させる20ポイント」となっています。タイトルの付け方は人によってさまざまだと思いますが、私の場合は、キーワードをなるべく見出しの左側(先頭)に付けて、30文字程度になるようにしています。さらにタイトルに数字を入れることで、より分かりやすく・伝えやすいタイトルを心がけています。これを意識するだけでも、アクセスに違いがでます。
どんなキーワードでも構いませんが、試しに検索をかけて上位表示されている記事のタイトルを分析してみください。おそらく、上位表示されるような記事は、キーワードが先頭に含められており、誰にとっても内容を把握しやすい言葉になっているはずです。
今まであまりタイトルに意識をせずに記事を書いてきた人は、ぜひ実践してみるべきです。
- タイトルの先頭にキーワードを含める
- タイトルは30文字前後にする。
- 見やすく、分かりやすいタイトルを心がける。
- 数字を付加すると、より信憑性が増す。
見出しタグを適切に使用する
見出しタグとは「<h2>~</h2>」などのタグのことです。段落のタイトルなどにこれらのタグを付けることで、SEOの効果を高めることができます。ただし、これらのタグは階層構造にすることによってはじめて意味を持ちます。通常の文章内に強調する目的で使用するべきではありません。
また、見出しタグの利用には以下の注意点がいくつかあります。
- H1タグは1ページ内に1つのみにすること。
- 階層構造を正しく記述するために使用すること。
- 文章内で強調する目的で使用しないこと。
ダメな例
例えば、以下の例はダメな例になります。タグがバラバラに使用されているのが分かると思います。これでは、SEOの評価が下がってしまいます。
<h2>SEOの内部対策について</h2> 以下は、内部対策の概要についての記述です。 <h3>タイトルについて</h3> ここに文章が入ります。 <h2>段落について</h2> 段落についての文章が入ります。 <h4>段落の注意点</h4> 段落の注意点の文章 <h3>内部リンクについて</h3> ここに文章が入ります。
良い例
こちらは正しい例です。この例ではタグが適切に設定されています。
<h2>SEOの内部対策について</h2> 以下は、内部対策の概要についての記述です。 <h3>タイトルについて</h3> ここに文章が入ります。 <h3>段落について</h3> 段落についての文章が入ります。 <h4>段落の注意点</h4> 段落の注意点の文章 <h3>内部リンクについて</h3> ここに文章が入ります。
段落ごとに余白を入れて可読性を高める
見出しタグが適切に設定できたら、段落ごとに余白を入れることは非常に大切です。たまに、文章がギチギチに書かれていて、非常に読みづらいサイトを目にします。せっかく有益なコンテンツであっても、可読性が著しく悪い文章だとページの離脱率も高くなり、訪れてくれたユーザーを逃がす結果となってしまいます。
余白を適切に挿入するだけで可読性が高くなるため、常に見やすい文章を心がけましょう。
ダメな例
例えば、以下の例では余白が無い例です。これでも文章として成り立ちますが、非常に読みづらい内容になってしまいます。
<h2>余白がないダメな例</h2> 以下は、内部対策の概要についての記述です。 <h3>サブ見出し1</h3> ここに文章が入ります。 <h3>サブ見出し2</h3> 段落についての文章が入ります。 <h4>段落の注意点</h4> 段落の注意点の文章 <h3>サブ見出し3</h3> ここに文章が入ります。
良い例
一方こちらは、適切に余白が挿入されている例です。どちらが読みやすいは明白です。段落ごとに適切に余白があったほうが断然読みやすくなります。ちょっとした工夫でコンテンツの可読性が上がるので、ぜひ実践してみましょう。
<h2>余白が適切に設定されている例</h2> 以下は、内部対策の概要についての記述です。 <h3>サブ見出し1</h3> ここに文章が入ります。 <h3>サブ見出し2</h3> 段落についての文章が入ります。 <h4>段落の注意点</h4> 段落の注意点の文章 <h3>サブ見出し3</h3> ここに文章が入ります。
あくまでも自然に文章を作る
今だに言われているキーワードの出現頻度ですが、私はあまり気にする必要はないと思っています。seo Yoastでは確かにキーワードの出現頻度におけるチェック項目があったり、キーワードの出現頻度は全体の5%とか根拠のない記事が出回ってますが、そんなことを気にするくらいなら記事の質を気にしたほうよいと思うのです。
「思います」ばかりで根拠に欠けますが、そもそもキーワード出現率5%って全体のボリュームによって変わりますよね…。キーワードばかりを気にして過度に文章を作っても違和感のある文章にしかならないでしょう。
それよりも、文章の構成のほうが大切なのではないでしょうか?小論文とまではいかなくても、序論があり、本論があり、最後に結論がある。このような流れが一番分かりやすいと思うのです。なので私は大抵の記事の最後には「まとめ」を入れています。私が言いたかったことは何なのか、の簡略化したリストを記述しています。
Googleに評価されることは大切なことですが、それよりももっと大切なことは、ユーザーが「読んでよかった」「ためになった」と評価してくれることのほうがずっと重要だと思うのです。Googleの10の事実でも書かれていたように、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」はまさしくそうなのではないでしょうか。と、私はそう考えています。
「伝える」「伝わる」をモットーに記事を書いてはいかがでしょうか。
強調をつける
これはSEOにはあまり影響していないのかもしれませんが、記事の可読性を上げるためにも、文章内に装飾を施すことは有効な手段だと思います。私の場合は、キーポイントとなる単語などに、下線(破線)付きで太字にしています。平坦なテキストを羅列しても読みやすければ良いのですが、アクセントがあったほうが記事が引き立ちます。
重要なキーポイントとなる用語はテキストカラーを変えても良いでしょう。ただし多用しすぎると、かなりケバケバしい文章となってしまうので、あくまでアクセント程度が良いと思います。他の人が書いている記事をみて、どのようなアクセントにすれば読みやすくなるか分析してみるのも良いでしょう。
画像のURLを適切に設定する
画像のURLは意味のあるものに設定しましょう。それだけです!!
- 【×】example-img1.jpg
- 【〇】internal-seo.jpg
画像のaltタグを適切に設定する
以外に見逃しがちなのが画像のaltタグです。検索は画像でも引っかかるので、altタグにその画像を表す説明をキチンと設定しておきましょう。SEO的には小さなことかもしれませんが、チリも積もれば何とやらです。簡単にできる対策なので、ぜひ設定しておきましょう。
ただし、以下の点に注意する必要があります。
- Altタグにキーワードを詰め込みすぎない。
- 意味のないキーワードを含めない。
- 極端に長い文章はガイドライン違反となる可能性がある。
外部リンク切れはないかチェック
これは簡単に実践できる内部対策のひとつです。
記事内に設置した外部リンクが切れていないか常にチェックしてください。内部リンクは記事のパーマリンクを変更しない限りは途切れることはないと思いますが、外部リンクはよく途切れたりします。とはいえ記事数が増えてくると、どこにリンクを付けたのか・ 途切れているのかが分からなくなります。
そんな場合は、WordPressのプラグイン「Broken Link Checker」を使いましょう。外部リンクが途切れたことを、知らせてくれるようになります。これでいち早く、リンク切れを解消することができようになるでしょう。
プラグインはインストールして有効化するだけなので、複雑な設定は必要ありません。
パンくずリストを明示する
一般的にパンくずリストはページの上部に記述されており、ページの階層構造を示すリストです。
パンくずリストを明示することで、SEOの評価を向上させることができます。また、どのカテゴリのどのページなのかを知らせることで、ユーザービリティを向上させる効果もあります。
Schema.orgによる構造化マークアップ
パンくずリストはschema.orgによるマークアップを記述することで、より効果を高めることも可能です。テーマにもよりますが、WordPressを使用しているのであれば、breadcrumbsのphpファイルがあるかもしれません。対象ファイルのphp内にマークアップを記述しましょう。
下記はサンプル例です。
ただし、schema.orgによる記述は間違えると逆にペナルティを受ける恐れがあるため、よく調べてから実践することをお勧めします。といっても、私もまだ勉強中ですが…。
※RDFaで記述したものです。
<nav> <ul itemscope itemtype="http://schema.org/BreadcrumbList"> <li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem"> <a href="https://pasonal.com/" rel="home"><span itemprop="name">ホーム</span></a> <meta itemprop="position" content="1"/> </li> <li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem"> <a href="https://pasonal.com/photoshop/"><span itemprop="name">Photoshop</span></a> <meta itemprop="position" content="2"/> </li> <li itemprop="itemListElement" itemscope itemtype="http://schema.org/ListItem"> <span itemprop="name">Photoshopで表現するネオンエフェクト! 簡単チュートリアル</span> <meta itemprop="position" content="3"/> </li> </ul> </nav>
隠しテキスト、隠しリンクを使わない
この方法は一昔前に流行った手法です。簡単にいうと、Googleからの評価上げるために検索エンジンを騙していたわけです。しかし、Googleの度重なるアップデートを経てこれらの騙しのテクニックはことごとくペナルティを受けました。
テクニックを駆使してアクセスを高めようとするのは良いと思いますが、検索エンジンを騙してアクセスを増やそうとする手段は、必ずペナルティを受けます。騙しのテクニックを身につけるのではなく、如何にして「伝わるコンテンツを作り込むか」を考えたほうがずっと効果は上がるでしょう。
Googleの10の事実にこのような言葉があります。
「悪事を働かなくてもお金は稼げる」
まさしくその通りだと思います。そのうちYoutubeでもきっと同じような現象になるでしょう。
※SEO対策の効果を高める20の方法まとめ【2017年度版】
まとめ
内部対策に有効であろう方法のまとめ一覧です。
- ページ内回遊のためのリンクリストを作る。
- 重複コンテンツをなるべく解消する。
- xmlサイトマップを必ず作成する。
- 404ページを工夫する。
- schema.orgを意識したサイト構造にする。
- ページネーションを最適化する。
- URLの構造を最適化する。
- 404ページを工夫する。
- コメント機能でスパムをブロック。
- 重要なキーワードはbody内に記述する。
- コンテンツ(文章量)を充実させる。
- 1ページに1キーワードを使用。
- descriptionメタタグは必ず設定する
- タイトルにキーワードを含める。
- 見出しタグを適切に使用する(階層構造化)。
- 適度に余白を入れて可読性を高める。
- あくまでも自然に文章を作る
- 強調で装飾する。
- 画像のurlとaltタグを適切に設定する。
- 外部リンク切れを防ぐ。
- パンくずリストの明示とschema.orgによるマークアップ。
- 隠しテキスト、隠しリンクを使わない。
schema.orgの含め非常に専門的なことばかりなので、難しいと思います。しかし、これらの情報は内部対策を高めるキッカケにはなるでしょう。これらを足掛かりに、まずは自分のサイトで1つひとつ実践してみて、結果を分析することから始めてみてください。きっとSEO対策をあまり気にしていなかった時と比べて、あなたのサイトの評価はきっと高くなっているはずです。
Googleは検索クエリ(検索キーワード)という問いに対して、最も近い答えを出します。
あなたが「伝えたい」「伝わってほしい」と思うようなコンテンツを作ったのであれば、それはきっと多くのユーザーの心に響くと思います。Googleの10の事実が伝えるように、ユーザーのことを第一に考えべきです。そうすれば、おのずと結果はついてくるものなのではないでしょうか。
だって「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」のだから。
また機会があったら、SEO対策の記事を書きたいと思います。
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