現在ノートパソコン、デスクトップパソコン問わず多種多様なパソコンが販売されています。パソコンといえば、一昔前は20万円以上する高価なものでしたが、現在は数万円で高性能なパソコンが手に入ります。パソコンは年々、低価格化・高品質化が進んでいると言われています。
そのため、メーカーも生き残るため、様々な付加価値をつけたパソコンを販売しています。しかし、パソコンにあまり知識がない人は、どんなパソコンを選んで良いのやらわからないと思います。
今回は、「かしこくパソコンを選ぶ」について記事にしたいと思います。
パソコンを選ぶ3つのポイント
パソコンを選ぶ時には、以下の3つのポイントを考えましょう。
- 「用途」 → Word・Excel・インターネットだけ? それとも 映像や動画の編集・ネットゲーム?
- 「性能」 → そのパソコンにやりたいことができる能力があるの?快適に操作できるの?
- 「予算」 → 本当にお得なの?他に安いところはないの?
大切なことは、良く考えてからパソコンを選ぶことです。「安ければいいや!」「とりあえず最新のパソコンで…」と考えていると、結局は損をすることになります。
用途について
まず、一番初めに考えなくてはいけないのが、「用途(使い道)」についてです。
- 「WordやExcel、インターネットぐらいしかしない」
- 「プライベートでもビジネスでも使いたい」
- 「3Dゲームをしたい」
- 「動画編集などをしたい」
- 「写真編集 / イラストを作りたい」
など、それぞれの用途があるはずです。
また、パソコンを「インターネットぐらいしかしないし…」と考えて購入したとしても、将来別のことをやりたいと思うかもしれません。そんな場合に備えて、「将来動画編集も興味あるから、それなりの性能のものを選ぼう」と考慮する必要があります。
あらかじめ将来の用途を考えておくことで、結果的に金銭的な負担は少なくなります。
性能について
パソコンの性能を測る時に必要な項目がいくつかあります。
- 「CPU」→ 「CPU(シーピーユー)」はパソコンの頭脳ともいえる部分。通常は「Core i3~i5」で良い。
- 「HDD」→ 「HDD(ハードディスク)」は、データを保存できる容量です。通常は「500~750G」あれば良い。
- 「搭載」→ 「OS」「無線LANの有無」「USBポートの数」「画面の大きさ」など。
CPUとは?
CPUとは「パソコンの頭脳」のことです。現状では「Core i7(コア アイ セブン)」が最高の性能ですが、その分価格も高くなります。
下記はそれぞれのCPUの比較です。
Core i7
それは、「3Dゲーム(ネットゲーム)・動画編集(映像制作)」などをしたい人向けのものです。
Core i3~i5
「インターネット・Word・Excel」程度しかしない人は「Core i3」で十分でしょう。
「複数のソフトを起動する・より快適に操作したい」なら「Core i5」を選びましょう!
Celeron(セルロン)
一番価格が安いですが、性能が最も低いです。
マルチタスク(複数の仕事を同時にさせる)にはあまり向いていません。複数のソフトを起動すると、パソコンの反応が遅くなり、人によっては不便を感じるでしょう。「とにかく安ければOK」という人向けです。
HDDについて
次に重要なのが、パソコンのHDD(ハードディスク)の容量です。HDDとはいわば、パソコンの記憶容量といえます。パソコンを使用していると、「アプリケーション」や「作成したデータ」がどんどん蓄積されていきます。
そうなるといずれ、HDDの容量は限界になります。
今では「外付けのHDD」もたくさん販売されているので、そちらを検討するのもいいでしょう。容量としては多ければ多いほどいいですが、現在販売されているパソコンのほとんどが「500~750G」のものです。
OS(オペレーティングシステム)
次に必要なのが、「そのパソコンの搭載装備」です。
まず、OS(オペレーティングシステム / オーエス)の種類です。よく、「オーエス」と言われていますが、一般的になのが「Windows(ウインドウズ)」と呼ばれているものです。大別すると「Win8.1 (ウィンドウズ ハッテンイチ)」か「Win7(ウィンドウズ セブン)」のどちらかを選ぶ必要があります。
どちらを選んでも良いと思いますが、パソコン経験者や初心者なら「Win7」がいいでしょう。逆に「Win8 / 8.1」は「タブレット」などの別の媒体で効果を発揮するタイプのOSと言えます。
下に簡単な比較をのせておきました。
搭載装備(無線LAN)
現在販売されているほとんどのノートパソコンには「無線LAN」が搭載されています。ただし、かなり安いパソコンには搭載されていないものもあるので、購入する際には確認することが大切です。
搭載装備(USBポート)
これもあまり気にする必要はないかもしれませんが、USBポートの数も合わせて確認しておきましょう!もしUSBポートの数が足りないようなら、外付けのUSBハブを購入する必要があります。
動画・映像の編集、3Dゲーム向けのノートパソコン
動画・映像編集、3Dゲームに必要なスペックは以上の通り。特にCPUのCore i7、メモリ8Gは必須。これ以下になると、快適に操作できなくなります。HDDは500Gでも問題ない。その分を外付けのHDDで補えればOKです。
本来なら、高精細かつ高機能な「MackBook pro」を選びたいけど・・・。
今回は選定条件2で「~10万円まで」というルールなので、あきらめることにしました。
ASUS エイスース ノートパソコン X751LDV ブラック
価格 | ¥90,547 |
※価格は2014 / 11 / 13 現在のものです。
ASUSのノートパソコン「 ASUS エイスース ノートパソコン X751LDV ブラック」
ASUSはとても信頼のおける台湾のブランド会社です。パソコンのみならず、周辺機器や内臓部品も扱っています。私もパソコンを自作で作成しましたが、ほとんどのパーツがASUS製です。CPUが「Core i7」で、メモリが「8G」、さらにはHDDの容量が「1T=1000GB」あるので、性能的には申し分ない。
さらには、「17.3インチ」の大画面!他のノートパソコンと比べれば一目瞭然です。動画や映像の編集では、大きな画面のほうが断然操作がはかどるため、この利点は大きいですね。「USBポート×3」や「マイクロSD」が標準で装備されているため、デジカメとの連携も問題なし。
「無線LAN 」も搭載されているので、プリンターとも問題なく連携できます。ノートパソコン自体にザラツキの処理が施されているため、指紋がベタベタつかない点も好印象。CPUが「Core i7」なので、複数のソフトを起動しても、待たされてイライラすることはないでしょう。気になるのは「OS(オーエス)」が「Windows 8.1」だということ。
従来からWindows XPなどを使用してきたパソコン経験者の人はちょっとマイナスポイントでしょう。
また、「Office」ではなく、「King Soft」なので注意!「Office(Word、Excel)」を使いたい人は、別途購入してインストールする必要があります。
※無料のOfficeもあります。
正直、これだけの性能が9万円で購入できることが驚きです。近年は価格が低下傾向にあるとはいえ、通常なら13万円以上してもおかしくない値段だと思います。
ASUS X555LA ノートブック / ブラック
価格 | ¥80,047 |
※価格は2014 / 11 / 13 現在のものです。
ASUSのノートパソコン「ASUS X555LA ノートブック / ブラック X555LA-XX4510」
基本的な特徴は上記の「ASUS エイスース ノートパソコン X751LDV ブラック」と同じです。「ASUS エイスース ノートパソコン X751LDV ブラック」との違いは画面サイズです。「X751LDV ブラック」の画面サイズ、「17.3インチ」でしたが、こちらは「15.6インチ」となっています。
「X751LDV ブラック」と比較して、どう考えるかですね。1万円足して大画面の方を買うか、より安い「X555LA」を購入するか・・・。悩むところですね!
ともあれ、これだけの性能で8万円で購入できるのはスゴイ!
プライベートやビジネスで活躍できるノートパソコン
プレイベートでもビジネスでも活躍できるオールマイティなノートパソコンは以上の通り。インターネット・WordやExcel程度ならCPUは「Core i3 」で十分です。もう少し予算的に余裕があり、快適な動作・将来性に幅を持たせたい人は「Core i5」を選びましょう。
メモリは「4G」あれば十分です。
これぐらいのミドルクラスは「5 ~ 7万円」ほどの、ノートパソコンを選びましょう。10万や15万円もする高価な機能のノートパソコンは必要ありません。「やりたいこと」に対して、オーバースペック(無駄に高機能)になってしまうからです。
また、市販されているノートパソコンも、このミドルクラスが一番多いはずです。
ASUS K550CAシリーズ NB / white
価格 | ¥63,800 |
※価格は2014 / 11 / 13 現在のものです。
ASUS製のミドルノートパソコン「ASUS K550CAシリーズ NB / white」
CPUが「Core i3」のミドルノートパソコンの中では、「15.6インチの大画面」が特徴的。HDDの容量も「500GB」とまずまずでしょう。ミドルクラスの中ではかなり安い部類になるのではないでしょうか?欲を言えば、予算が許すのであれば、もうワンランク上の「Core i5」を狙いたいところ。
しかし、この性能で「6万円ほど」で購入できるので、お得な買い物になると思います。
Aspire E5 E5-571-A34D/K7
価格 | ¥49,800 |
※価格は2014 / 11 / 13 現在のものです。
こちらはAcer(エイサー)製のミドルノートパソコン「Aspire E5 E5-571-A34D/K7」
Acerも同じく台湾のメーカーです。これまで台湾製のノートパソコンばかり紹介してきましたが、別に狙っているわけではありません。他の「Lenovo(レノボ)」や「東芝」、「SONY」のノートパソコンもありますが、選定条件からは外れてしまいます。
また、Lenovo(レノボ)は中国の会社であり、私は信頼していません。
(※なぜならLenovoのノートパソコンから不正プログラム / バックドアが発見されたからです。)
そうすると、必要条件を満たしたノートパソコンは、おのずと台湾製になってしまうのです。台湾メーカーのノートパソコンは非常に「高性能・低価格・高品質」のものが多いです。私も長年、ASUSやAcerを使用していますが、これといったトラブルに遭遇していません。
皆さんにオススメしているのはこういった理由からです。
さて、こちらの「Aspire E5 E5-571-A34D/K7」は、上記の「ASUS K550CAシリーズ NB/white K550CA-WHITE」とあまり性能的な違いはありません。画面サイズは「15.6インチ」、CPUは同じく「Core i3」、HDD容量は「500G」と条件を満たしています。
メモリも「4G」あり、無線LANも標準で装備されているので、「プリンタ」との連携もOK。
これだけの性能で何と「5万円以下」です。
はじめ、「え・・・なんで??」と思ったほどです。本来なら、1位にしたいところですが・・・、Amazonでのレビューはなく、スペック表も少ないため、2位としました。とはいえ、この画面サイズで、これほどの高機能なノートパソコンは探してもなかなかないでしょう。
ご紹介したパソコンは時間をかけて私が選定したものです。
この条件で他に見合うノートパソコンはそうそう見つからないでしょう。今回は台湾製のノートパソコンばかりご紹介しましたが、もちろん日本のメーカーでも優れたものがたくさんあります。しかし、予算の範囲内に収まっても、スペックで候補にあがらなかったものがいくつかありました。
次回は、もう少し違った選定条件でパソコンをご紹介したいと思います。