これからホームページを始めようと思っている人は結構多いと思います。お店のホームページにせよ、ブログにせよ、必要になるのはレンタルサーバーです。現在ではウェブビルダーと言って、ホームページ上でサイトを作成できるサービスが一般的になりました。
しかし、まだまだレンタルサーバーの需要の方が高いと思います。
今回は「Xサーバー」と「さくらサーバー」の比較します。どのような特徴なのか? メリット・デメリットは何なのか?を、ホームページ別・目的別に解説したいと思います。
目的別に考えてみる
サイトを運営しようとするとき、あらかじめ目的を考えたほうが、あとあと有利になるでしょう。何も考えずに、「とりあえずサイト作ってみよ・・・」だと、後で方向転換することは非常に大変です。
また、アフリエイト等を考えている人は「収益化するのか / しないのか」を念頭においてサイト運営をはじめると良いでしょう。色々と「向き」・「不向き」があるので、違いを押さえておくと役に立つと思います。
収益化しない場合
収益化しない場合は、さくらのレンタルサーバ スタンダードがお勧めでしょう。月額料金も月々わずか500円でレンタルできます。また、ブログを目的としたサーバーなら100GBで充分です。
詳細はhttp://www.sakura.ne.jp/からご確認ください。
収益化する場合
収益化する場合は、エックスサーバーがお勧めです。収益化するコツの一つが、ページの高速化です。ページの表示速度が遅いと、それだけでユーザーは他のサイトへ移ってしまいます。エックスサーバーはCPUの負荷を軽減し、プログラムの高速実行が可能となるFastCGIに対応しています。そのため、非常に高速で表示できます。
月額料金は1,000円ですが、サイトにもよりますが3~4ヶ月程度ですぐに回収できるでしょう。本気で収益化を考えているなら「投資」は惜しまない事です。リスクを背負わない者は、見返りもありません。
詳細は、http://www.xserver.ne.jp/からご確認ください。
さらにWordPressでホームページを運営することで、SEOも期待できます。非常に優れたSEO系プラグインもあるので、ある程度の知識があれば、誰でも簡単にSEO化できます。
Xサーバーの特徴
Xサーバーはとにかく「高パフォーマンス」「高速表示」「運営しやすい」と3拍子そろっています。最初からXサーバーを利用していれば、無駄なお引越しをせずに済んだのにな・・・と思います。また、ドメインが他のサーバーにある場合は一括で管理しましょう。
それぞれの特徴については下記をご覧ください。
【特徴1】大容量で高パフォーマンス
大容量「200GB」、アクセス解析やメールサービスなどの高機能サービスを、月額1,000円~(税抜)で利用出来ます。また抜群の安定性とストレスを感じさせない快適な速度も特長の一つです。
ホームページを運営していくと、数多くの画像を使うことになります。画像一つでは小さな容量ですが、それが長年積み重なると、どんどん容量が増えていくことになります。容量がいっぱいになると、それ以上はアップロードできないため、不要なものを削除するか、別のプランに乗り換える必要があります。
Xサーバーでは200GBの大容量なので、少なくとも画像1万枚以上は利用することができます。プランを乗り換えたり、サーバーを移転させるのは結構苦労するので、はじめから大容量のプラ運を選んでおくことをお勧めします。
サイトをみてみる
【特徴2】ページ速度を高速化
PHP/CGIによるCPU負荷を軽減し、プログラムの高速実行が可能となる「FastCGI」や「mod pagespeed」に対応しています。さくらサーバーのページ速度と比較すると、その差は一目瞭然です。
アフリエイト等を考えているような場合には、ページスピードが重要になります。私ならXサーバーをお勧めします。
【特徴3】簡単操作のサーバーパネル
独自ドメイン、サブドメインの追加やメールアドレスの発行、MySQLの設定等が全てサーバーパネルより簡単に行えます。複数ドメインの管理も行いやすく、混乱することがありません。
【特徴4】Xサーバーのサポート機能
Xサーバーには、「ホームページのバックアップを自動で取得」したり、「ページ速度を高速化」したりするようなホームページをサポートする機能があります。これらを使用することで、ホームページの運営がしやすくなります。
どんな機能があるのか、どのような効果があるのか見てみましょう。
項目 | 備考 |
---|---|
自動インストール | WordPress本体 |
プラン変更 | 上位・下位変更 |
PHP7 | 高速で処理 |
Fast CGI | プログラム高速化 |
mod pagespeed | 表示速度向上 |
自動バックアップ | 自動取得 |
アクセス解析 | 数値やグラフ表示 |
アクセス制限 | 海外をシャットアウト |
メールフォーム設置 | 簡単設置 |
Webフォント設定 | Wrbフォント利用可 |
自動インストールについて
自動インストールとはWordPress本体をコントールパネルから簡単にサーバーにインストールする機能のことです。WordPressはデータベースに情報を格納して運用します。初心者の人が難しいのはこのデータベースの項目です。
特定のファイルを使って接続情報を記述する訳ですが、これを特に意識することなく手順に従って入力するだけで簡単にインストールすることができます。
初心者にとってはありがたい機能と言えます。
PHP7について
PHPはバージョンがいくつかありますが、2017年10月現在の最新のバージョンはPHP7となります。高速で処理することができるので、ほとんどのユーザーはすでにこのバージョンを使っていると思います。
切り替えは簡単に行うことができますが、以前のバージョンを使っていたり、使っているテーマによっては不具合が出る可能性もあります。
高速化について
「Fast CGI」や「mod pagespeed」などは、プログラムやページ速度を高速にするためのものです。こちらで特に記述したりすることはありません。「ON」と「OFF」の切り替えのみなので、簡単に設定することができます。
自動バックアップ
Xサーバー側で7日間分のバックアップを自動的に取得してくれています。いざという時に非常に助かりますが、バックアップをデータをいただくためには有料となります。私の場合は1万5千円かかりました…。
バックアップは自動でとってくれるけど、それをいただくのは有料なので注意しておきましょう。できれば、自分でちゃんとバックアップファイルを定期的にとっておくのが一番いいです。
さくらサーバーの特徴
さくらサーバーはとにかく「リーズナブルな料金」「豊富なプラン」「安心サポート」が特徴といえます。最初はリーズナブルな料金が決め手となり、さくらのレンタルサーバ スタンダードを利用していました。
それぞれの特徴については下記をご覧ください。
【特徴1】リーズナブルな料金&料金比較
さくらサーバーの特徴は何と言ってもリーズナブルな月額料金でしょう。月額約500円で、容量100Gは他社のサーバーではなかなかありません。容量良し!値段よし!なら迷わずこちらですね。
「100GBで足りるだろうか」と考えている人がいると思いますが、普通のホームページであれば問題ありません。例えば、ダウンロードサイトのような感じで、比較的大きいサイズのファイルをばんばんダウンロード出来るようなサイトだと厳しかもしれません。
私のサイトの場合だと画像をかなり使っていますが、3年ほど運用して「3GB」ほどの容量を使用しています。ホームページにもよりますが、参考にしてください。
プラン | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|---|
容量 | 10GB | 100GB | 200GB | 300GB |
月額料金 | 129円 | 515円 | 1,543円 | 2,571円 |
年間一括料金 | 1,543円 | 5,142円 | 15,428円 | 25,714円 |
初期費用 | 1,029円 | 1,029円 | 1,029円 | 5,142円 |
【特徴2】豊富なプラン
さくらには「ライト・スタンダード・プレミアム」などのプランが豊富にあります。
さくらのレンタルサーバ スタンダードが一番最適だと思います。しかし、なるべく費用を抑えたいのであれば、さくらのレンタルサーバ ライトでもいいと思います。ブログ(趣味や個人のサイト)で運営したいならば、上記のプランから選択しましょう。
ビジネスで考えている場合は、「ビジネスに適した機能を低価格で!さくらのレンタルサーバ ビジネス」もあります。
【特徴3】安心サポート
WordPressのクイックインストール、MySQLの複数設置など、さくらサーバーはサポートしています。独自ドメインも設定できるので、レンタルサーバーの標準は十分に満たしています。サポートも何度か利用しましたが、不愉快な思いをしたことはありません。
メール等のレスポンスは若干遅いですが、きちんと返してくれます。
その点は安心ですよね!
Xサーバーとさくらサーバーの機能比較
Xサーバーとさくらサーバーの機能の比較表です。どちらも基本的な機能を押さえていますが、Xサーバーのほうは高速化に特化した機能が多くあります。自分の作りたいホームページの性質に合わせて選択すると良いでしょう。
項目 | さくらサーバー | Xサーバー |
---|---|---|
自動インストール | 〇 | 〇 |
プラン変更 | 〇 | 〇 |
PHP7 | 〇 | 〇 |
独自SSL | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | 〇 | 〇 |
プログラム高速 | 〇 | |
ページ高速化 | 〇 | |
自動バックアップ | 〇 | |
アクセス解析 | 〇 | |
アクセス制限 | 〇 | |
メールフォーム設置 | 〇 | |
Webフォント設定 | 〇 |
評価
初心者の方は、どれを選んで良いのか分からないと思います。今回紹介した2つのサーバーは初心者の方でも扱いやすいサーバーです。こんな時は単純に考えましょう!アフリエイトを考えているなら、迷わず「Xサーバー」を選択!
逆に「趣味程度だし、お金は最小限にしたいし・・・」って場合は、「さくらサーバー」を選びましょう。これ以外にも各社、色々なレンタルサーバーを提供しています。「WordPressに特化したサーバー」「開発者向けに特化したサーバー」「VPS向けのサーバー」などなど、たくさんあります。
まずは、2~3年ほど使ってみて、それから上のグレードのレンタルサーバーを考えてみてもいいでしょう。
Xサーバー | さくらサーバー | |
---|---|---|
評価 | ★★★★ | ★★★ |
月額料金 | 1,000円~ | 500円~ |
年額 | 12,000円 | 6,000円 |
アフリエイト向き | 〇 | △ |
無料期間 | 10日間 | 2週間 |
高速表示 | ◎ | △ |
サポート体制 | 〇 | 〇 |
自動インストール | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | 〇 | 〇 |