ソニーによるパソコン事業の売却後、7月から新会社として事業を始めた「VAIO株式会社」新生バイオとなって初の独自パソコンの試作機で、10月に米ロサンゼルスのい展示会で初公開された。
ソニーの戦略
この試作機はクリエーターにターゲットを絞った製品で、タブレット型パソコンとしては異例の高性能だからだ。イラストレーターや写真家などの作業に耐えうる、プロ向けを目指したタブレットとなる。高性能パソコンに用いられる中央演算処理装置(CPU)を採用。
一般的なノート型のパソコンに比べて2~3倍の高速化を実現し、12.3インチの液晶画面はフルハイビジョンの約2倍の解像度となる高精細の表示を達成。そして、色の再現性を示す重要な指標「アドビRGBカバー率」は95%以上だ。
ユニークなのは、本体の傾きを変える際の、後ろの台座を手で押さえることなく、任意の位置に設定できる「フリーストップスタンド」。展示会の来場者からは驚きの声が上がった。バイオは、モノづくりのコンセプトとして「本質+アルファ」を掲げている。
一点突破ともいえいる機能で他社の製品と差別化する狙いを込めている。
プロトタイプという高性能タブレット
試作機も、クリエーターの生産性を高めるため、効率性を突き詰めた機能が満載。価格は20万円以上が見込まれる。2万円前後で購入できるタブレット端末とは次元が異なる「モンスタータブレット」だ!発売は来年。万人受けするパソコンの製造で業績悪化に陥ったソニー時代の教訓を生かし、一点突破に特化した製品群があと1ヶ月でベールを脱ぐ。一方、購入者を絞り込めば、販売数量は見込めない。
新生バイオの戦略は吉と出るのか。
中日新聞 経済11面
ソニーが再び躍進する日がくるのか?
長らくVAIO(バイオ)というブランドを気づいてきたソニー。その性能とブランドで長年、多くのバイオ信者を獲得してきた。しかし、パソコンの需要の低下、低価格化などで、韓国・中国のパソコンに苦しめられてきた。
価格面では絶対に彼らに勝てないのである。
汎用性のあるパソコンばかりを作ってきたソニーにとっても、これは大きな転換点になるのではないだろうか?20万円以上もする高機能タブレットという位置づけだが、来年が勝負の年になるだろう。市場の反応は上々のようだが・・・、果てしてどうだろう?
他社と比べて差別化を図ったのはよかったと思う。だが、正直20万円のタブレットよりは作業向きなデスクトップにやはり軍配が上がるのではないだろうか?特にイラストレーターやフォトショップは腰を据えて、じっくり向き合って作業をする人の方が多いはずだ。
まぁ個人差があるので何とも言えないが・・・。
ともあれ、ソニーVAIOは新しいコンセプトの元、再び始動した。
今後も是非、ユニークな商品を作ってほしいものだ!