最近にわかに活気づいてきたウェブサイトビルダー市場。
従来の「ホームページは専門業者に依頼する」という考え方はもはや過去のものとなりつつあります。
ウェブ制作会社にとっては戦々恐々でしょうが、ユーザーにとっては選択の幅が広がりました。「Strikingly」や「Jimdo」のようなウェブサイトビルダーを使えば、簡単に高品質なサイトを作ることができるからです。
今回は、レスポンシブ対応、高品質ウェブサイトビルダー「Strikingly」をご紹介したいと思います。
ウェブサイトビルダーとは
ウェブサイトビルダーとは、ホームページ上で直接ウェブサイトを作成できるサイトのことです。
従来、ウェブサイトを作るには、「ウェブ制作会社に依頼する」が主流でした。それから時を経て、ホームページビルダーやBiNDなどの、テンプレートを同梱したソフトウェアが販売されてきました。
しかし、現在ではさらに進化したホームペジの作成ツールが登場したのです。煩わしいソフトウェアのインストールを必要とせず、さらに短時間で簡単に作れる機能を搭載したウェブサイトです。それが、ウェブサイトビルダーです。
特徴は何と言っても、「テンプレートを選ぶ」「文章を書く」だけのステップで作れてしまうことです。1~2時間もあれば、高品質なサイトが手軽にできてしまいます。
今後、ウェブサイトビルダーは、さらに注目を高めていくでしょう。
Strrikingly デモページ
下記のサイトは「Strikingly」で作成したデモページです。
所要時間は2時間程度です。
Strikinglyのメリットとデメリット
Strikinglyは非常に便利なウェブビルダーですが、Jimdoと同じようにメリット・デメリットがあります。もちろん、万能なツールなんて世の中にありませんが、人によっては不向きだと感じる場合もあるでしょう。
メリット・デメリットをよく考えた上で利用しましょう!
メリット
- レスポンシブ対応
- 高機能、高品質なテンプレート
- Youtubeの動画などを簡単に埋め込む事ができる
- アイコン画像や外部アプリなどの素材が用意されている
- SEO対策が楽にできる
- 初心者でも安心
Strikinglyを徹底検証!
ストライキングリーを徹底検証してます。
Strikingly を徹底検証! アリかナシかは、コレを見れば一目瞭然!
レスポンシブとは
ウインドウを縮小・拡大した時に、コンテンツ(内容)もその比率に合わせて変動することです。
また、Strikinglyはデフォルトでスマートフォン用のサイトにも対応しています。
高機能・高品質なテンプレート
Strikinglyのテンプレートはどれも高品質です。
テンプレートにもよりますが、パララックスサイトに近い感じのものもいくつかあります。
Jimdoが静的なウェブサイトならば、Strikinglyは動的なウェブサイトといえるでしょう。
Youtube動画も簡単に埋め込める
アクセスを多く集めるためにも、動画の存在は重要です。StrikinglyはYoutubeなどの動画も簡単に埋め込むことができます。どこにでも設置できるわけではありませんが、動画のURLをコピーするだけで簡単にできます。
アイコン素材とアプリ素材
アイコン素材は、無料版でもいくつか使用できます。
PRO版にアップグレードすると、モバイル専用のものが使えたりします。
▶ Eコマース
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
PAYPAL | オンラインでクレジット決済が出来るようになるアプリ |
ECWID | ショッピングカートの機能を提供するアプリ |
CELERY | 高機能オンラインショッピングカートのアプリ |
EVENTBRITE | イベント情報や、チケットの販売の機能を提供するアプリ |
▶ ビジネス
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
Google MAPS | Googleマップを表示できるアプリ |
WUFOO | メールフォーム作成から分析まで出来る高機能メールフォームアプリ(世界的に人気急上昇) |
MAIL CHIMP | メールマガジンに特化した専用アプリ(人気急上昇中) |
GOGLE FORM | GOOGLEドライブから簡単にメールフォームが作れるアプリ |
▶ メディア
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
SOUNDCLOUD(サウンドクラウド) | 音楽をシェアするアプリ |
WEBSTA(ウエブスタ) | 写真を投稿したり、シェアしたりするアプリ |
PRINTEREST(ピンタレスト) | こちらも画像・写真をシェアするアプリ |
▶ ドキュメント
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
SLIDESHARE | プレゼンテーション用のPowerPointやPDFをシェアできるアプリ |
MEDIUM | ブログのサービスを利用できるアプリ(詳細は後述にて) |
SCRIBD | ドキュメント(資料)を共有できるアプリ |
▶ ソーシャル
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
FACEBOOK COMMENTS | FaceBookのコメント機能を付けるアプリ |
DISQUS | こちらもコメント機能を付けるアプリ |
デメリット
- SEO対策に限界がある
- アフリエイトコード(広告)を入れれない
- 制約の範囲内でしかデザインできない
- 月額料金がドル換算なので、円安・円高に左右される
- 転送量が制限されている
- ファイルをアップロードできない
SEO対策に限界がある
StrikinglyやJimdoもそうですが、サーバーにアクセスすることはできません。
よってhtaccess、サーバー関連のSEO対策はおのずと出来なくなります。一応、Strikinglyには、ファビコンやデスクリプションの設定は出来ますが、必要最低限だと思ってください。
がっつり対策したい方は、ウェブサイトビルダーは不向きと言えるでしょう。
アフリエイトコードを入れれない
GoogleアドセンスやA8.netなどのアフリエイト広告のコードを挿入することはできません。
アフリエイトが目的の人は要注意です。
制約の範囲内でしかデザインできない
Jimdo同様にある一定の範囲内でのみ、デザインの変更が許されています。
Strikinglyは各セクションごとにパーツが分けられています。セクションをまたいでデザインを移動させることはできません。
これはStrikinglyを使用してみれば、きっと不満に思うところでしょう。
月額料金がドル換算なので、円安・円高に左右される
ひょっとするとこれが一番の問題かもしれません。
Strikinglyはドル表記になっているので、為替により変動するのではないかと思います。2014年12月29日現在は、円安・・・、つまり、円換算だと約月2,000円となります。
このさき円安が進んだらさらに値段が上がるかもしれません・・・。
ここは注意が必要です。
転送量が制限されている
フリープランだと5GBの転送量しかありません。
仮に一日500人がStrikinglyのフリーページに訪れたとすると、転送量オーバーになります。この場合は、「オーバーしそうですよ!」という通知が来るみたいです。
即座にサイトがクローズされるかどうかはわかりません。
Strikinglyでアフリエイト等を考えているのであれば、無料プランではまず成り立たないということですね。無料プランはあくまでお試しだと割り切って使う必要があります。
気に入ったら、PRO版などにアップグレードしましょう。
アップグレードで出来ること
Strikinglyでは「無料版」「LIMITED版」「PRO版」があります。
さらに「月額プラン」と「年額プラン(1年 / 2年)」に分かれます。年額プランは1年契約と2年契約があります。1年契約よりも2年契約の方が月額料金が安くなります。
月額は月々払いなので良さそうですが、その分、月額料金が高くなります。
長い目でみるのであれば、「年額プラン – 2年契約」の方がお得でしょう。
無料版 | LIMITED版 | PRO版 | |
---|---|---|---|
月額 | $0 | $12(約1440円) | $20(約2400円) |
1年間 | $0 | $8(約960円) | $16(約1920円) |
2年間 | $0 | $7(約840円) | $14(約1680円) |
※かっこ内は2014年12月31日現在の円換算です。 1ドル=約120円
無料版
- Strikinglyドメイン
- 転送量 月間5GB
無料版ではお試しといった感じなので、特典は全然ありません。
転送量も月間5GBまでなので、一日30人ぐらいまでしか公開できません。いきなり、サイトがクローズされることはないと思いますが、容量オーバーの通知がくるようです。
当然、広告を貼り付けることも出来ないので、アフリエイト等も無理です。
アプリはいくつか使えるが、制限されています。
LIMITED版
- 新規のテンプレート+2
- 転送量 月間50GB
- 年額プラン 無料ドメイン + 無料メールアカウント
- ※14日間無料
LIMITED版は新たに新規のテンプレートが2つ増え、選択肢が広がるようになります。
無料版と比べても、転送量が10倍に増えいているため、幾分かマシといった感じでしょう。無料ドメインと無料メールアカウントが付いてきます。
こちらも、広告を貼り付けることも出来ないので、アフリエイト等は無理です。
また、アプリはいくつか使えますが、制限されています。
PRO版
- 新規のテンプレート+3
- 転送量 無制限
- 年額プラン 無料ドメイン + 無料メールアカウント
- 全てのアプリストア
- モバイルアクションボタンの追加
- HTML / CSS / Javascriptの埋め込み可
- Strikinglyのロゴ非表示
- サイトのパスワード保護
- 高度な画像編集機能
- ※14日間無料
一番グレードの高いPRO版は、転送量が無制限になります。
さらに、制限されていたアプリを全て使うことができます。さらにHTML / CSS / Javascriptの埋め込みが出来るので、アフリエイトが可能になります。
アフリエイトが目的のユーザーは必然的にPRO版ということになるでしょう。
Styrikinglyの使い方
Strikinglyは外国の会社が運営していますが、日本語でもある程度対応しているため、特に困ることはないでしょう。
ページを作成する際も、ツアーやヘルプが表示されるので安心して使うことができます。
Strikinglyの登録
新規サイトの制作
画面上部にある「新規サイトの作成」を押してください。
テンプレートを選択する
フリープラン(無料)だと選べる数は少ないですが、それでも高機能なテンプレートが一通りそろっています。
2017年現在、選べるジャンルが増えています。
リミテッド版やPRO(プロ)版だとさらに豊富なテンプレートを選択できるようになります。
ビジネス・プロジェクト
企業向けやプロジェクトサイトに最適なテンプレートがそろっています。
アップルなどの企業サイトのように、画像を全面に押し出した感じのサイトが多いです。商品をアピールしたい場合などに効果を発揮してくれます。
あらかじめ大きな画像(自社の商品等)を用意しておきましょう。
パーソナル
個人向けのブログ等に最適なテンプレートです。
企業向けのサイト等でも使えるので、好みで選択しましょう。
ポートフォリオ
ギャラリーサイトに最適なテンプレートがそろっています。
ギャラリーサイトは主にイラストや写真を公開したい場合に使用します。
Strikinglyのホームページ作成画面
Strikinglyは、Jimdoなどと同じように、テンプレートを制約の範囲内で自由に作成できる機能を持っています。
タイトルを追加・文章の記述・動画の埋め込み・画像の挿入・グローバルナビの編集など、少ない手間で実現できます。何から始めたら分からない場合は「ツアー」の機能を使いましょう。
初心者を優しく手ほどきしてくれます。
総評 / Total
JimdoやStrikinglyはもっとも手軽にできるウェブビルダーです。
手軽に利用できるのが大きな魅力のStrikingly。わずかな時間で、高品質なホームページが作れるのが強みです。しかし、決められたテンプレートゆえに、デザインは画一的であり、個性が発揮しづらい面もあります。また、利用制限もいくつかあるので、その点を考慮する必要がありそうです。
テンプレートに独自CSSなども組み込めそうですが、初心者には少し敷居が高いと思います。
とはいえ、無料で作成できるので、興味がある人は一度利用してみるといいでしょう。気に入ったのであれば、そのままサイトをアップグレードすることもできます。
Strikinglyで作る簡単ホームページ作成講座
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