• 2014年3月10日

右クリック禁止 の是非を問う!メリットとデメリット

右クリック禁止 の是非を問う!メリットとデメリット

右クリック禁止 の是非を問う!メリットとデメリット 640 430 パソコン生活サポート Pasonal

先日、ある場所にてこんな質問がされておりました。

「画像を転載されたくないので、右クリックを禁止する方法を教えてください」。どうやら、質問者様はインターネットに掲載されているイラストなどの画像を取られたくない一心で、このような質問をしたのだと思います。

今回はいい機会なので、「右クリック禁止のメリットデメリット」を考えてみたいと思います。


 
 

右クリックの役割って??

普段、ユーザーがパソコンを操作するときには左クリックを頻繁に使います。では右クリックはというと、「前に戻る」「画像を保存」「印刷する」「ソースを見る」など、沢山の機能の一覧が表示されます。ユーザーによっては、もっと別の名称が沢山あるかもしれません。

右クリック = 画像を盗む というイメージがあるようですが、本来右クリックは画像を盗むために存在しているのではありません。インターネットを便利に活用する機能の一部にすぎないのです。「盗む」「転載する」かどうかは、ユーザーのモラル次第ということです。

 

右クリック禁止の肯定と否定

最近ではあまり見かけなくなりましたが、サイトによっては今におき右クリックを禁止しているところがあります。一般的には、「ソースを見られたくない」「画像を転載されたくない」などの考えがあるようです。

「右クリック禁止について」で検索すれば、禁止するための方法や、その方法を解除する方法などが沢山検索できます。その中から、是非を検証しているサイトをいくつか見てましょう。

 

右クリック禁止に否定的なサイト

こちらのサイトは「右クリック禁止は必要なし!」というスタンスを取っているサイトです。

ホームページとは本来パブリック(公開)されているもの。ページを公開するということは、画像やソースも含めて盗まれることを覚悟して使用するべきだ。ソースを見られたくない、画像を盗まれたくない場合は、そもそも公開などしなければ良い。右クリック禁止にするくらいなら、ページにパスワードを設定し、会員のみ閲覧と画像を利用できるというシステムにすれば良いだけである」という主張です。

少し過激な言葉もありますが、話のスジは通っています。ホームページとは、いわば公道ようなもの。公道に物を置いておいて、「見るな!」とは言えない。と言うことのようです。

参考URL:「右クリック禁止の撃退方法」http://jimita.com/web/rightclick/rc.html

 

右クリック禁止に肯定的なサイト

こちらのサイトは「右クリック禁止をしてもよいのでは?」というスタンスを取っているサイトです。「転載禁止のアラートには感心しないが、右クリック禁止には同意出来ないわけではない。右クリック禁止とパブリックなWebを公開していることには関係がないし、また基準もない。

右クリック禁止の機能を実装するかどうかは、あくまでWeb管理者(作成者)の自由である。また、右クリック禁止を解除する方法は確かに多々あるが、まったく効果が無いというわけでもない。わずかでも効果があるのであれば、やってみてもいいのでは?」という主張です。こちらの意見も一理ありますね。確かに、右クリック禁止自体にはなんの制約もあるわけではありません。

「する・しない」はその人の自由なのです。

参考URL:「ゆっけの小部屋」http://yukke-no-kobeya.ddo.jp/homepage/hp_170.html

 

所感

残念ながら、画像の「盗用」「転載」はどんなコードを書いたとしても、防ぐことができません。サイトでよく、『右クリック禁止』とポップアップダイアログを使用しているサイトがありますが、メリットよりもデメリットの方が大きいと思っています。

サイトに訪れてくれた訪問者(お客様)に対して、言わば「盗人呼ばわり」しているような感覚になるからです。それはちょっと失礼ではないでしょうか?確かに、画像を盗んだり、転用する輩は多くいます。だからと言って、悪意のない人に対しても右クリックを禁止しては、そのユーザーの行動を不当に制限しているからです。もし私が、お店に入って盗人呼ばわりわれたら気分が悪くなってすぐに店を出ます。

つまり、せっかくサイトを訪れてくれたユーザーをみすみす追い払う結果になるからです。これでは一体何のためにサイトを公開しているか分からなくなります。それならば、いっそのこと、会員登録制のようなサイトにするべきではないでしょうか?

上記の方法で利用規約をキチンを明示した上で、画像等を利用してもうらうという感じにした方が、はるかにユーザーに与える印象は違ってきます。右クリック禁止は賛否両論があるでしょうが、ホームページがパブリック(公開)なものである限り、やはり、管理者はそれなりのリスクを背負って運営するべきであると考えます。