情報化時代と言われる昨今、まさにインターネットは日進月歩で進化してきました。
そのおかげで、FacebookやLine、Twitterなど私たちの身の回りにはとても便利なツールが誕生しました。しかし、安易な情報の公開で企業や人々がダメージを受けるケースが多くなってきました。俗にいう「バカッター」や「LINEでやらかした」などの人たちです。
なぜ、このような現象が次々と起きているのでしょうか?
今回の記事は、「LINEやTwitterでやらかす人々」を記事にしたいと思います。
Twitterで人生転落
最も衝撃的だったのは、東京・足立区のステーキハウス『ブロンコビリー』での一件だろう。問題のアルバイト従業員・Aくんはバイト中の8月5日22時53分、ツイッターで<バイトなう 残り10分>と、つぶやいた。そして、そこにはキッチンの大型冷凍庫に入りこみ、顔だけ外に出しているAくんの写真も添えられていた。
今年8月はすでに悪ふざけ投稿が社会問題となっていたため、Aくんのツイッターはすぐに炎上。プロフィール情報や過去のつぶやきからAくんの素性とバイト先がすぐに特定された。Aくんが投稿してからわずか1時間足らずの出来事だ。
自分がその騒動の中心になっていることに気づいたAくんは、ここで致命的な失敗を重ねた。運営会社はAくんに事実確認をすると、すぐさま店舗の休業とAくんの解雇を発表。その日の全国紙の夕刊には、すでにこの記事が掲載された。
同店は、冷凍庫の消毒作業をして、翌7日に再開する予定だった。前出したAくんの火に油を注いだ発言によって、炎上の勢いは止まらず、店側に批判の声が相次いだ。「会社としてどんな指導をしているのか」 「解雇だけでは生ぬるい。もっとAくんに厳しい処分をしろ」
こういった声を受けて12日、同店の閉店が決まった。
その結果、Aくん以外の同店のアルバイト22人も職を失うことになった。はたしてそこまでやる必要があったのか。閉店の理由を、前出の広報担当者がこう説明する。「食の安心安全はごく基本的なことです。消毒をして営業を再開しても悪いイメージがずっと残ってしまいかねませんから、閉店すると判断した次第です」
東海地方が本拠地のブロンコビリーにとって、この店は、関東での展開の足がかりとして期待されている店舗だったという。
LINEでやらかした美容師
ある女性のLINEにこんなメッセージが入った。「髪型いかがでしたか?」女性は美容院を訪れ、髪を切ってもらったが連絡先までは教えていない。首をかしげた女性はLINEで「連絡先・・・教えましたっけ?」と返信した。
すると、驚くことに相手からこんな内容が返ってきた。
「○○ちゃんに一目惚れしたんだ。少しづつお互い知り合っていきたいです」そう、美容師の男性は顧客情報を悪用し、こともあろうにLINEで女性に告白したのである。当然、女性は激怒。このことは秘密にせず上の者に伝えるというのだ。これに焦った美容師はLINEで平謝り。
今後、この美容師はいったいどうなるのか。
きっと悲惨な人生が待っているに違いない。
パブリック(公開)であること忘れた人々
インターネットの利点は世界中の人々と瞬時に繋がることだ。つまり、良くも・悪くも「繋がってしまう」である。Twitterしかり、Facebookしかり、LINEしかり。確かに、これらのツールは非常に便利であり、もはやコミュニケーションの一つといってもいいぐらいだ。
だが、あまりにも身近になりすぎて、自分の発言が及ぼす影響力を全く考えない人たちも大量に生み出す結果となっている。人は生活していれば、不意に「言ってはいけない」「やってはいけない」ことをしてしまうものだ。「あぁ、あの時あんな事をいわなきゃよかった…」とか、「相手に不愉快な思いをさせたかな…」
誰でもそんな経験があると思う。
昔は、「その場所、その時」で、事が終わっていたのだが、情報化社会の現代ではそうはいかない。自分の発言した内容や時刻までも、ネット上でデータとして永久に残るのである。
これは非常に恐ろしい事だと言えるだろう。
例え、自分がデータを削除しても、ネット上で他の誰かによってデータは保存されている。第三者により、ネット上にまるでゾンビのように何度も公開され続けるリスクは常にあるといえるだろう。だからこそ、「情報リテラシー」が大切になるのだが…、現実、そんな言葉はどこ吹く風の状態である。
昨今のバカッターやLINEでやらかす人たちを見れば、それは一目瞭然だろう。当然ながらインターネットはパブリック(公開)な場である。インターネットを使っての発言は、言わば、道端の大勢の人に向かって大声でしゃべるようなものだ。情報リテラシーの教育への普及と共に、「インターネットで発言することが、どういう意味を持つのか?」という認識が大切ではないだろうか。
自分の人生をつぶす事にもなりかねない Twitte rや LINE はまさに「諸刃の剣」と言えるのかもしれない。