さて、前回は「Strikingly 豆知識-高品質ホームページを作ろう」を記事にしました。ですが、他にホームページを作る方法は「Jimdo」や「WordPress」などがあります。目的によって、選ぶべき選択も変わってきますが、それぞれの特徴と比較を通してご紹介します。
今回は主に「アフリエイトを始めるならJimdoとStrikinglyのどちらを選ぶか」を記事にしたいと思います。
そもそもJimdoとStrikinglyって何?
Jimdoの呼び方は「シンドゥー」、Strikinglyの読み方は「ストライキングリー」と言います。両者ともウェブビルダーと呼ばれているブラウザ上でホームページを作成できるサービスです。ウェブビルダーは、HTMLやCSSなどのホームページを作るための専門的な知識が無くても、パーツを配置するだけで簡単にホームページが作成できるというメリットがあります。近年、急速に拡大してきており、各社多様なサービスを提供しているのも特徴的です。
この記事では「どちらがアフリエイトに向いているか?」に主題を置いて書いています。一長一短があるので、よく把握した上で検討してみましょう。
ざっくり言うと…
両者の違いはざっくり言うと、下記のような感じになります。同じウェブビルダーなので似た点は多数ありますが、アフリエイトに絞った場合は、違いがあります。契約前に良く把握しておくことが重要でしょう。
Strinkinglyの特徴
無料版 | LIMITED版 | PRO版 | |
---|---|---|---|
月額 | $0 | $12(約1440円) | $20(約2400円) |
1年間 | $0 | $8(約960円) | $16(約1920円) |
2年間 | $0 | $7(約840円) | $14(約1680円) |
※かっこ内は2014年12月31日現在の円換算です。 1ドル=約120円
Strikingly(ストライキングリー)の特徴は高品質な動的テンプレートやアプリが豊富に選べることです。登録からホームページの完成までを短いステップで完成させることができます。Jimdoも同じような仕組みですが、こちらは、ページが動的に動く分、ユーザー受けは良くなります。
▶ プランと月額料金
Strikinglyでは「無料版」「LIMITED版」「PRO版」があります。さらに「月額プラン」と「年額プラン(1年 / 2年)」に分かれます。年額プランは1年間契約と2年間契約があります。1年契約よりも2年契約の方が月額料金が安くなります。
月額は月々払いなので良さそうですが、その分、月額料金が高くなります。長い目でみるのであれば、「年額プラン – 2年契約」の方がお得でしょう。
▶ 無料版 / LIMITED版 / PRO版の比較
項目 | 無料版 | LIMITED版 | PRO版 |
---|---|---|---|
独自ドメイン | × | ○ | ○ |
テンプレート数 | ~10 | 12 | 13~ |
転送量 | 5GB | 50GB | 無制限 |
アプリストア | △ | △ | ○ |
モバイルアクションボタン | × | × | ○ |
コードの埋め込み(アフリエイト) | × | × | ○ |
ロゴ非表示 | × | × | ○ |
サイトのパスワード保護 | × | × | ○ |
画像編集機能 | × | × | ○ |
無料版では、かなりの項目が制限されています。本格的に運用するならPRO版が最適です。LIMITED版はテンプレートの利用数こそ若干増えますが、中途半端な感じです。
▶ 無料版の特徴
無料版ではお試しといった感じなので、特典は全然ありません。転送量も月間5GBまでなので、一日30人ぐらいまでしか公開できません。いきなり、サイトがクローズされることはないと思いますが、容量オーバーの通知がくるようです。
当然、広告を貼り付けることも出来ないので、アフリエイト等も無理です。
アプリはいくつか使えるが、制限されています。
▶ LIMITED版の特徴
- 新規のテンプレート+2
- 転送量 月間50GB
- 年額プラン 無料ドメイン + 無料メールアカウント
- ※14日間無料
LIMITED版は新たに新規のテンプレートが2つ増え、選択肢が広がるようになります。無料版と比べても、転送量が10倍に増えいているため、幾分かマシといった感じでしょう。無料ドメインと無料メールアカウントが付いてきます。
こちらも、広告を貼り付けることも出来ないので、アフリエイト等は無理です。
また、アプリはいくつか使えますが、制限されています。
▶ PRO版の特徴
- 新規のテンプレート+3
- 転送量 無制限
- 年額プラン 無料ドメイン + 無料メールアカウント
- 全てのアプリストア
- モバイルアクションボタンの追加
- HTML / CSS / Javascriptの埋め込み可
- Strikinglyのロゴ非表示
- サイトのパスワード保護
- 高度な画像編集機能
- ※14日間無料
一番グレードの高いPRO版は、転送量が無制限になります。さらに、制限されていたアプリを全て使うことができます。さらにHTML / CSS / Javascriptの埋め込みが出来るので、アフリエイトが可能になります。
アフリエイトが目的のユーザーは必然的にPRO版ということになるでしょう。
▶ SEO対策
StrikinglyやJimdoもそうですが、サーバーにアクセスすることはできません。よってhtaccess、サーバー関連のSEO対策はおのずと出来なくなります。一応、Strikinglyには、ファビコンやデスクリプションの設定は出来ますが、必要最低限だと思ってください。
がっつり対策したい方は、Strikinglyは不向きと言えるでしょう。
▶ Strikinglyのアフリエイト
GoogleアドセンスやA8.netなどのアフリエイト広告のコードを挿入することはできません。但し、PRO版であれば、HTMLやJavascriptのコードを挿入できるため、アフリエイトは可能となります。
アフリエイトが目的の人は要注意です。
▶ Strikinglyの注意点
Strikinglyは大変便利なウェブサイトビルダーですが、注意点がいくつかあります。
- ドル換算に気を付ける。
- 一度選択したテンプレートは原則途中で変更できない。(フォントや色は変更できる)
- アフリエイトに制限がある。
- 解約すると全てのデータを失う。(復元できない)
- htaccessが利用できない。
- ページ速度は改善できない。
- サポートセンターは海外にある。
上記の事をよく考えた上で、Strikinglyを選びましょう!
Jimdoの特徴
項目 | 無料版 | Pro版 | Business版 |
---|---|---|---|
月額 | 0円 | 約945円 | 約2,500円 |
年間 | 0円 | 11,340円 | 29,980円 |
JimdoはStrikinglyと同じくウェブサイトビルダーであり、サイト上でホームページが作成できます。特徴は何と言っても豊富なテンプレートがあることです。その日の気分や季節に合わせて、気軽にサイトのデザインを変更できる点が大きな魅力です。
▶ プランと月額料金
無料版は一切料金が発生しませんが、その分出来ることが制限されています。「Pro版」や「Business版」は、ドメインやメールアカウント、サポートなどが付与されます。下の表は「月額」としてありますが、支払う時には年間で一括支払となるので、注意が必要です。
月々の支払が選択できる出来るわけではありません。
▶ 無料版 / Pro版 / Business版の比較
項目 | 無料版 | Pro版 | Business版 |
---|---|---|---|
独自ドメイン | × | 1ドメイン | 2ドメイン |
メールアカウント | 0円 | 1メールアカウント | 20メールアカウント |
レイアウト数 | 30種類以上 | 無料版 +さらに30種類以上 | Pro版+さらに30種類以上 |
サーバー容量 | 500MB | 5GB | 無制限 |
サポート | × | 優先 | 最優先 |
ショップ | × | ○ | ○ |
無料版では出来ることが大きく制限されます。Pro版、Business版にアップグレードすると、独自ドメインの使用や選べるテンプレート数が増大します。サーバー容量もアップグレードで増やせるので、無料版を試してみて気に入ったら、アップグレードしてみましょう。
ただし、途中解約した場合、差額は返金されないので、本当に契約するかどうかを慎重に判断する必要があります。
▶ SEO対策
管理画面から設定はできますが、Strikinglyと同様、がっつりSEO対策はできません。サーバーにアクセスできるわけではないので、対策はかなり限られてきます。アップグレードすれば、いくつかの対策は設定できますが、自由度は限られるでしょう。
ウェブサイトビルダーを選択した以上、SEO対策は事実上出来ないと思ってください。その他では下記にJimdoで対策できる項目が紹介されています。
参考にしてください。
▶ Jimdoのアフリエイト
Jimdoは無料版でもアフリエイトリンクを挿入することが出来ます。文章を作成する際に「追加オプション」をクリックし、「HTMLを編集」を選択します。
HTML編集ページにて、アフリエイトリンクを貼りつければOKです。
▶ Jimdoの注意点
Jimdoは初心者にとっては非常に扱いやすいウェブサイトビルダーです。しかし、Strikingly同様に制約が多々あるので、無料で運営する場合は注意が必要になります。
- 年額でしか契約できない。
- 解約すると全てのデータを失う。(復元できない)
- htaccessが利用できない。
- ページ速度は改善できない。
- 有料のみしかサポートを受けられない。
これもウェブサイトビルダーの宿命なのか、サーバーにアクセスできないため、SEO対策には限界があります。また、ページ速度を早くしたい!と思っても、対策が出来ない場合が多いでしょう。
まとめ
JimdoもStrikinglyも一長一短がありますが、『アフリエイト』という点からみればJimdoに軍配が上がりそうです。あくまでもアフリエイトという点においてですので、Strikingly(ストライキングリー)が悪いということではありません。
逆にブログやコーポレートサイト、店舗サイトなどはストライキングリーの方が向いていると思います。Jimdoにはない、スムーズな動き、直感的な使いやすさなどメリットもたくさんありそうです。ウェブビルダーは初心者には使いやすい反面、ある程度専門的な知識がある人はちょっと窮屈な印象を受けます。
色々とカスタマイズしたいと思っても出来ない事が多いからです。自分なりの独自のカスタマイズされたサイトのほうが良いのであれば、WordPressなどでテンプレートを購入することも選択肢としてあります。
どちらも基本的には無料で利用できますが、色々と制限があるので、よく考えて利用する必要があります。