近年、一昔前に比べると需要が減り続けているパソコン市場。
すでに飽和状態といわれており、各社生き残りをかけて、個性的なパソコンを模索している。Sonyがパソコンブランド「VAIO(バイオ)」を売却した衝撃は記憶に新しい。だが、VAIOは生き残りをかけ、プロのイラストレーター向けに特化した「VAIO Prototype Tablet PC」を発表しました。市場に大きな話題を呼んだのは記憶に新しいです。
しかし、今度はHPが徹底した低価格で市場に殴りこんできました。
と、いうわけで今回は「HP Stream 11 」について記事にしたいと思います。
HP Stream 11の特徴
まずは、どんなノートパソコンなのか見てみよう。画面サイズが「11.6インチ」であることから、ノートパソコンの中では比較的小型のタイプになります。
画面はノングレア(非光沢)。
大抵のノートパソコンは発色をよく見せるためにグレア(光沢)になっているのが、ビジネスシーンを意識したようです。 何よりも目を引くのが、鮮やかなホライズン・ブルーの外観です。赤やグレー、黒のノートパソコンが多い中、ここまで鮮やかなブルーもかなり珍しいです。
インパクトは十分です。
スマートフォンやタブレットとの連携
何よりこの「HP Stream 11 」が特徴的なのは、クラウドストレージに「スマホ・タブレット」でアクセスできることです。画像にもある通り、「容量は100G」「2年間無料」と記載されています。ということは・・・3年目からは有料ということですね。
しかし、2年間は大きいですね!「DropBox」や「firstorage」などの無料オンライストレージはいくつかありますが、それに引けを取らないサービスっぷりです。
料金プランはどうなっているのか確認してみると・・・
- 15GB 無料
- 100GB 190円/月
- 200GB 200円/月
- 1TB 1,274/月
という感じでした。
とりあえず、無料期間である2年を過ぎても「15GB 無料」は継続して使えそうです。
Wi-Fiが1年間無料に?!
また、「iPass(アイパス)」の機能で空港やホテル、カフェなどのWi-Fiが1年間無料で使えます。但し、日本でどの程度「iPass」が普及しているのか分からないので少し注意が必要かもしれません。どこでも使えるのかと思っていたら、『使えねない』ということになりかねません。
HP Stream 11の スペック
やはりスペックは明らかに低いですね。値段からしてみたら、いたしかたないですが・・・。 CPUが「Cerelon(セレロン)」、メモリが「2GB」なので、若干処理がもたつくかもしれません。なので、いくつものアプリケーションを起動しての作業には向いていません。
それでも、鮮やかなカラーと100Gのオンラインストレージ2年間無料は大きな魅力ですね。
これでお値段「2万5800円」なので、選択肢としては十分アリなのではないでしょうか?
項目 | スペック | 私の一言 |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 Update (64bit) | 最新のOS(オーエス)だね |
CPU | Cerelon プロセッサーN2840 | まぁ当然でしょうね |
カラー | ホライズンブルー | ご・・・ごくり |
メモリ | 2GB | ちょっと苦しいかな |
ディスプレイ | 11.6インチ | ぐぬぬ・・・ |
画面の光沢 | ノングレア(非光沢) | 光りを反射しないよ! |
ストレージ | 32GB(eMMC) + 100GB オンラインストレージ | ちいせぇ?! |
無線LAN | EEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0 | もはや当然 |
インターフェイス | SDカードスロット、HDMI 出力端子、USB3.0×1、USB2.0×1 | まぁ標準でしょう |
質量 | 約1.26kg | 軽いネ! |
バッテリ駆動時間 | 約8時間 | でも実際は… |
保証 | 1年間(引き取りサービス、パーツ保障) | せめて2年に~ |
HP Stream 11は買いか?!
まずHP Stream11は値段がとにかく安い!スペックこそあまり高くありませんが、そこを値段でカバーしています。私の総評としては、用途は限られるが、買って損はしないと思います。メインで使用するのではなく、サブとして使用するほうがいいでしょう。
用途
用途としては、「インターネット」「簡単な作業」ぐらいなら問題ないでしょう。オンラインゲームや、いくつものアプリケーションを起動しての作業、動画・写真編集などは向いていません。
また、本体もかなり軽いので、外での持ち運びもOKです。
気を付けなければいけない点
HP11 Streamは魅力的なノートパソコンですが、購入する際にはいくつか注意点があります。
必ず、よく確認してください。
1.ストレージの容量が少ない
eMMC + オンラインストレージ100GB ありますが、全然足りません。仮に購入して仕事用で使うとなると、データは増える一方です。大抵の人は、仕事用だけど、家族との写真や動画なども保管している人が多いと思います。
となると、あっとう言う間に容量が少なくなっていきます。なので、外部HDDを別途購入する必要があります。
パソコン本体にデータを保存するのではなくて、外部のHDDに保存しましょう。
2.アプリをインストールできない可能性がある
ストレージの容量が32GBとかなり少ないため、アプリをインストールすることは厳しいでしょう。というか、ほとんどインストールはできないと思ってください。
よって、やはり大容量の外部HDDは必須です。
3.Word / Excelが標準インストールされていない
仕事ならば、WordやExcelを使用する人は多いと思います。しかし、HP11 StreamにはWordやExcelはインストールされていません。
使用する場合は、別途購入する必要があります。
4.駆動時間の問題
駆動時間は8時間と書いてありましたが、実際は4~5時間ぐらいでしょうね。外でがっつり使う人は注意が必要です。
できれば、チャージキットを常備しておき、いつでも充電できるようにしておきましょう。