ランディングページとは、ユーザーが最初に訪れるページのことです。ランディング(LP)とは、すなわち「着地 / 着陸」を意味しています。業界用語では「ペライチ」とも言われています。
なぜなら「ペラペラな1ページのサイト」だからです。
今回は「ランディングページの制作料金はいくらから? 市場価格と特性を知る」を記事にしたいと思います。
この記事を読む前に
会社のホームページを作りたい、店舗のホームページを作りたい、商品の宣伝のためにホームページを作りたい、理由は様々ですが、ホームページを作ろうと思った時に、まず誰かに依頼することになると思います。
でも、ちょっと待ってください。
- ランディングページのことをどれぐらい知ってますか?
- 普通にあるホームページとランディングページの違ってなんですか?
- どんなケースだとランディングページに向いてるの?
皆さんはどれぐらい知っていますか? まずは、ランディングページとは何かを知り、特性を知り、どんなケースに向いているのか、市場価格はどのぐらいなのかを知っておきましょう。
ランディングページを知る
ランディングページ(LP)タイプと一般的なホームぺージは下記のような違いがあります。ランディングページは、1ページのみで、縦に長いという特徴があります。一方、ホームページは、トップページを頂点に下層ページと呼ばれるページがいくつも存在している作りになっています。
両者がどのようなメリット・デメリットがあるのかは後述するとして、まずは違いを知っておきましょう。
ランディングページのサンプルサイト
ランディングページのサンプルをいくつか見てみましょう。
上記の3つはすべてランディングページ(LP)タイプのサイトになります。どのページも非常に縦に長いのがお分かりいただけると思います。では、ランディングページにはどのような特性があるのでしょうか。
ランディングページの特性を知る
ここではランディングページの特性(メリット / デメリット)を一つずつ見ていきます。通常のホームページとランディングページにはどのような違いがあるのか、ここを項目を確認して検討してみましょう。
[メリット]
【特徴1】情報を絞って伝えることができる
ランディングページのメリットは、ポイントを絞ってユーザーに商品情報を伝えることができます。あの商品も、この商品もということが無いので、おずと情報が絞られブランド力は高くなります。
【特徴2】1ページ内で完結する
普通のホームページでは、各ページごとに情報が分散されています。ホームページによっては、どのページに何の情報が記載されてるのか見てみるまで分かりません。また、スマートフォンでもいちいちグローバルメニューをクリックしてページを切り替える必要があります。
一方、ランディングページは、1ページ内ですべて完結します。その分、縦長のデザインになりますが、スマートフォンで閲覧する分には下方向にスライドさせるだけなので、こちらのほうが向いているかもしれません。
【特徴3】視覚効果が高い
ブラウザでランディングページを表示している状態で「Ctrl + A」を押してみましょう。ページ内で使われている画像とテキストの部分が反転して表示されるはずです。どのランディングページもテキストよりも画像が多いことに気づくと思います。
ランディングページのほとんどは視覚効果や訴求効果を高めるため、画像中心で作成されています。確かに一般的なホームページでも画像は使われていますが、ランディングページの方が圧倒的に多いでしょう。
【特徴4】製品やサービスのブランド力をアピールできる(訴求効果UP)
「特徴3」でも述べましたが、画像を多く使用しているため、商品やサービスのブランド力を前面に押し出す効果があります。つまり、特定の商品の訴求効果を高めたい場合にはランディングページは有効な手段だと言えます。
[デメリット]
【特徴1】SEOが弱い
通常のホームページであれば、複数のページがリンクで繋がっていることで、SEO的にも強くなり、テキスト量も多くなるため、検索にも引っかかりやすくなります。ランディングページは「1ページ」「画像が多い」「テキストが少ない」という観点から、SEOに弱くなります。
SEOを高めてユーザーのアクセスを増やしたいような場合は、ランディングページは不向きと言えます。
【特徴2】ごちゃごちゃした印象が強い
通常のホームページであれば、余白を上手く使って、デザイン的にゆったりした作りにすることが可能ですが、ランディングページは、1ページ内に情報を上手く配置させないといけないため、情報がギッシリ詰まったような感じになります。
私的には非常に見にくい と感じています。
これはランディングページという特性上、余白を多く取ってしまうと、逆に縦長のページがさらに長くなり、ユーザーの「読み疲れ(スライド疲れ)」や「離脱」を招く結果になってしまうからです。
【特徴3】ページ単価が高い
通常、ホームページのトップページのみの値段は5~8万円程度になります。ランディングページの相場は後述しますが、総じてページ単価が高くなる傾向が強いです。
もちろん安く仕上げる会社もありますが、高い会社は30万~40万円する制作会社もあります。
これは、ランディングページをデザイン性重視でつくる必要があるためです。画像はもちろんこと、見出しの装飾やキャラクターなどのイラストも価格を押し上げる要因となっています。
【特徴4】下手をすると胡散臭い印象に
よく見る「誰でも稼げる簡単投資術!」とか「今ご応募いただくと100万円プレゼント!」的な胡散臭いサイトのほとんどが残念ながらランディングページで作られています。
デカデカとした人物にニッコリ笑顔に、派手派手しい広告なんか特にそうですよね…。なので、ランディングページを作る場合は、キチンと実績を公開している会社に依頼したほうが良いでしょう。デザイン力が乏しい会社に依頼すると、かなり悲惨な結果になります。
ランディングページに向いているケース
今までの情報を総合すると、ランディングページに向いている要点は以下のようなケースです。
- 単一の商品(サービス)であること。
- ブランディング(価値)を高めたい場合。
- 訴求効果を出来る限り高くしたい場合。
- リスティング広告と組み合わせた場合。
ランディングページはSEO的には弱いですが、リスティング広告と組み合わせることで、その弱点を補うことができます。また、通常のホームページと比べて訴求かが高いため、情報をピンポイントで伝えることにも優れています。
今、自分が作ろうとしているものがどちらに向いているのか をじっくり検討してみましょう。
ランディングページの市場価格
下記の表はランディングページの値段別の分布です。
~5万円 | 3社 |
---|---|
~10万円 | 12社 |
~15万円 | 3社 |
~20万円 | 5社 |
~25万円 | 0社 |
~30万円 | 1社 |
~35万円 | 0社 |
~40万円 | 4社 |
~45万円 | 1社 |
~50万円 | 0社 |
50万円以上 | 1社 |
5万以下が3社、5~10万円以下が12社であり、それ以上だと まばら になっています。一番多いのは5~10万円の価格帯です。
ただし、ここでは以下の事にも注意しなければなりません。
- 値段が高ければデザインが良くなるとは限らない。
- 値段が高ければ効果が高いとは限らない。
- 値段が高ければお問い合わせ率がアップするとは限らない。
- 値段が高ければサービスが良いとは限らない。
これである程度の相場が分かったと思うので、制作会社に依頼するときは、10万円前後と考えておきましょう。
ランディングページ制作を依頼するときの重要なポイント
ランディングページを制作したい時に、下記のような情報を知っておくと良いでしょう。
- ランディングページ制作料金の相場を知っておく。
- ランディングページはSEO(検索上位)に弱い。
- 特定の商品やサービスの訴求力(ブランド価値)を上げたい場合は効果的。
- ランディングページ はリスティング広告と組み合わせると効果を発揮する。
- ランディングページの方がCV(お問い合わせ率)は若干高くなる。
さて、どうだったでしょうか?
ランディングページと言っても、それぞれ一長一短があるため、ホームページとのメリットを比較しながら決めていく必要があります。特定の商品やサービスのみを前面に押し出してアピールしたいような場合は、間違いなくランディングページが向いていますが、複数の商品を紹介したい時には、不向きとなります。
将来の戦略も見据えて決めていく必要があります。