• 2017年6月23日

COUNT関数 とその他関数の使い方を徹底解説! データカウントの決定版!

COUNT関数 とその他関数の使い方を徹底解説! データカウントの決定版!

COUNT関数 とその他関数の使い方を徹底解説! データカウントの決定版! 700 433 パソコン生活サポート Pasonal

■サンプルデータ

COUNT関数、COUNTA関数とCOUNTBLANK関数のサンプルデータです。

動作の確認検証に使用してください。ただし、関数によっては未完成のものもあります。

今後バージョンをアップしていきます。定期的にダウンロードしてみてください。

※未完成なので、ご了承ください。少しづつ完成させ、アップロードしていきます。

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■関数の特徴一覧表

COUNT関数、COUNTA関数、COUNTBLNK関数、COUNTIF関数、COUNTIFS関数はそれぞれ以下のように使い分けます。

下記の表を見てみれば一目瞭然、それぞれの関数の特徴が良く分かると思います。

それぞれの関数は使い分けが重要です。

関数名 数値 日付・時刻 文字列 空白の文字列 論理値 スペース エラーの値 空白のセル 条件指定
COUNT
COUNTA
COUNTBLNK
COUNTIF
COUNTIFS

※COUNTA関数は空白の文字列もカウントします。

※COUNTIFS関数は複数条件の指定が可能。

 

▶関数の精度

ポイントはCOUNTIFとCOUNTIFSは、条件に当てはまったものをカウントできるということです。

つまり、他の関数と比べてカウントの精度が高くなる(詳細にカウントできる)ということです。

←精度が低い—————-        ——————精度が高い→

COUNTBLANK / COUNT / COUNTA / COUNTIF / COUNTIFS

 

■目的別関数の使い分け分類

▶ 数値・日付・時刻をカウントする

COUNT関数 / COUNTA関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ 文字列(空白を含む)をカウントする

COUNTA関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ 論理値(TURE、FALSE)をカウントする

COUNTA関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ (半角・全角)スペースをカウントする

COUNTA関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ エラーのセルをカウントする

COUNTA関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ 空白のセルをカウントする

COUNTBLANK関数 / COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

※COUNTIF関数、COUNTIFS関数は条件式で指定する必要があります。

 

▶ 条件を指定してカウントする

COUNTIF関数 / COUNTIFS関数

 

★ COUNT関数の使い方

【関数名】:COUNT(カウント)

【用途】:COUNT(カウント)関数は、データの中に[数値] [日付] [時刻]がいくつあるかを求めます。

【書式】:=COUNT(値1, 値2, 値3)

 

【補足】

  • 文字列、論理値、空白のセルはカウントできない

 

例1 試験を受けた受験者数をカウントする場合

COUNT関数

=COUNT(L9:L12)

上記の例では、国語を受験した人の人数をカウントしています。

Cさんのみ「欠席」の文字列となっているので、Cさんを省いた3人がカウントされます。

よってデータの個数は3となります。

 

例2 出席したすべての人をカウントする場合

COUNT関数 出席したすべての人をカウント

=COUNT(L24:L27,P24:P27)

上記のように、複数の範囲を指定することができます。

出席者の総数は6人となります。

[,(カンマ)]で範囲を区切りましょう。

 

 

★ COUNTA関数の使い方

【関数名】:COUNTA(カウント・エー)

【用途】:COUNTA(カウント・エー)関数は、COUNT関数と同様の機能ですが、[空白の文字列]や[エラーの値]もカウントします。

【書式】:=COUNTA(値1, 値2, 値3)

 

【補足】

  • 空白の文字列、エラーの値までカウントされてしまう
  • 空白のセルはカウントできない

 

例1 出席の有無から出席者数をカウントする場合

出席の有無から出席者数をカウントする場合

=COUNTA(L44,L47)

COUNT関数と同様の使い方になります。

COUNTA関数は文字列もカウントできるため、上記の表のような[ 〇 ]でもカウントしてくれます。

 

例2 セルに空白(半角のスペースや空白の文字列)が含まれている場合

COUNTA関数 セルに空白(半角のスペースや空白の文字列)が含まれている場合

=COUNTA(L59:L62)

上記の表の例では、Cさんの出席欄に半角のスペースが挿入されています。

見た目上は空白のセルに思えても、COUNTAではカウント対象になるため、出席者数が4となっています。

業務上で使用する際にも、この点に注意して使用する必要があります。

 

 

★ COUNTBLANK関数の使い方

【関数名】:COUNTBLANK(カウント・ブランク)

【用途】:COUNTBLANK(カウント・ブランク)関数は、指定した範囲内に[空白のセル]がいくつあるかカウントします。

【書式】:=COUNTBLANK(範囲)

 

【補足】

  • COUNTBLANK関数は引数は1つしか設定できない。
  • 引数には値や数式を直接指定することができない。
  • セルに空白の文字列などがあっても、カウントされてしまう。
  • 半角・全角スペースであってもカウントされる。

 

例1 出席の有無から出席者数をカウントする場合

COUNTBLANK関数 出席の有無から出席者数をカウントする場合

=COUNTBLANK(L79:L82)

欠席者のカウントをする場合は、上記のように記述します。

空白のセルのみカウントするので、欠席者数は1となります。

 

例2 セルにスペースや空白の文字列が含まれている場合

COUNTBLANK関数 セルにスペースや空白の文字列が含まれている場合

=COUNTBLANK(L93:L96)

上記の表の例では、Cさんの出席欄に半角のスペースが挿入されています。

見た目上は空白のセルに思えても、COUNTBLANK関数ではカウント対象になるため、出席者数が0となっています。

 

 

★ COUNTIF関数の使い方

【関数名】:COUNTIF(カウント・イフ

【用途】:COUNTIF(カウント・イフ)関数は、検索対象の範囲の中に検索条件を満たすセルがいくつあるか求めます。

【書式】:=COUNTIF(範囲 , 検索条件)

 

【補足】

  • 検索範囲に式や値を直接指定することはできない。
  • 指定できる検索条件は1つのみ。
  • 検索条件にはワイルドカードを使用できる。
  • 戻り値は[条件に一致したセルの個数]

 

例1 国語の点数が80点以上の人を求める場合

COUNTIF関数 国語の点数が80点以上の人を求める場合

=COUNTIF(M9:M12,”>=80″)

上記の例では、国語の得点の範囲(M9:M12)から、80点以上の人が何人いるかカウントしたものです。

検索条件は[“(ダブルコーテーション)]で囲みます。

算術演算子や比較演算子を用いることで、細かい条件を設定することも可能です。

 

例2 名前に[田]が含まれている人をカウントする場合

COUNTIF関数 名前に[田]が含まれている人をカウントする場合

=COUNTIF(K25:K28,”*田*”)

上記の例では、名前の範囲(K25:K28)から、名前の中に[ ] が含まれている人が何人いるかカウントしたものです。

ワイルドカードには[ *田* ]が設定されいます。

ワイルドカードを使用すると検索の幅が広がります。

 

 

★ COUNTIFS関数の使い方

【関数名】:COUNTIFS(カウント・イフ・エス)

【用途】:COUNTIFS(カウント・イフ・エス)関数は、検索対象の範囲の中に複数の条件を満たすセルがいくつあるか求めます。

【書式】:=COUNTIFS(範囲1, 検索条件1 , 範囲2 , 検索条件2,…)

 

【補足】

  • 検索範囲に式や値を直接指定することはできない。
  • 指定できる検索条件は複数設定できる。
  • 複数の条件はすべてAND条件(すべての条件を満たすもの)となる。
  • 検索条件にはワイルドカードを使用できる。
  • 戻り値は[条件に一致したセルの個数]

 

例1 国語70点以上、かつ、算数70点以上の条件を満たす人

COUNTIFS関数 国語70点以上、かつ、算数70点以上の条件を満たす人

=COUNTIFS(M44:M47,”>=70″,N44:N47,”>=70″)

の例では、国語の点数が70点以上、かつ、算数の点数も70点以上の人が何人いるかカウントしたものです。

COUNTIFS関数では複数の条件を設定できるので、かなり詳細にターゲットを絞り込めます。

しかし、条件は全てAND条件で抽出されるので、OR条件は別の関数を考慮する必要があります。

 

例2 Aクラスであり、合計得点が200点以上の人の場合

COUNTIFS関数 Aクラスであり、合計得点が200点以上の人の場合

=COUNTIFS(L60:L63,”A”,Q60:Q63,”>=200″)

上記の例では、Aクラスかつ合意点数が200点以上の人が何人いるかカウントしたものです。

注意する点は、文字列は半角と全角を区別することです。

例えば「A(半角)」と「A(全角)」では結果が全く違ってきます。同じ文字であっても半角と全角は区別が付きにくい場合があるので、注意してください。

 

■関数の便利な使い方

▶ 日付で以前、以降をカウントする

【例】=COUNTIF(範囲,”<=” & TODAY())

今日の日付以前をカウントします。

 

【例】=COUNTIF(範囲,”>=” & TODAY())

今日の日付以降をカウントします。

 

▶ 他のシートを参照する

【例】=COUNTIFS(シート名!範囲 ,”<=20″)

シート名!範囲で別シートの値を参照できます。

 

▶ 空白以外のセルをカウントする

【例】=COUNTIF(範囲,”<>”)

範囲内の空白のセル以外をカウントします。

 

▶ 異なる条件でCOUNTIF同士を加算する

【例】=COUNTIF(範囲,”>=5″)  + COUNTIF(範囲,”20<=”)

範囲内にある、5歳以上または20歳以下の人をカウントします

この場合は「または」なので、OR条件になります。

 

▶ 配列数式を利用したCOUNTIF関数

【例】=SUM(COUNTIF(範囲,{“*田*”,”*山*”}))

範囲内にある、名前に「田」または「山」が含まれている人をカウントします。

ワイルドカードを使用することで、より詳細な検索条件を設定できるでしょう。

前述のCOUNTIF同士を加算する方法でも実現できますが、配列数式を利用するとスッキリします。

この場合は「または」なので、OR条件になります。

 

▶ COUNTIFS関数を複数条件でカウント

【例】=COUNTIFS(範囲1,”20<=”,範囲2,”女性”)

20歳以下の女性をカウントします。

この場合はAND条件になります。

 

▶ COUNTIF関数で重複チェック

【例】=IF(COUNTIF(範囲,”名前”)>1,”重複”,””)

COUNTIF関数で、条件に名称(名前)を設定します。

こうすることで、同じ名称が重複している場合にはデータの個数がカウントされます。

重複している場合は、必ず2以上の数値となるので、IF関数で判定させると、重複かどうかを簡単にチェックできます。

条件付きの書式を利用すれば、重複したセルに色を付けることも可能です。

 

集計や統計を求める

※分散、偏差、歪度、回帰直線などは省いています。  

日付・時刻を求める

  • 日付や年、時刻を求める
  • 日付から年、月、日、時間などを取り出す
  • 日付が何週目かを求める
  • 期限(数ヶ月前、数ヶ月後、期間)を求める
 

条件によって判定させる

  • 条件を決めて判定する
  • 複数のすべての条件が満たされているかを判定する
  • いずれかの条件が満たされているかを判定する
  • 条件が満たされていないことを判定する
  • エラーだった場合に判定する
 

セルの内容を調べる

  • セルが空白かどうかを調べる
  • セルの値がエラーかどうかを調べる
  • 文字列かどうか調べる
  • 数値かどうか調べる
  • 偶数か奇数かを調べる
  • 数式かどうかを調べ、取り出す
  • エラーの値やデータの種類を調べる
 

ある特定の値を探す

  • 列または行方向に検索する
  • 引数のリストから値を検索する
  • 配列から特定の値を検索する
  • 指定したセルの参照値を検索
  • セルの列番号を調べる
  • セルの行番号を調べる
  • 列数を調べる
  • 行数を調べる
  • セルの参照を調べる
  • 行と列の位置を入れ替える
  • ハイパーリンクを作成する
  • ピポットテーブルからデータを取り出す
 

文字列を操作する

  • 文字数を求める
  • 左端から指定した文字数だけ文字列を取り出す
  • 右端から指定した文字数だけ文字列を取り出す
  • 指定した位置から文字数だけ文字列を取り出す
  • 文字列の位置を調べる
  • 指定 or 検索した文字列に置換する
  • 文字列を連結する
  • 文字列の前後の空白を削除する
  • 印刷できない文字を削除する
  • ふりがなを取り出す
  • 指定回数だけ文字列を繰り返す
  • 全角文字 or 半角文字に変換する
  • 英字を大文字 or 小文字に変換する
  • 数値を表す文字列を数値に変換する
  • 英単語の先頭文字を大文字に変換する
  • 文字列が等しいかどうか調べる
 

データベースを制御する

  • 条件を満たす数値の個数を求める
  • 条件を満たす空白以外のセルの個数を求める
  • 条件を満たすセルの合計を求める
  • 条件を満たすセルの平均を求める
  • 条件を満たす最大値 or 最小値を求める
  • 条件を満たすデータを探す