• 2015年5月1日

安倍首相 歴史的な米上下両院演説は成功したのか?

安倍首相 歴史的な米上下両院演説は成功したのか?

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戦後54年ぶりにアメリカの上下両院で演説をした安倍首相。演説も終わり、日米の新蜜月時代を言われているようですが、そこにはさまざまな勢力の思惑が渦巻いています。果たして、演説は成功だったのでしょうか?

今回は、安倍首相の米議会での演説を記事にしたいと思います。

 

安倍首相は演説で何を語ったのか?

歴史的にも非常に注目が集まった今回の議会演説。日本とアメリカ、周辺諸国の利害関係が交錯する演説の中身は何だったのか。それを見てみたいと思います。

(※内容が多いので、重要な部分を抜出して書きました)

Abe-speach2

 

かつての敵、今日の友

皆さま、今ギャラリーに、ローレンス・スノードン元海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。近年、元中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、おっしゃっています。「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、言っているのでもない。

その厳(おごそか)かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉をたたえることだ」

もうおひとかた、元中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のおじいさんこそ、勇猛が今に伝わる栗林忠道中将・硫黄島守備隊司令官でした。これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。熾烈(しれつ)に戦い合った敵は、心の紐帯(ちゅうたい)が結ぶともになりました。

スノードン元中将、和解の努力を尊く思います。

本当に、ありがとうございました。

 

アメリカと戦後日本

戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を背けてはならない。これらの点についての思いは、歴代首相と全く変わるものではありません。

アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。自らに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。焦土と化した日本に、こどもたちの飲むミルク、身に付けるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。ヤギも、2036頭、やってきました。

米国が自らの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。下って80年代以降、韓国が、台湾が、東南アジア諸国連合が、やがて中国が勃興(ぼっこう)します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。

一方、米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ雇用をつくり出しました。

引用:中日新聞

Abe-speach1

演説の抜粋

On behalf of Japan and the Japanese people, I offer with profound respect me eternal condolences to the souls of all American people that were lost during World War 2.
日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に倒れた米国の人々の魂に、深い一礼をささげます。とこしえの哀悼をささげます。

Post war, we started out on our path bearing in mind feelings of deep remorse over the war.Our actions brought suffering to the peoples in Asian countries.

We must not avert our eyes from that.

I will uphold the views expressed by the previous prime ministers in regard.
戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を背けてはならない。これらの点についての面は、歴代首相と全く変わるものではありません。

The TPP goes far beyound just economic benefits.It is also about our security.Long-term, its strategic value is awesome.

We should never forget that.

As for U.S. – Japan negotiations, the goal is near.
TPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。

日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。

 

We support the “rebalancing” by the U.S in order to enhance the peace and security of the Asia-Pacific region.

And I will state clearly.

We will support the U.S effort first, last, and throughout.

私たちは、アジア太平洋の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。

 

We must make the vast seas stretching from the Pacific to the Indian Oceans seas of peace and freedom, where add follow the rule fo law.

太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。

In Japan we are working hard to enhance the legislative founddations for our security.

These enhanced legislative foundations chould make the cooperation between the U.S. military and Japans Slef Defense Forces even stribger, and the alliance still more solid, proiding credible deterrence for the peace in the region.

We are determined to enact all necessary bills by this comming summer.

And we will do exactly that.
日本は今、安保法政の充実に取り組んでいます。自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅個になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。

必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。

“Proactive contribution to peace based on the orinciple of international cooerraton” should lead Japan along its road for the future.
「国際協調主義に基づく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。

Let us call the U.S.-Japan alliance, an alliance of hope.

Let the two of us, America and Japan, join our hands together and do our best to make the world a better, a much better, people to live.
私たちの同盟を「希望の同盟」と呼びましょう。米国と日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。

引用:中日新聞

 

米議会議員の反応

バイデン副大統領
「アジア諸国に共感を示したことに最も好感を持った。韓国や中国との歴史問題はデリケートな課題であり、首相は日本側の責任を明確にした。非常に率直な演説で、十分に理解されるだろう」
バイデン副首相

 

ベイナー下院議長(共和)
「首相が第二次大戦で命を落とした米国の英雄に賛辞を贈ったことに、心から感謝している。未来の世代が今日という日を、日米同盟の誇り高く歴史的な転機として振り返ることを願う」
ベイナー

 

モンデール元駐日米大使
「素晴らしい演説だった。訪米全体が大成功であり、日米関係の強さが再確認された。Aプラス(最高評価)だ。首相は(オバマ大統領との共同記者会見で)河野談話を再確認し、謝罪した」
Abe-speach5

 

マケイン上院軍事委員長(共和)
「日米が共有する歴史によって和解したことを知らしめる歴史的な演説だった。日本が積極的平和主義の国となり、新ガイドラインが日米同盟の力を強めていくことを歓迎している」
Abe-speach6

 

ガードナー上院外交委員会東アジア太平洋小委員長(共和)
「日米関係が決定的に重要な時期の歴史的な演説だ。日本との緊密な結び付きはこれまでになく重要。貿易、安保協力の拡大を通じて同盟をより強固にできる」
ガードナー上院外交委員会東アジア太平洋小委員長(共和)

 

ホイヤー下院民主党院内幹事
「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関して、与野党議員には米経済への、市場アクセスに対する懸念がある。首相の演説によって、意見を変えさせられたかというと疑わしい」
ホイヤー下院民主党院内幹事

 

ローラバッカー下院議員(共和)
「レーガン元大統領のスピーチ・ライターだった経験から、Aプラスを与えられる。歴史問題を威厳ある形で語った。第二次大戦に関し、首相はもう卑屈な態度を取る必要はない」
ローラバッカー下院議員(共和)

 

デラニー下院議員(民主)
「歴史の文脈の中で日米関係の重要性を強調していた。母国語ではない英語で演説するため、かなり努力をされたと思う。大変うまく構成され、巧みに作られた演説だったと思う」
硫黄島の戦いに参加した米海兵隊のローレンス・スノーデン中将
「演説に深く感銘を受けた。首相が言うように、日本における米軍の存在が長年にわたり極東の安定を保ってきた。日米関係はより強くなるだろう」
引用:産経デジタル

 

演説は成功なの・・・か?!

今回の安倍首相の米議会での演説は非常に有意義なものだったのではないでしょうか?「日本とアメリカの歴史」や「今後の日米関係」など、過去よりも将来を見据えた内容は良かったと思います。気になった箇所を考察してみたいと思います。

Abe-speach11

 

未来思考の演説

この演説の要旨はほとんど、過去の日米関係から、新たな日米関係への宣言みたいなようなものでした。これは「蜜月」というより、世界、特に中国を意識したものでしょう。「経済大国の1位のアメリカと3位の日本は共に手を握っているぞ。中国の日米離間工作は上手くいってないぞ」という中国に向けてのメッセージです。

AIIB(アジア開発銀行)や、南沙諸島・尖閣などの領土問題に対しての牽制だと思います。

これまでの中国は、韓国の反日を利用し、まず日本と韓国の溝を深める。アメリカを舞台に、韓国系住民を矢面に立たせて、慰安婦像を乱立させ、日本の人権問題・歴史修正主義・右傾化を世界に広める。さらに、AIIBの重要ポストを餌に、アメリカと日本に楔(くさび)を打ち込む、といった感じです。

そうすることで、中国の世界進出とアジア圏における支配地域の拡大を目論(もくろ)んでいました。しかし、この演説で中国は方針転換を迫られるでしょう。詳細に言えば、しばらくはアメリカにおける日米離間工作は下火になると思われます。

(韓国はただの操り人形なので、中国が下火になれば、韓国も同じように下火になります)

今回の未来志向の日米同盟の強固なアピールは、間違いなく日本にとって重要な意味があるものだったと思います。この点からみても、演説は成功したと言えるでしょう。

 

TPPについて

TPPに関してはアメリカ側の拍手はまばらでした。恐らくアメリカの議会でも賛否両論あり、意見が拮抗しているのでしょう。現在、オバマ大統領は、TPPに関する権限を大統領に集約させるように議会を奔走しているようですが・・・、さて、どうなるやら。それにしても、TPPの交渉は今年度中には決まりそうな演説でしたね。

これにはちょっと驚きました。

日本ではまだ、法整備や解決すべき問題も山ほどあり、少なくても来年以降にずれ込むだろうと思っていたからです。安倍首相は今まで着実に実行に移してきたので、このTPPも年内決着の確信が何かあるのかもしれません。

 

やっぱり起こった韓国系の反発

これはまぁ、思った通りの予想通りの反発ですね。韓国はしょせん中国のあやつり人形なので、まぁ無視しておけばいいと思います。安倍首相が何を言っても、ただただ反発するだけです。最近では、アメリカ国内での信頼も失いつつあり、「ムービング・ゴールポスト(動くゴールポスト)」とさえ言われています。マイク・ホンダ議員などの韓国系の味方になってくれる少数派の議員しかいない状況です。

「日本が卑怯なロビー活動をしたせいだ!巨額の金を使って、工作活動をしている!」と勝手に勘違いしています。

ですが、これは中国の操り人形となった韓国自らが招いた結果です。

結果どうなったか・・・、中国は無傷、韓国はアメリカの信頼を大きく損ねる結果となりました。結局はそれが、少なからず米議会における演説に繋がったのです。

Abe-speach10

 

これからも韓国は、中国に操られて、悲しいピエロを演じることでしょう。アメリカを振り切って、AIIBに参加したものの、思うような果実を得られず、サード問題はますます崖っぷちになり、コウモリ外交はもはや限界です。アメリカからも中国からも利益を得られず、経済もますます疲弊していくことでしょう。現在、スタグフレーションが進む韓国に待ち受ける未来はどんな未来なのでしょうか・・・?

反日という宗教に毒された国と朴 槿惠(パク クネ)大統領は、これからどんな道をたどるのでしょうか。

怒りを通り越して、ただただ「憐れ」としか言えません。