パソコンは日々の作業に欠かせないもの。仕事やプライベートで常にネットを使用している人は大勢いると思います。
しかし、ネットは便利だけど、危険な事もたくさんあります。その一つがウイルス感染です。ウイルスに感染するとパソコンの動作が重くなったり、ハッキングされて重要なデータが盗まれたり、リモートで遠隔操作されたり、アダルトな広告が常に表示されたりと、様々な症状が現れます。
どんな対策をしても100%防ぐことができませんが、それなりの知識をもってパソコンを使用することで、それらのウイルスからの感染を大幅に減らすことができます。
今回は、最近蔓延している「身代金型ウイルス」について解説したいと思います。
あなたのパソコンが人質に?!
パソコンに侵入してファイルやプログラムを凍結して、その復旧と引き換えに1万~3万円程度の金を要求する「身代金型ウイルス」が、国内で蔓延している。ロシア、欧州、米国で拡大した後、2013年に国内のパソコン約1万5千台に侵入した。
「ランサム(身代金)ウェア」を名づけなれたウイルスに感染すると、米連邦捜査局(FBI)などを装う画面が表示される。要求通り金を払っても、ほとんどの場合、ファイルなどは修復されない。国内で金を振り込んだ被害はまだ確認されていないが、政府も感染情報などの収集を急いでいる。
ランサムウェアに感染すると、パソコンに保存している文書ファイルが暗号化されて読めなくなり、プログラムが実行できなくなったりする。FBIや米司法省などのロゴが画面に表れ、ファイルなどの使用できるようにする代金として約1万4千円~3万円程度を電子マネーで支払うよう求める。
「要求に応じなければパソコンのファイルを削除する」と表示される場合もあるという。英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語が使われており、画面は数種類ある。日本語版はまだ登場していない。
調査の結果、2012年に身代金型ウイルスが検出された国内のパソコンは1100台にとどまっていたが、13年春から急増。5月には1700台、8月には5769台が新たに見つかり、1月~10月末まででは、1万4900台の感染が確認された。
被害としては少ないが、これから急増するのは時間の問題と警鐘を鳴らす。
パソコンの感染を防ぐには?
1.やたらにフリーソフトをインストールしない
パソコンで作業をしていると色んなフリーソフトをダウンロードするようになります。フリーソフトは確かに便利ですが、中には怪しいものや、危ないものも沢山あります。
特に、海外製のソフトウェアは慎重にダウンロードを検討してください。海外製のものは特にインストールの対象ソフトとは別に余分なソフトがくっ付いてきます。安易な気持ちでインストールしてしまうと、知らない間に2~3つほどのソフトをインストールすることになります。
フリーソフトをインストールする場合には、「むやみに何でもインストールしない」などの注意が必要です。インストール後にパソコンに何らかな異変が表れたら、即座に削除し、ウイルスチェックをしてください。
2.インストールしたソフトを定期的に整理する
長年パソコンを使用していると、インストールしたソフトがどんどん溜まっていきます。中にはダウンロードしたことを忘れて、そのまま使用せずに放置しているケースもあるのではないでしょうか?不要になったソフトは定期的に削除するようにしましょう!
そうすることで同じような機能のソフトウェアの重複インストールを避けることができます。
3.インストールするソフトの評価を事前に調べる
インストールする前に必ず対象ソフトの評価をネットで調べましょう。もし、何らかの不具合があるソフトだったり、怪しいソフトだったりすれば、すでに誰かが情報をブログで公開してくれているかもしれません。日本製であっても海外製であっても、インストールする前には事前に情報を仕入れましょう!