いまだ記憶に新しい東日本大震災、不幸にも大勢の方が亡くなられてしまいました。日本は日ごろから防災を意識しているものの、たびたび起こりうる大震災に見舞われます。また、何となくは知っていても、正しい知識を大人でさえも持っていません。
東日本大震災では間違った知識をもとに避難した結果、かえってそれが不幸になったケースが多々ありました。大震災が起こったとき、少しでも危険を回避するには、防災の正しい知識が必要になります。東日本大震災から早2年あまりが経過した現在、防災の在り方が問われています。
今回はジュニア防災検定について記事を書きたいと思います。
対象は小中学生 -判断・行動力を養う-
防災・減災の啓発と普及を目指して新たに「ジュニア防災検定」が創設された(主催=一般財団法人防災検定協会)。同検定は、小中学生を対象に、災害時に自分の命を守り、周囲の人の命を助けることができる子どもを育てようとする取り組みだ。
検定は、小5以下程度の初級、小6~中1程度の中級、中2、3程度の上級の3級に分かれている。単に知識のみを問うものではなく、考える力や問題を解決する力を身につけてもらうため、事前課題、検定テスト、事後課題の結果を総合的に評価して合否を決定する。
主催する防災検定協会の理事長には、元NHKキャスターで大阪芸術大学教授、語り部・かたりすとの平野啓子氏(写真)が就任。5月23日に行われた記者会見で、平野理事長は「私たちは東日本大震災で、防災の知識と備えが必要なことを実感しました。
実際に災害に見舞われた時に適切な行動をとれるようになれば、あの震災による死者は大幅に減らすことができたはず。この検定を通して必要な知識を身につけた子どもたちが、将来、災害に襲われた時に被害を少なくすることができます」と、ジュニア防災検定のねらいを話した。
ジュニア防災検定とは?
「ジュニア防災検定」とは、筆記試験だけではなく事前課題から事後課題まで3つのステップで構成される、今までにない検定です。この3つのステップを通して、子どもたちが日常から防災と減災に深い関心を持ち、意識を高め、自分で考え判断し行動できる「防災力」を身につけることを目的としています。
単に知識や記憶力をはかり合否を判定して終わるのではなく、「防災意識の定着」こそが到達地点です。
子どもたちが日常から防災意識をもって生活できることを目指しています。
ジュニア防災検定が目指すのは 防災力
1)日ごろから災害に備えた準備ができる…「知識としての防災」
2)災害時に生命を守るための行動ができる…「自助のための防災」
3)未来を創るひとりとして防災・減災のために何ができるのかを考えることができる…「共助・公助としての防災」
どんな問題が出題されるの?
ジュニアとは言いますが、問題をみてみると以外と難しいです。大人でも結構難易度が高いと思います。しかし、「へー知らなかった」と思うような問題もあり、いざという時に役に立つことは間違いなさそうです。
検定試験は3つのステップから成り立ちます。「事前課題の提出」「検定テスト」「事後課題の提出」です。検定試験だけではないので合格するには結構骨が折れそうです。特に事前課題などは家族の協力がないと成立しません。合格までには結構時間がかかりそうですが、防災の知識を身に着けるにはもってこいの試験だと思います。
機会があれば、挑戦されてはどうでしょうか?