有名大学の講義をインターネットで無料配信する「MOOC(ムーク)」と呼ばれるとr組が、2014年春から国内で始まる。米国で始まったムークは世界中で急速に広まり、設立1年余りで500万人以上が利用している。ネットがつながれば誰でもどこでも受けられる新しい学び方。
将来的に大学教育を変える大きな可能性を秘めている。
今回は教育における大きな波紋となりうる「JMOOC(日本版ムーク)」について取り上げたい。
ハイレベルな大学講義をネットで無料配信!
ベトナム出身で東京都内の企業に勤めるダイさんは今年、スタンフォード大やワシントン大などの10を超える講義を終了した。プラグラミングや企業経営に関するものが主だ。「企業したいと考えていたので、必要な講義を選んだ。無料というのも大きい」。各大学を飛び回ったわけではない。世界のトップレベルの抗議はムークを利用してパソコンやスマートフォンの画面で見た。
MOOC(ムーク)は大規模公開オンライン講座を意味する。これまでにも講義を配信するサイトはあったが、ムークは小テストやリポートなどの課題があり、基準を満たせば修了証が発行される。学生時代は東京大で人工知能の研究をしていたダイさんは、「受講者同士が質疑できる掲示板があり、海外の企業経営者や研究者のハイレベルな意見を聞いたり、交流したりできるのが刺激的だった」と振り返る。
日本でも、JMOOC(ジェイムーク)と呼ばれる取組が始まる。日本オープンオンライン教育推進協議会が運営し、14年度は東大、京大などの13大学が参加。NTTドコモや住友商事などがサイトの開発、保守などで協力する。協議会は「3年後に100万人の利用者を目指すと意気込み、講義数も増やしていくという」と意気込み、講義数も増やしていくという。講師は無報酬で、大学や企業からの会費や寄付金で運営する。
ムークは地理的、経済的制約などで高水準の教育を受けられなかった人や学び直し、新たな知識を身に付けてたい社会人に絶好の機会となる。米国発のムークは主に英語だが、「JMOOC(ジェイムーク)」は基本的に日本語。「将来的に終了証が大学の単位に認められたり、就職活動で一定の評価を受けるようになれば一気に多様化するだろう」と話す。
大学にとっては、配信した講義の評判が受験者数に影響を及ぼす可能性がある。将来的には、大学の在り方自体が変わってくる可能性もある。
世界的には、ムークは教育の機会均等に貢献する一方で人材発掘の手段にもなりつつある。オンライン教育などに詳しい専門家は、「数百万人を超える受講者から、どこにどのような成績の持ち主がいるかを見つける事が容易になる。世界規模で優秀な人材を発見する機能を備えている」と指摘する。米国のムークでは成績優秀者を企業に紹介して仲介料を得る事業が生まれ、好成績の若者を大学側がスカウトすることも起きているという。
ハーバード大などが設立した「エデックス」に参加する京大は、「生命の科学」の成績上位者から一人を京大大学院への国費留学生に推薦する。京大でエデックスの運営を担当する教授は「これまでのルートでは見つけられなかった人材に出会えれば」と話す。
さらに、高等教育が十分普及していない国や地域でも、ムークによって才能が発掘されるケースが増えていくとみられ、地球規模での人材争奪戦が始まりつつあるといえる。企業と連携するJMOOCのターゲットはアジア。「日本企業のブランド力はアジアで高い。修了証が日本企業への就活でアピールになれば、アジアの人にも関心を持ってもらえるのでは」と力をこめる。
ムークは革命となりえるか?
今や「MOOC(ムーク)」は欧米では非常に人気で知名度が高いシステムになっている。しかし、日本ではまだ開始前の取り組みの段階だ。従来でもムークのようなものが存在していた。日本では通信教育が一番近い位置づけなのではないだろうか?しかし、通信教育とことなるのは「無料」ということである。誰でも無料で講義が受けられるのは非常に意義があることだ。
しかし、ムークにも多々問題点があるようだ。米国ではムークでオンライン受講でき、キチンと履修すれば単位として認められて修了証までもらえるのだが、その際、最後まで履修した人は全体の10%ほどしかいないというのだ。いわば、ほとんどの人は最後まで履修することなく立ち去るか、あきらめているということになる。
「無料」で「いつでもどこでも受講できる」のは大きなメリットだが、反面、「無料であるがためにいつでもやめれる」ということになってしまっているようだ。当然、ネットで学ぶにもそれなりに時間を確保することと、目的意識がないと長続きはしないようだ。
とはいえ、高度な教育をより多くの人が受けることができるものまた事実だ。日本ではまだまだだが、将来ムークを使って単位を取得し、就職に役立てる日がくるかもしれない。
ネット講座を見てみる!
どんなサイトか見てみる
コースは英語の講座が圧倒的に多いが、なかには日本語の講座もあり受講することができる。講座は「無料」「有料」があるため、よく確認する必要があります。また、専門家であり、講座を開設したい場合は登録申請すればできるようになります。受講料は講座解説者が自由に設定することもできます。しかし、有料に設定した場合は金額の30%をUdemy側に支払わなければなりません。
【Schoo(スクー)】どんなサイトか見てみる!
スクーは日本が経営しているサイトです。よってほとんどが日本語の講座であり、種類も豊富です。月額525円で利用できるため、非常に人気があります。興味があればのぞいてみてください。