• 2015年4月9日

最高300万円?! 違法コピーを撲滅せよ!

最高300万円?! 違法コピーを撲滅せよ!

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寒暖の差が激しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?さて、話しは変わりますが、インターネット市場の成長は本当に著しいものがあります。Facebookから、クラウドファンディングの登場まで、多種多様なサービスが登場しました。しかし、インターネットと切っても切り離せない問題の一つが違法コピー問題です。

事実上、野放しになっている違法コピー問題を記事にしたいと思います。

 

最高300万円?!

マイクロソフトなどが参加し、パソコンソフトなどの著作権保護活動を行っている「BSA-ザ・ソフトウェア・アライアンス」という組織がある。組織内での違法コピー帽子につながる有力情報の提供者に最高300万円を支払う活動を展開中だ。

これまでの上限額100万円を3倍に引き上げた。

会社などで、違法にコピーしたり、契約ライセンス数を超えて利用したりする場合は著作権法違反になる。BSAによると、日本国内における組織の違法コピー率は2013年に19%と、米国に次ぎ世界で2番目に低い。10年前の29%から大幅に減っている。

BSAの日本担当顧問である石原弁護士は「それでも5本に1本は違法コピー」。市場規模が大きい分、被害総額は1400億円に上り、世界11番目の被害規模と指摘する。活動では、通報された組織から、著作権利者であるBSAの加盟企業に和解金(損害賠償金)が支払われた場合に報奨金を出す。

情報の内容によって報奨額は変わる。

過去2年間の同様の活動では計448件の通報があり、最高額の報奨金を得た情報提供者は6人いるという。BSAによると、情報提供に基づく和解額は近年高額になる傾向があり、最高額では4億4千万円に上る。「これは従業員500人以下のソフトウェア開発会社の事例。500人以下の企業だけを抽出しても、上位5位の損害賠償額は1億円以上。中小企業の場合、経営基盤を揺るがしかねない」と警鐘を鳴らす。最近、オークションサイトではソフトを違法利用したり、ライセンス認証を回避したりするためのソフトの出品が増えている。大手サイトに対するBSAの削除依頼は13年の4万件から、14年は30万件に激増。

「新たな違法コピーの温床になる」と危機感を募らせている。

違法コピーしたソフトはないだろうか?経営者はいま一度、確認する必要がある。BSAは「知的ブラック企業は通報だ!」と呼びかけながら、情報専用サイト「違法告発.com」で受け付けている。

中日新聞:経済9面 2015年3月5日

 

 

ヤフオクで激安な値段で売られているAdobe製品

Adobe社の「Photoshop」や「Illustrator」などは非常に有名なソフトウェアですよね。主にプロの人が使うようなものです。しかし、これらの専門的なソフトウェアは非常に値段が高い!これらの製品は単品だと20万円以上とかするわけです。

現在ではAdobe社は、Creative Cloudというシステムに移行しました。Creative Cloudは月額課金形方式で契約を結び、契約した期間中は製品を使用できるというものです。これは海賊版(違法コピー)対策のために、導入した制度でしょう。まぁこのシステムには賛否両論あるものの、気軽に使えるようになったという点は大きいのではないでしょうか?

ですが、現在でもヤフオク等で「Photoshop CS6」「Illustrator CS6」などの旧バージョンが激安な値段で販売されています。しかも、同じID名の出品者が、同一製品を何十と出品しているわけです。よく質問掲示板などで「こういうのって大丈夫なんですか?違法じゃないんですか?」というご質問があります。結論からいうと「違法」です。本来売買する際には、Adobe社が定めている「売買譲渡契約」に双方が署名・捺印したものが必要となります。

 

しかし、こういうヤフオクで出品されている製品の説明をみてみると下記のように書かれています。

ヤフオク Adobe製品

 

Adobe製品を販売しているにも関わらず「ユーザー登録不可」とは一体どういう事なのでしょうか?もし、この製品が正規品であれば、ユーザー登録ができるはずです。早い話し、「正規品じゃないよ~」と自ら言っているようなものです。

「ユーザー登録が出来ない=正規品ではない」「ユーザー登録が出来ないと、自分のものだと主張できない」ということです。

購入するのは個人の自由ですが、まず間違いなく「海賊版」です。Adobe社から損害賠償請求をされたら、必ず負けます。損害賠償請求は正規品の価格の4~5倍と言われています。つまり、100万円を超える損害賠償請求をされる恐れがあるということです。

ヤフオクなどのオークションサイトに出品されているAdobe社やMicrosoft社製の商品のほとんどが海賊品だと思ってください。激安で販売されているから、思わず購入しようとしている人は注意する必要があります。「なぜ安いのか?」「どうして譲渡不可なのに販売しているのか?」「どうしてユーザー登録できないのか?」を考えてください。

そのまま安易に飛びつくと、痛い目をみます。誘惑に負けないように、自分の身は自分で守らなくてはなりません。

この記事が多くの人のご参考になればと思います。