• 2016年1月7日

認識しない HDD を手軽に復活させる方法

認識しない HDD を手軽に復活させる方法

認識しない HDD を手軽に復活させる方法 424 283 パソコン生活サポート Pasonal

皆様、あけましておめでとうございます。

昨年は山あり、谷ありの年でした。分かったことは取捨選択するということです。何を継続し、何を捨て去るのか。時間も予算も限られている中ですべての物事を達成させることはできません。

今年は、昨年の問題点を改善できるように事業を発展させて行こうと思います。

さて、今回は『認識しないHDDを劇的に復活させる方法』を記事にしたいと思います。

 

認識しない HDD を手軽に復活させる方法!

パソコンを長く使用していると、様々なトラブルに見舞われます。その中の一つが『HDDが認識しない』ケースです。焦りますよね。仕事関係のファイルなど、重要なデータが入っていると尚更パニックになります。何とかデータを抽出したいけど、HDDが一向に認識しない・・・。どうしよう?!

さてそんな時は、まずはあの手この手を試してみましょう!

下記の方法は、『データ抽出に何万円も支払いたくない』『まぁダメでもいいか・・・』という場合にお試しください。

  • ※弊社では、この方法を使用してデータを抽出しているわけではありません。
  • ※重要なデータを抽出する場合は、データ救出の専門店に依頼をしてください。
  • ※あくまでもこれらの方法は、試した結果、価値があったと判断した方法を記載しています。
  • ※万が一、データ及びHDDが破損しても一切の責任は負いません。自己責任でお試しください。

 

前準備

HDDからデータを取り出すためには、以下のものが必要になります。

  1. 別のパソコン
  2. 外付けのケーブルを用意

外付けのケーブルはHDDの種類によって違ってくるので、注意が必要です。HDDには『SATAタイプ』と『IDEタイプ』の2種類があります。

それに合わせてケーブルも購入する必要があります。

 

 

SATAタイプのHDD
HDD SATA

 

SATAタイプのHDDの特徴は差し込み口が上記のような感じになっています。市販されている現在のパソコンのHDDは全てこちらのタイプとなっています。SATAのケーブルはHDDをUSB SATA接続2.5/3.5/5.25″ドライブ専用 UD-505SAになります。初心者の方はケーブルの付け方が難しいと思いますが、説明書も付属されているので、参考にしましょう。

 

 

IDEタイプのHDD
IDEタイプのHDD

 

IDEタイプのHDDの特徴は、ピンがやたらある差し込み口になっています。IDEは比較的昔のパソコンによく搭載されていたタイプのHDDです。IDEケーブルはIDE+SATA Ver2 HDD接続アダプタキット CRAISU2V2などを使用してください。

 

 

試してみる価値がある方法

1.方向を変えて接続する

方向を変えて接続する

 

直る確率 – 約10%

まずは最もリスクが少ない方法からご紹介。通常、HDDをラベル側を上にして接続しますが、それでも上手く認識しない場合は、HDDの向きを変えてみるのも有効かもしれません。HDDが『ガリガリ』と明らかに異音を立てている場合は、とりあえず向きを変えてみましょう。

ただし、何度も電源をON・OFFすると、症状が悪化する恐れがあります。

 

 

2.遠心力を利用してまわす

直る確率 – 約15%

まずは、HDDを緩衝材の袋(ぷちぷちが付いているやつなど)などに入れ、さらにタオルでくるみます。スーパーの袋などにHDDを入れて、ぶんぶんと振り回してください。1分ぐらいでOKです。どういう訳か、繋がらなかったHDDが認識されるようになります。私もこれで数回復活した経験アリ。

 

 

3.HDDを冷凍保存する

HDDを冷凍

 

直る確率 – 約30%

これは結構な確率で復活した経験が多いです。通常、HDDは冷やすと認識しなくなるものなのですが、冷凍することで復活する場合があります。

上記のように、『梱包材(もし無ければ、野菜を入れるジッパー袋でも可)』と『HDD』、解凍後の結露対策に『乾燥剤(のりの缶詰にはいってたやつ)』を入れます。梱包したHDDを『冷凍庫』に丸1日入れておきます。あとは、何もせず自然解凍で放置しておきます。

放置する時間は12~24時間あれば十分です。

そのままケーブルでパソコンに接続してみましょう。

 

 

4.HDDを暖める

HDDを暖める

 

直る確率 – 約25%

HDDをタオルなどで包み、『コタツ』などで暖めます。経験上、冷凍の次にHDDが認識しやすくなります。暖める時間は3~4時間ほどにしておきましょう。または、段ボール箱をかぶせ、送風用の穴を開けて、『ドライヤー』などで長時間暖めても良いでしょう。

ただし、電源などを入れたまま暖めるのはNGです。必ず電源コードを抜いてからお試しください。また、『電子レンジ』に入れたり、『鍋で煮る』行為は非常に危険なのでおやめください。

くれぐれも火事にならないように、最新の注意を払ってください。

体感的には『暖め → 冷凍』よりも、『冷凍 → 暖め』の順番の方が、やや繋がりやすくなります。

 

 

HDDが認識しづらくなったときのNG行為

1.何度も再起動を繰り返し、頻繁に電源をON・OFFにするのはNG

認識するまでパソコンを再起動したり、HDDの電源をON・OFFにする行為はやめましょう。余計に症状が悪化する恐れがあります。特に重要なデータが入っている場合は、やめておくべきです。素直に、専門業者に依頼しましょう。

 

2.スキャンディスク・デフラグはNG

HDDが認識したり、しなかったりを繰り返している時に『スキャンデスク』や『デフラグ』はNG行為です。余計に症状が悪化し、認識しなくなる恐れがあります。HDDが運良く繋がったら、すかさず重要なデータを取り出しましょう。

 

3.コンソールを使用して復旧するのはNG

上級者ならともかく、初心者の人がコンソールからコマンドを打ち込んで復旧を試みる行為は危険です。コマンドに失敗すると、さらに最悪な方向にいっちゃう可能性があります。

 

4.とりあえずフォーマットを使用するのはNG

『フォーマットしたら直るかな?』とか『変なダイアログが出てきたので、適当にポチポチ押してたら、フォーマットしてしまった』時な事案をたまに見かけます。もし誤って、フォーマットしてしまったら、すぐに電源を切り、HDDをパソコン本体から切り離してください。そしてすぐに専門業者に相談すれば、フォーマットして消えたデータを復旧できる確率が高くなります。

 

5.荒療治でハンマーでガンガン叩くのはNG

友人でこれをやった人がいましたが、ハンマーでガンガン叩いたら直るかな・・・?と思わないでください。ハンマーで叩いた衝撃で、細かい部品が顔面めがけて飛んでくる可能性があります。

イラつくのは理解できますが、オススメしません。

少なくても私は『ガンガン叩いて直った!』という声は聞いたこともないです。

 

6.分解するのはNG

ネットなどでHDDを分解して修理したり、中身の基盤を交換する手順などのページを見かけますが、リスクが高いです。特に初心者の人は止めておきましょう。HDDは当然工場で組み立てられていますが、クリーンルームというチリやホコリが最小限に抑えられた清潔な部屋で組み立てられている精密機器です。

通常の部屋で分解すると、ホコリやダストが付着し、思わぬトラブルを招く恐れがあります。

危険性を認識した上で分解するのはともかく、知識が無い人は行わない方が無難でしょう。

 

あとがき

さて、どうだったでしょうか?認識しなかったHDDが認識しましたか?

これらは私が実際に試して経験したことです。

経験上、『冷凍』⇔『暖める』行為が最も効果があります。何でしょうかね・・?急激な温度差だと、中の精密機器が一時的にまともになるのでしょうか?専門家ではないので、詳細はことはわかりませんが、何となくそんな感じがします。

高いデータ復旧料金を払うよりも、ダメもとで試してみてはいかがでしょうか?

 

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