• 2016年12月1日

ホームページの作り方で気を付けるべき10のポイント+テクニック

ホームページの作り方で気を付けるべき10のポイント+テクニック

ホームページの作り方で気を付けるべき10のポイント+テクニック 700 433 パソコン生活サポート Pasonal

一昔前の、HTML+CSSが主流だった時代には、ある程度の知識がないと作成することは困難でした。しかし、現在はWordPressによるサイト管理・運営が当たり前になってきました。WordPressというオープンソースのおかげで、ホームページ市場は劇的に変化したと言えます。

WordPressは初心者の方でも少しの知識さえあれば、比較的簡単にホームページを作ることができます。とはいえ、ホームページを作成するときには様々なことに注意しないと、トラブルも起きやすくなります。

今回は、ホームページの作り方で気を付けるべき10のポイント+テクニックをご紹介したいと思います。

 

始める前に気を付けるべき10のポイント

1.サーバー選びは慎重に決めること

ホームページを作るときにまず初めに必要になるのが、レンタルサーバーを選ぶことです。

レンタルサーバーは各社さまざまであり、あまり経験の無い人は、どのレンタルサーバーを選んでよいのか分からないと思います。レンタルサーバー料金もピンキリであり、項目も多岐に渡るため、ある程度の知識がないと、「とりあえず安いところで…」といった感じになってしまいます。

しかし、レンタルサーバーは一度契約して、ホームページを作り始めると、容易に乗り換えることはできません。とくに、WordPressはデータベースに情報を格納するため、なおさらです。データベースをエクスポートし、移行先に新たにインポートすることは、慣れていない人にとっては大変難しい作業になります。また、失敗することも多々あります。

自分でトラブルを解決できれば良いのですが、他の仕事を抱えている中で、それは容易なことではありません。一番初めのサーバー選びはある程度慎重に行ってください。一度の契約で2~3年ほどは、使い続ける覚悟を持ちましょう。2~3年ほど運営すれば、ある程度サイト運営のノウハウが分かると思います。

サーバー選びは慎重に決めること

 

2.格安の海外サーバーを選ばないこと

まれに格安だからといって海外のレンタルサーバーを契約する人がいます。

英語が分かっていて、かつ、レンタルサーバーのノウハウが分かっているのならともかく、最初から海外のレンタルサーバーを選ぶのはリスクが高すぎます。当然サポートセンターは英語となるため、英語が話せなければ何かしらのトラブルになったときに対応することができません。

トラブルを避けるためにも、海外のレンタルサーバーは選択肢から除外してください。

 

3.無料サーバーは慎重に検討すること

ネットで検索すれば無料サーバーはたくさん見つかります。例えば、無料ブログやFC2などのサービスです。これらは無料なので料金はかかりません。しかし、そのぶん制約やデメリットがあります。その一つが「いきなりアカウントが凍結される」ということです。これらの話はちらほら耳にします。

もちろん、すべての無料レンタルサーバーが悪いというわけではありません。しかし、無料という性質上、突然サービスが打ち切られたり何の予告もなくルールが変更になったりします。店舗ページや、コーポレートサイト(企業サイト)などは無料レンタルサーバーで運営するのは避けましょう。

個人的な趣味のブログであれば、問題ないと思います。やはり、ある程度信頼のおける有料のレンタルサーバーを利用すべきだと思います。

 

国内で人気が高いレンタルサーバー

国内で人気が高いレンタルサーバーを3つピックアップしておきます。色んな情報を確認して検討してみましょう。私の場合は、さくらレンタルサーバーを2年、その後Xサーバーに乗り換えて4年ほど使っています。

個人的にはXサーバーがおすすめです。トラブルらしいトラブルもなく安定していますし、ページスピードやサーバーのmodが3社の中で一番充実しています。気になったら公式ページを参照してどのようなプランがあるか確認してみましょう。

サーバー名 公式サイト 特徴
 ロリポップ  公式サイトを見る  月額料金が一番安い
 さくらレンタルサーバー  公式サイトを見る  豊富なプラン
 Xサーバー  公式サイトを見る  大容量・ページスピード早い

 

4.価格だけで決定しない! サーバーの容量・性能を確認すること

ブログなどの趣味のページと違い、コーポレートサイト(企業サイト)や店舗サイトなどは、レンタルサーバーの容量・性能を重視してください。性能とは、「多機能」かつ、より「サイトの応答速度が高速」なレンタルサーバーのことです。

また、専用サーバーなどは、共有サーバーと違い、料金は高くなりますが、他ユーザーからの影響はなくなります。また、「バックアップ体制」+「RAIDO構成」になっているレンタルサーバーのプランを選びましょう。

特に店舗サイトなどは、サーバーの応答速度やトラブルが売り上げに直結します。これから店舗サイトなどを経営し、売り上げを拡大させていくのであれば、堅実なレンタルサーバーを選択しましょう。

価格だけで決定しない! サーバーの容量・性能を重視すること

 

5.安易に契約しない! 情報は徹底的に収集すること

レンタルサーバーを契約するまえに、、疑問点や不明な点をキチンと解消しておくことが重要です。

契約したあとで、「こんなはずじゃなかった・・・」「無料だと思っていたサービスが実は有料だった」とか、「無料なのは一定期間だけで、知らないうちに有料になっていた」など、情報の確認不足で思わぬことになります。

前項でも述べたように、ブログ(趣味や日記など)ならまだしも、店舗サイトを作ろうとして、うっかりしていたでは済まされません。

分からない情報はネットで調べるか、レンタルサーバーの会社に直接聞きましょう。

 

6.独自ドメインは安易に決めないこと

ドメインとは「○○○.com」や、「○○○.jp」といった、独自ドメインのことを指します。通常、ホームページを作成する際に、必要となるこの独自ドメインですが、独自ドメインとはどのようなものなのかをキチンと把握しておく必要があります。

また、安易に独自ドメインを決定し、サイトの運用が始まってしまうと、後で変更することは非常に困難となります。途中で変更すると、SEO的にも不利になり、サイト運営に大きなダメージを受けてしまいます。

独自ドメインを取得する際はよく考えて、本当にそのドメインでホームページの運用を継続していくのかをキチンと考えてから検討しましょう。

 

7.取得できるドメインの種類を把握すること

代表的なのは、「.com / .net / .info / .org / .biz / .jp 」などのドメインですが、その他にも最近では「.tokyo / .click / .link / .site / .xyz」などの一風変わったドメインも取得できるようになりました。また従来は「pasonal.com」のように、半角の英語のみに限定されていましたが、「ぱそなる.com」や「ぱそなる.site」などのように、日本語版の独自ドメインも取得することが可能です。

中には「観光.nagoya」などの地域ドメインなども取得できるため、一風変わったドメインを取得したい人は、いろいろと検討してみると良いかもしれません。

 

独自ドメインの費用

独自ドメインは、「ドメイン取得時」と「年一回の更新時」に費用が掛かります。値段はピンキリなので、キチンと把握する必要があります。例えば以下のような感じになっています。

ドメイン 価格
.com 499円
.net 399円
.biz 199円
.コム 1,160円
.xyz 30円
.site 99円
.click 199円
.tokyo 399円

※お名前.comの一例です。

どのドメインを取得したら有利、不利だというのはあまり関係ありません。私はどのドメインでもいいと思っています。お名前.comムームードメインなどで取得すると良いでしょう。ただし、出来る限りドメインの管理は1ヶ所で取得したほうがいいと思います。

複数の会社でドメインを取得できますが、どこでどのドメインを契約しているのか分からなくなると、困りますからね。

 

8.ただ作るのが目的なのはダメ

中小企業のコーポレートサイトでよくあるのが、このパターンです。

会社で上司などからホームページの作成を命じられて作ったのでしょうか・・・。どこにでもあるようなテンプレートで作ったような感じのサイトをよく見かけます。素人感丸出しで、非常に「しょぼい」作りのサイトなのです。

しかも、まったく更新されていません。

何のためにそんな誰も見ていないようなサイトを作ったのでしょうか?まさしく「作って、おしまい!」のような感じのホームページです。ホームページは作っただけでは何の役にも立ちません。運用して初めて効果を発揮するものです。また、ホームページの運用には様々な知識が必要になります。

例えばサイトを作成したあとは、「インデックスへの登録」「SEO対策(内部、外部対策)」「アクセスの解析」「定期的なバックアップ」「トラブルの対処」などを行う必要があります。こうした作成した後の流れを理解していないと、何をしてよいのか分からず、作っておしまい!になってしまいます。

長期的な運用を視野に入れて、サイトを構築しましょう。

 

9.何がどこにあるのか分からないホームページ

これも中小企業によく見られる特徴で、「どこに何の情報があるのかサッパリ分からないホームページ」をたまに見かけます。

サイト自体、どこかのテンプレートを使っているのでしょうが、情報がまとめられておらず、よーーく探さないとほしい情報が手に入りません。サイト内検索をしようと、探してみましたが、検索フォームすら設置しておらず、もはやお手上げ状態。

結局他のサイトに移りましたが、これでは非常に損をしています。せっかく来てくれたお客さんをみすみす逃しているようなものです。ホームページはある程度「ページ内回遊」が出来るように、導線を繋げておく必要があります。

例えば、ホームページを作成する際は、以下のようなことに注意すべきです。

  • ユーザーが求める情報が3ステップ以内で手に入るか?
  • 必要最低限の情報を提供できているか?
  • ヘッダー領域(ナビ)に必要なページがまとめられているか?
  • デザイン的に見やすいか?

※上記は一例です。

せっかくホームページを見に来てくれたユーザーを逃さないためにも、ある程度の利便性の良いサイトを構築しましょう。はじめは上手く出来なくても、あとで勉強してサイトを修正していけば、きっとユーザーさんも来てくれるようになります。

何がどこにあるのか分からないホームページ

 

10.知識のない状態でホームページの運用・対策を他社に依頼しようとしている

もっとも危険なのがこの項目です。

現在は昔と違って、テンプレートを使えば、ある程度の規模のサイトが簡単に構築できるようになりました。ですが、問題はそのあとです。ホームページの運用には、かなり幅広い知識と経験が必要になるため、ある程度のアクセスを集めようと思ったら色々なことを勉強しなくてはいけません。

ほとんどの中小企業が、ホームページを作ってお終いなのはこのあたりの事情が関係しているのではないかと思います。運用の経験もない、知識もない、でもどうにかしなければいけない。そこで中小企業が、よく行う方法が「外注(アウトソーシング)」です。簡単に言うと、SEO対策や、記事作成の請負などを行っている会社などのことを指します。

一度は、それらしい会社から営業の電話やメールが来たことがあると思います。電話で「ホームページ拝見いたしました。失礼ですが、御社は地域名+サイト名で上位表示されていませんね。私どもの会社はSEO対策を中心に○○や○○○を行っていて・・・」といった具合の電話を受けたことがあるかもしれません。

やたら専門用語を並べて、ひたすら営業電話で攻勢をかけてきます。知識のない人だと、何を言っているのか分からず、甘いささやきに騙されてしまいます。

「プランは50万円ですが、月々2万円ほどで分割していただくと・・・」とか、「上位表示されれば、お客さんが増えて、売り上げが倍増するかもしれませんよ!」とか言われると、「そうなのか」と思ってしまいます。

どの業界に言えることですが、知識のない人は食い物にされます。

SEO対策や、アクセス解析、記事の外注などは、高い金を出して依頼しても、払い損になるケースも多いということです。キチンと成果を出してくれる会社もあるので、全部が全部そうだとは言いませんが…。

他社に運用を依頼するときは、まず徹底的に情報を調べてから、検討することをおすすめいたします。

 

始めてホームページを作るときに選ぶべき3つのテクニック

さて、上記の気を付けるべき10を踏まえて、どのタイプでホームページを作るか検討していきます。だいたい下記のように3つのタイプに分けられます。

始めてホームページを作るときに選ぶべき3つの選択

 

【テクニック1】とにかく安く作りたい

値段が一番!とにかく、出来る限り費用を抑えたいのであれば、WordPressかWebビルダーでホームページを作ります。この場合は、全くお金をかけずに作成することが可能です、しかし、それなりの知識とノウハウが必要になります。

今はネットで様々な情報が掲載されているので、ネット情報を頼りに作ってみても良いでしょう。一応、「有料(安い)」となっているのは、WordPressならデザイン的なテンプレートだったり、高品質なテンプレートを使おうとすると5千円~1万円ぐらいの値段がかかるからです。これは「買い切り」なので、一度テンプレートを購入すれば、ずっと使い続けることができます。

一方、Webビルダーでは、月額料金を支払って、ホームページを使い続けるタイプになります。両者とも無料で作成することができますが、運用は自分で行う必要があります。この違いをよく把握しておくことが重要です。

とにかく安く作りたい wordpress と webビルダー

 

【テクニック2】知識ないから、出来る限り安くて簡単な方法がいい

少しでも楽をしたい人は「Webビルダー」を選択することです。お試し機能だったら無料で作成できますし、そこそこ良いホームページが作れたりします。また、ブラウザ上でページを構築するため、ホームページの知識も必要ありません。必要なのは「ノウハウのみ」です。ここで言うノウハウとは「画面の操作の方法」を指します。

どういった部品を使えば、何ができるのか。また自分がイメージしているデザインを実現するためにはどのように組み立てれば良いのか、が分かっていることが重要です。これは慣れの問題なので、試しに使ってみれば、感覚が掴めると思います。

ですが、こちらも作成後の運用は自分で行っていく必要があります。更新作業や修正も自分で行わなくてはなりません。

知識ないから、出来る限り安くて簡単な方法がいい

 

【テクニック3】作るのなんて面倒!すべてお任せで作ってもらいたい

最も楽な方法はホームページ制作会社に依頼することです。ただし、その分費用は高くなります。会社によって値段はピンキリですが、10万円以上は見ておきましょう。さらに、運用・更新作業でも追加の費用が発生します。その点も、考慮しておく必要があります。

注意しなければならない点は、ホームページ制作会社にホームページを依頼すると、作成したデータはその制作会社が保有することになります。大抵の会社では特約を付けない限り、自社サーバーなどにホームページデータを置いて管理します。契約満了後のホームページのデータをどうするのか、どんな条件で運用してくれるのか、など細かい条件に注意しておく必要があります。

ホームページを依頼した後で関係がこじれると、かなり厄介ですからね。そういったケースを何件も見てきました。事前に、制作会社と相談して、細かい点まで突き詰めましょう。

作るのなんて面倒!すべてお任せで作ってもらいたい

 

ホームページ制作会社に依頼するときのコツ

ホームページ制作会社に依頼する時には、下記の点に留意して検討してみてください。

  • インターネットでやりとりするような会社は極力避けたほうが良い。
  • 担当者が相談に訪れてくれるような会社を選ぶこと。
  • 契約内容によく目を通し、その場では即決しないこと。
  • 必ず会社の評判をネットで調べること。
  • 料金を明確にしてもらうこと。
  • 必ず見積書を作ってもらうこと。
  • レスポンシブ化(スマートフォン表示)できる確認すること。
  • 契約満了の条件は何なのか確認すること。
  • 違約金、その他の費用をキチンと確認すること。
  • 契約満了時のデータの取り扱いをキチンと確認しておくこと。

 

あとがき

ホームページを作成する上で、気を付けたほうが良いこと10ポイントと、選ぶ時のテクニックをいくつかご紹介しました。ホームページの知識は膨大なので、自分で全てやろうとすると、非常に大変です。

もちろん1から独学で勉強しても構いませんが、なかなか時間も取れないことが多いと思います。ネットなどを参照してもOKですが、必ずしも上手く出来るとは限りません。知識が無い状態だと、何かトラブルがおきてしまうとお手上げですからね。解決するのにも相当な時間がかかります。

 

しかし、自分で作るにせよ、会社に依頼するにせよ、最低限の知識は必要になります。初心者の方は、まずは失敗してもいいので色々と試してみることをお勧めします。ある程度の知識とノウハウが身についてくると、見方もまた変わってくるでしょう。

「千里の道も一歩から」、どんな道も最初は茨の道です。ホームページの作成に挑戦してみてください。

最後に、この記事が何かしらの参考になれば良いなと思います。

 

Windows 10でお悩み?きっと役立つトラブル解決記事