先日、あるサイトからソフトウェアをダウンロード。
が・・・デスクトップに見慣れないアプリケーションアイコンが(汗)
しかも、明らかにインストールしたものじゃないものがありました。また、インターネットを立ち上げると「hao123.com」という見慣れないスタートページに強制的に入れ替えられていました。調べてみると、なんと中国の会社のソフトウェア!!どーやら、ダウンロードしたものにくっついてきたようです。
しかも、普通のプログラムからのアンインストールだけでは削除できない様子。
今回はそんなしつこい悪質ソフトウェア「hao123.com」を跡形もなく削除したいと思います。
中国製はやっかい!
環境は人によって違いますが、私の環境は「Win7 64bit」「Internet Explorer 11」です。
hao123とは何か?
hao123とは中国のバイドゥ社が提供しているナビゲーションサイトです。日本で言えばポータルサイト的なYahooなどと比較されることもありますが、このhao123のやっかいなところは気軽にアンインストール出来ないという点です。
大抵の場合、フリーソフトをダウンロードした時に勝手にインストールされます。
よって本人が気づかない間に何故かこのhao123の画面が表示されている場合が多いです。
hao123の何が問題なのか
このhao123の厄介なところは、パソコンの奥深くのレジストリに食い込んでくる点です。
通常、どのようなアプリケーションにもアンインストールの項目がありますが、このアプリケーションに限っては、それがありません。レジストリを編集して削除する必要があるため、大勢の人から嫌われています。
いかにも中華製といったところでしょうか…。
中華製のアプリには、このようにレジストリの奥深くに食い込んでなかなか削除できないものが多数存在しています。色々と調べてみたのですが、hao123は主に海外製や国内のフリーソフトにくっついていることが圧倒的に多いようです。日本でもフリーソフトは人気なので、その中のソフトにバンドルされているようです。
「hao123をインストールする」という項目は一応あるみたいですが、字が小さく気が付かないような場所にチェックがあるため、大勢の人が見逃しているようです。ワザとこのような作りになっているようですが、こちらとしては不愉快さしか感じません。
hao123は中国ではどのような位置づけなのか?
hao123は中国製なのは間違いないのですが、中国内でどのような存在なのか少し調べてみました。
どうやらhao123は当初、ある個人がサイトを立ち上げ有志を募るかたちで中国で広まったようです。何年前かは分かりませんでしたが、中国の国内アクセス数トップ20以内に入った経歴があるようです。中国の総人口はおよそ13億人。2017年現在は、インターネット人口が7億~8億人と言われています。日本と比べると相当なマーケットですが、トップ20以内だと1日に数十万単位の相当なアクセスがある人気サイトということになります。
hao123を開発したのはバイドゥ社(本社・中国)ですが、ここ日本にも支社があります。バイドゥ社のサイトの情報を見てみると、下記のように記載されていました。
- 2006年12月:初の現地法人として、日本でバイドゥ株式会社を設立
- 2009年6月:観光庁と業務提携
- 2011年3月:日本語入力システム「Baidu IME」をリリース
- 2011年12月:Android日本語入力サプリケーション「Simeji(しめじ)」を事業取得
- 2012年3月:ナビゲーションサイト「Hao123」リリース
- 2014年9月:「Simeji」1000万ダウンロード達成
- 2014年12月:「Simeji」iOS版、77日で200万ダウンロード達成
「2009年6月:観光庁と業務提携」、・・・え? 思いっきり行政とタッグを組んでいたんですね。始めて知りました。しかし、何故という疑問も思い浮かびました。日本の企業でいくらでもありそうな気がするんですが・・・。2009年というと、確か民主党政権がちょうど誕生した時期と重なりますが・・・。おっと、これ以上は止めておきましょう。何にせよ、10年以上前から日本にあったのですね。
肝心のhao123がリリースされたのが、2012年なので、今からだと5年ほど前ということになります。日本で地位を奪還するためには、他のフリーソフトにバンドルさせてバラ撒く戦略だったのでしょうか。別に法律違反ではないですが、そんなことをせずに本当に良いシステムであれば自然とユーザーが集まると思うんですけどね。なんか戦略を間違えているような気がします。でも、今回のことで、バイドゥ社のことがちょっと理解できたので、勉強になりました。
こんな事がなきゃ、永遠に調べなかったでしょうしね。その点は感謝です。
参照:バイドゥ株式会社
※上記のリンクは日本国内でのホームページです。中国には飛びません。
しめじってあのシメジ?
さて、バイドゥの公式サイトに「Simeji(しめじ)」というAndroidとiOS用のアプリが1000万ダウンロードとありましたが、今回これも初めて知りました。ちょっと気になったので、ネットで調べてみました。下記がそのSimejiです。
思いっきり「(キノコの)しめじ」じゃんか。なぜこんな名前にしたんだ…、とツッコミを入れながら、サイトを確認してみました。結構お高い値段でした。私は使ったことがないので評価のほどは分かりませんが、カスタマーレビューを見てみると、評判は…。詳細は直接公式サイトよりお確かめください。
公式サイト:Simeji-日本語文字入力&きせかえ(iTunesページ)
※上記のリンクは日本国内でのホームページです。中国には飛びません。
アドオンから削除する手順は以下の5つ
さて、hao123とバイドゥ社の経歴が分かったところで、そろそろスパッと削除しておきましょう。
- プログラム一覧から「Hao123」を探して削除する。
- IEのツール > アドオンの管理の全ての項目を探し、あれば削除する。
- レジストリを削除(後述)
- IEのツール > インターネットオプション > 現在ページURLを変更(任意)
- パソコンを再起動
- ※上記の方法でも削除できない場合は、「システムの復元」で正常だったポイントまで戻りましょう。
- ※システムの復元は、スタート > アクセサリ > システムツール > システムの復元からできます。
レジストリから完全削除!
上記のアドオンから削除でも消えなかった場合、こちらのレジストリから削除する方法を試してみてください。ただし、レジストリは必要なファイルを誤って削除すると、起動しなくなる恐れがあるので要注意です。慎重に作業してください。
Windows 10の場合
スタートメニューを「右クリック」し、「ファイル名を指定して実行」を選択します。「regedit」を入力し、レジストリ一覧を表示させます。
下記の場所からBaiduのフォルダ自体を消してください。
HKEY_USERS > S-1-5-21-2060906682-345814882-699803295-1000 > Software > Baidu > Hao123-jp > hao123desk
私の環境下では、「レジストリ」の「hao123」があった場所ですが、おそらく人によって異なります。見つからなければ、レジストリの検索(Ctrl + F)で「Hao123」or「hao123」と入力してください。そうすれば、見つかるはずです。
削除したあとは、パソコンの再起動を行ってください。
これで完了です!
- ※レジストリから削除する場合は細心の注意を払ってください!
- ※間違ったものを削除すると、PCが起動しなくなる恐れがあります。
- ※自己責任にて削除してください。
まとめ
今回のトラブルでわかったことは以下の4点です。
- hao123は気軽にアンインストール出来ない!
- レジストリはいつも冷や汗。
- Simeji(しめじ)はキノコだった。
- Android or iOS用のアプリ「Simeji」も要注意。
アプリケーションをインストールする場合は、項目をみてインストールしなければいけませんね。改めて勉強になりました。でも、ほんと海外製品の嫌がらせ的なアプリケーションには心底うんざりします。
皆さんも気を付けましょう!
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