昨日、岐阜県では例を見ないほどの大雪になりました。猛烈な吹雪で視界が約2~3メートルという状態です。この時期にこんなに猛吹雪になるのは非常に珍しいのでびっくりしました。
皆さんは、大丈夫でしたか?
さて、第13弾は「ウッド風テキスト」を勉強したいと思います。今回は今までのテキストエフェクトに比べるとちょっと難しいです。クリッピングや、3D効果等を使用していきます。毎度のことながら、「小さなテクニックからコツコツと」をモットーに進めていきます。
分かりやすく解説しているので、初心者の方も安心して勉強できます。
環境 | Illustrator CS5 |
---|---|
OS | Windows 7 64bit |
制作時間 | 30~45分程度 |
ステップ数 | 10ステップ |
対応バージョン | CS5 / CS6 / CC |
使用フォント | AachenStd-Bold |
難易度 |
使用している参考書
初心者の方は、真似して作ろうと思っても、なかなか難しいものです。
下記の参考書は私が仕事上でも使用しているものです。
▼Illustrator CS5 逆引きデザイン事典 PLUS
「逆引き」と名前が付いていることから、~する方法がわからないと言った時に非常に役に立ちます。各ページもカラフルで読みやすく、見やすいのが特徴的です。ページ数が多いので、色々調べたいことが出てきた場合に、良く利用しています。
初級者の方ならこちらの逆引き辞典がお勧めです。
逆に中級者以上の人なら、下記で紹介している「10年つかえる逆引き手帖」を利用しましょう。
▼Illustrator 10年使える逆引き手帖【CC/CS6/CS5 対応】【Mac OS X & Windows 対応】 (ああしたい。こうしたい。)
言わずと知れた逆手引きの参考書です。ステップbyステップ形式ではなく、分からない操作等をちょこちょこ調べるために使用しています。使用頻度は低いですが、いざという時にためになる辞書のような存在です。
中級者以上のかたなら、とても勉強になる本だと思います。
初級者の方は、基本的な操作がわかってないと、ちょっと苦しいかもしれません。
▼Photoshop+Illustrator Design Technique
この参考書は操作の基礎知識が書かれているのではなく、「作品の作りかた」を紹介している本です。内容も面白く「これ作りたい!!」と思わせるような作品とチュートリアルが記載されています。全編カラーで非常に読みやすく、画像も多用されているため、非常にお得感満載です!ですが、Illustratorだけではなく、Photoshopも使用しているため注意が必要です。
PhotoshopとIllustratorの連携を学びたいのであれば、お勧めの参考書でしょう。
初級者にはちょっと難しい内容かもしれません。中級者以上であれば、間違いなく連携のテクニックが身に付きます。
気になる方は、是非一度手に取ってみてください。
▼Illustratorの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-【CS5/CS4/CS3/CS2/CS 対応】 (デザインラボ)
かなり大きな参考書ですが、内容は分かりやすいです!前半は「操作系の基礎知識」、後半は「デザインの実践」といった感じなので、初心者でも安心です。例えば、後半の「デザインの実践」では、「立体キャラクタ」や「3D機能を使用したデザイン」等が記載されています。
また、全編カラーなので、非常に見やすいのも特徴です。
基本的な操作から、その応用までをステップアップ形式で学ぶことができます。
▼Illustrator Design Manual テクスチャ&テキストエフェクト
今回使用した参考書です。
全編カラーで非常に見やすく、なおかつチュートリアルも非常に分かりやすいです。初級レベルのものから、やや難しいものまで、幅広く網羅しているので、練習にはうってつけでしょう。この本でテクニックを少しずつ身に付けていけば、必ずレベルアップできます。
かなりお勧めの本です。
Illustrator講座 ウッド風テキスト
「学ぶ=真似ぶ」をモットーに勉強も兼ねて解説しています。各STEPに分けて、なるべく分かりやく説明しています。今回は「デフォルメチックなテキストエフェクト」を作成していきます。
STEP1 長方形の描画とグラデーション
下記の画像のように長方形を描画します。
グラデーションは下記を参考に設定してください。
STEP2 変形の効果適用
STEP1で作成した長方形に下記のような効果を適用します。
上部メニュー「効果 > パスの変形 > 変形」を選択し、数値を下記のように設定してください。
STEP3 アピアランス分割とラフ効果の適用
上部メニュー「オブジェクト > アピアランス分割」を行い、「オブジェクト > グループ解除」を適用します。
(※グループ解除は右クリックからでも行えます。)
同じく、上部メニュー「効果 > パスの変形 > ラフ」を設定します。
設定値は下記の画像を参照してください。
STEP4 テキストの作成とコピー
「AachenStd-Bold」のフォントを使用し、下記のようなテキストを作成します。
テキストの大きさと間隔は「文字パネル」から調整してください。
ここでやることは以下の3点です。
- このテキストをアウトライン化します。
- アウトライン化したら、新規作成した別レイヤーにアウトライン化したテキストを別々にコピーしておきます。
- 2で作成したレイヤーはそれぞれロックをかけておきます。
- (※「Ctrl + C」でコピー、「Ctrl + Shift + V」で別レイヤーの全く同じ位置に複製します」)
- (※レイヤー名は任意ですが、分かりやすいように「3D用」レイヤーと「グラデーション用」レイヤーとします)
STEP5 テキストの複合パスを作成
アウトライン化したテキストに対して、複合パスを作成します。
上部メニュー「オブジェクト > 複合パス > 作成」から実行してください。
STEP6 クリッピングマスクの適用
STEP3で作成したオブジェクトを、STEP5で作成したテキストを選択し、クリッピングマスクを作成します。
上部メニュー「オブジェクト > クリッピングマスク > 作成」から作成しましょう。
下記の画像のようになればOKです。
STEP7 3D効果の適用
下記の手順で作成します。
- STEP4で作成した「3D用レイヤー」のロックを解除し、全てのオブジェクトの全面に移動させます。
- テキストの塗りを「C:0% M:32% Y:33% K:7%」に変更する。
- 上部メニュー「効果 > 3D > 押し出し・べベル」から下記を参照しながら設定する。
(※下記のように上手く3D効果が適用できない場合は、数値を調整してください)
STEP8 不透明度の変更
透明パネルを使用して、描画モードを「乗算」、不透明度を「100%」にします。
STEP9 グラデーションの適用
下記の手順で作成します。
- STEP4で作成した「グラデーション用レイヤー」のロックを解除し、全てのオブジェクトの全面に移動させます。
- テキストに下記のようなグラデーションを適用します。
完成 仕上げ
STEP9で作成したオブジェクトに、透明パネルを使用し、描画モードを「乗算」、不透明度「100%」を適用します。
これでウッド風テキストは完成です。
総評
今回の勉強は非常に役に立ちました。「木目」ってこういう風に作れるんだなと勉強になりました。今回のテキストエフェクトは、これまでのIllustrator講座で学んだテクニックの組み合わせで作成できます。
「クリッピングマスク」や「複合パス」などがそうです。
まぁ、復習する感じですかね。
ちょっとややこやしい箇所がありましたが、総じて、スムーズに作成できました。少しはレベルアップできたのかな??さて、今回のテキストエフェクトは、文字に限らずイラストなどにも応用できそうです。今度はキャラクターのイラストをウッド風にしてみようかなと。
それではまた!