• 2025年12月10日

Cursor × Next.js 開発環境セットアップガイド

Cursor × Next.js 開発環境セットアップガイド

Cursor × Next.js 開発環境セットアップガイド

Cursor × Next.js 開発環境セットアップガイド 700 433 My 知識ボックス

このガイドは、開発を始める前に「AIが迷わず、正確に、安全にコードを書ける状態」を整えるための手順書です。

 

前提: 使用する技術スタック

  • エディタ (AI):Cursor
  • フレームワーク: Next.js (App Router)
  • 言語:TypeScript
  • データベース:Neon (Serverless PostgreSQL)
  • ORM: Prisma
  • デプロイ:Vercel

 

設定 1: プロジェクトの土台作成 (CLI)

まずは標準的なコマンドでプロジェクトを作成し、必要なライブラリをインストールします。

 

1. プロジェクト作成

ターミナル(Cursor内で Ctrl + ~)を開き、実行します。

npx create-next-app@latest my-app
# 設定の推奨回答:
# - TypeScript: Yes
# - ESLint: Yes
# - Tailwind CSS: Yes
# - src/ directory: No (好みですが、今回は app/ 構成を想定)
# - App Router: Yes
# - Customize import alias: No (@/*)

2. 必須ツールのインストール

作成したディレクトリに移動し、整形ツール(Prettier)とデータベースツール(Prisma)を入れます。

cd my-app

# 整形ツールのインストール
npm install -D prettier prettier-plugin-tailwindcss eslint-config-prettier

# Prismaのセットアップ
npm install prisma --save-dev
npm install @prisma/client
npx prisma init

設定 2: エディタ設定 (Human Rules)

人間が快適に開発し、チームで設定を統一するための設定です。

 

1. VS Code設定 (.vscode/settings.json)

プロジェクトルートに .vscode フォルダを作り、settings.json を作成。 これにより、「保存したら勝手にフォーマット」「不要なファイルは非表示」が実現します。

{
 "editor.formatOnSave": true,
 "editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode",
 "editor.codeActionsOnSave": {
 "source.fixAll.eslint": "explicit",
 "source.organizeImports": "explicit"
},
 "files.exclude": {
 "**/.git": true,
 "**/.DS_Store": true
},
 "search.exclude": {
 "**/node_modules": true,
 "**/.next": true
},
 "tailwindCSS.includeLanguages": {
 "typescript": "javascript",
 "typescriptreact": "javascript"
},
 "[prisma]": {
 "editor.defaultFormatter": "Prisma.prisma"
 }
}
2. 推奨拡張機能 (.vscode/extensions.json)

Cursorに「これを入れて」と指示させるファイルです。

{
 "recommendations": [
 "esbenp.prettier-vscode",
 "bradlc.vscode-tailwindcss",
 "prisma.prisma"
 ]
}
3. 整形ルール (.prettierrc & .eslintrc.json)

Tailwindのクラス順序などを強制します。この2つのファイルは、ディレクトリ(my-app)直下に作成します。

.prettierrc

{
 "semi": false,
 "singleQuote": true,
 "tabWidth": 2,
 "plugins": ["prettier-plugin-tailwindcss"]
}

.eslintrc.json

{
 "extends": ["next/core-web-vitals", "prettier"],
 "rules": {
 "no-console": ["warn", { "allow": ["warn", "error"] }]
 }
}

設定 3: AIの脳みそを作る (Cursor Rules)

ここがCursor開発の最重要ポイントです。AIにプロジェクトの文脈とルールを教え込みます。 現在は巨大な .cursorrules ではなく、目的別にファイルを分ける方法 (.mdc) がベストプラクティスです。

 

1. ディレクトリ作成
#.cursor > rulesフォルダを作成
mkdir -p .cursor/rules

 

2. ルールファイルの配置

以下の6つのファイルを .cursor/rules/ 内に作成します。

ファイル名役割適用範囲 (globs)
stack.mdc技術スタック (Next.js, Neon, TS) の定義**/*
naming.mdc命名規則 (CamelCase, PascalCaseなど)**/*
coding-style.mdcTS/Reactの書き方 (Arrow関数, Type使用)**/*.{ts,tsx}
database.mdcPrisma/Neonの特有ルール (Singleton, Schema)**/*.{ts,tsx,prisma}
frontend.mdcコンポーネント設計、UIルールapp/**/*, components/**/*
backend.mdcAPI設計、Server Actions、セキュリティapp/api/**/*, lib/server/**/*

 

3. AIに読ませない設定 (.cursorignore)

セキュリティと精度向上のため、プロジェクトルートに .cursorignore を作成します。

.env
.env.*
package-lock.json
**/node_modules
**/.next
**/dist/* Your code... */

 

設定 4: データベース接続設定

Vercel × Neon の構成を紐付けます。

 

1.環境変数の設定

 Neonのダッシュボードから接続文字列を取得し、.env ファイルに記述します。

DATABASE_URL="postgresql://user:password@endpoint.neon.tech/neondb?sslmode=require"

2.Prismaの設定

 prisma/schema.prisma に作成したスキーマを記述し、同期します。

npx prisma generate
npx prisma db push

3.シングルトンの作成 (lib/prisma.ts)

Next.jsのホットリロード対策として、Prismaクライアントをシングルトン化するファイルを lib/ に作成します(これがないとエラー頻発の原因になります)。

 

設定 5: 開発開始のチェックリスト

開発を始める前に、設定が正しく機能しているか確認しましょう。

  • 設定ファイル: .vscode/settings.json はエラーなく保存されているか?
  • 拡張機能: Prettier, Tailwind, Prisma プラグインはインストールされているか?
  • 整形: 適当な .tsx ファイルで保存時にフォーマット(整形)が走るか?
  • ルール: Cursorのチャットで「このプロジェクトの技術スタックは?」と聞いて、stack.mdc の内容(Next.js + Neonなど)が返ってくるか?
  • DB接続: npx prisma studio で管理画面が開き、DBに接続できるか?

 

Cursor活用方法 (開発中のTips)

設定が終わったら、あとは開発するだけです。以下のショートカットを駆使してください。

  • Cmd+I (Composer):
    • 「frontend.mdc に従って、商品一覧ページを作って」のように、作成したルールファイル名を含めて指示すると精度が爆上がりします。
  • @Codebase:
    • チャットで質問する際、プロジェクト全体の文脈を知りたい時に付けます(例: @Codebase 認証機能の実装状況を教えて)。
  • @Web:
    • 最新のNext.jsのドキュメントなどを参照させたい時に使用します。