エックスサーバーでは、マルチサイトなどで、データベースを複数作成することがあります。WordPressの自動インストールでは、自動的にデータベースが作成されますが、任意でデータベース名を作成することはできません。
今回は「エックスサーバーでデータベースを作成する方法」を記事にしたいと思います。
エックスサーバーでデータベースを作成 する手順
エックスサーバーで固有のデータベースを作成するためには、下記の手順で作成する必要があります。少しややこやしくなっているので、一つ一つ確認しながら進める必要があります。
- MySQLユーザーの作成
- MySQLデータベースの作成
- データベース(上記の2)に、ユーザー(上記の1)を設定
【手順1】MySQLユーザーの作成
エックスサーバーの管理画面にログインしたら、「データベース」にある「MySQL設定」を選択します。
項目から「MySQLユーザー追加」を選択し、必要な項目に入力します。
ここで作成した「MySQLユーザーID」と「パスワード」は必ず忘れないように保存しておいてください。一番良いのは、「エクセル」や「メモ帳」などで必要な情報を保存しておくことです。
忘れた場合にいつでも確認できるようにしておきましょう。ただし、万が一に備えて保存方法には細心の注意を払ってください。
ユーザーが作成されたか確認する
作成したユーザは「MySQLユーザ一覧」から確認することができます。パスワードを忘れた場合や、再設定したい場合は、この場所から変更しましょう。
【手順2】データベースの作成
次は、MySQLのデータベースを作成します。「MySQL追加」のタブを選択し、「データベース名」と「文字コード」を入力します。データベース名はなるべく、ホームページの性質を表した文字列だと良いでしょう。
例えば、サロンなら「xxxxx_salon」、店舗なら「xxxx_store」などが分かりやすいと思います。
【手順3】データベースに、ユーザーを設定する
最後にデータベースに、ユーザーを設定します。「MySQL一覧」タブを選択すると、「手順2」で作成したデータベース名が一覧に表示されています。「アクセス権未所有ユーザ」から、「手順1」で作成したユーザーを選択し、「追加」ボタンを押します。
すると、すぐ左隣にある「アクセス権所有ユーザ」にユーザーが表示されます。これでデータベースの設定は完了です。
MySQL(テーブル)を作成できない場合
テーブルを作成 or 追加しようとしても、「MySQL移行ツール利用中のため、データベースを追加できません」の文字が表示されるような場合、データベースをMySQL5.5に移行させる必要があります。
エックスサーバーにログインし、「データベース」にある「MySQL5.5移行ツール」を選択します。
「MySQL5.5移行ツール」では、まだ移行していないデータベース名が表示されます。複数ある場合は、下記のようにデータベース名が表示されています。「移行(確認)」のボタンを押して、すべてのデータベースをMySQL5.5へと移行させましょう。
「移行完了」の状態になったら、画面下部にある「バージョンをMySQLに移行する(確認)」のボタンを押して、移行を完了させます。
これで移行は終了です。
複数のデータベースとWordPressを効率よく管理するためには
これはマルチサイトでよくあることですが、いくつものデータベースとWordPressをインストールした場合、どのWordPressがどのデータベースなのか分からなくなってきます。
エックスサーバーは比較的管理しやすいものの、数が増えるとやはり管理が難しくなります。そんな時は、情報をエクセルで一元管理しましょう。
下記のように、「データベース名・ユーザー名・パスワード」と「WordPressのログインユーザ名・パスワード」をまとめて管理することで、ミスも少なくなります。
誤って必要なデータベースを削除しないためにも、重要な情報は一元管理しておきましょう。
もちろん、ファイル自体に「ロック」をかけることをお忘れなく。表のダウンロードは以下から。
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あとがき
自動でデータベースを作成すると、WordPressをインストールしたデータベースが分からなくなる場合があります。
これはマルチサイト(複数サイト)を運営している人なら、誰でも経験があると思います。また、長年使っていないデータベースと、現在使用しているデータベースの区別もつきにくくなります。
このような場合、データベースを消去する際に、誤って必要なデータベースを削除する可能が高くなります。このしたことを防ぐためにも、なるべく紐づけがしやすいように、固有のデータベースを作成するべきです。
また、情報を一元的にエクセルで管理することで、さらにミスを防ぐことができます。
手間はかかりますが、誤って削除したデータベースの復元に多大な時間と労力を割くことを考えれば、何てことありません。
データベースを複数作成する場合は、効率的に管理しましょう。