• 2017年7月22日

windows defenderは使えるのか徹底検証!データから読み解く必要論

windows defenderは使えるのか徹底検証!データから読み解く必要論

windows defenderは使えるのか徹底検証!データから読み解く必要論

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今なお続く有料セキュリティソフトの是非。「効果あるから絶対いる」という人と、「対して効果ないから不要」という人に二分されると思います。現在、Windows 10を使っている人ならば無料でwindows defenderがインストールされている状況ですが、果たしてwindows defenderの効果はどうなのでしょうか・・・??

有料セキュリティソフトを使うか、それとも無料のwindows defenderで十分なのか…。

データから読み解きたいと思います。

 

windows defender を読み解く

分析のために必要な表は「AV Comparatives(アンチウイルス対策ソフト比較)」の公式ページから参照しています。

※リンク先は英語ページですが、あやしいサイトではありません。ドメインorgは非営利組織のものです。

このAV Compratives.orgは、アンチウイルスソフトに対して様々なテストを実地し、保護率パフォーマンスの検証を行っている非営利組織です。サイトは全て英語ですが、非常に細かく検証しています。AV Comparatives.orgはインスブルック大学の協力とオーストラリアからの資金援助で運営されているようです。

今回はAV Comparatives.orgからwindows defenderの有用性の有無と、他のアンチウイルス対策ソフトの検証結果を読み解いていきます。

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▶ Real-Worldに対する保護率の比較表

Real-Worldプロテクションとは、特定期間に実際にWeb上で発生したマルウェアに対して全機能を使ってどこまで保護が可能なのかを試すものです。具体的には以下の2つのテストケースが実施されます。

  1. 不正サイトのURLをクリックし閲覧したことによる感染
  2. Web上からダウンロードまたはインストールによる感染

下記の表はアンチウイルス対策ソフトの保護率です。保護率とは悪意あるウイルスからどのぐらい守ってくれるのかの検証結果表です。検証の時期は2017年2月~6月のものです。ごく最近のデータになります。

Windows Defender(Microsoft)は赤い丸で囲ってある箇所になります。

アンチウイルス対策ソフトのプロテクション比較表

この表でポイントになるのは、以下の3つです。

  • テストケースの総数:1995ケース
  • Blocked:防いだ数です。
  • Compromised:防ぎきれなかった数です。

つまりWindows Defenderは、1995中1932は防ぎ、23は防ぎきれなかったということになります。Windows Defenderの保護率は98.8%という結果になっています。他の各社のアンチウイルス対策ソフトの保護率を見てみると分かるのですが、各社だいたい98%前後となっており、かなりの確率で防いでいることになります。

各社が「ウイルス防御率98%以上!」と謳っているのもまんざら嘘でもないようですね。

参照PDF:Real-World Protection Test

 

Windows DefenderのReal-Worldでの評価

Real-Worldでのテストケースの評価は以下の通りです。最高ランクが★3なので、Windows Defenderは★2の評価ということになります。

Windows DefenderのReal-Worldでの評価

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▶ マルウェアに対する保護率の比較表

マルウェアとは不正または有害な意図をもって動作させる悪意あるソフトウェアの総称のことです。例えば、自己増殖するワームや、偽装して感染と試みるトロイの木馬、プログラムの一部を改ざんし増殖するウイルスなどがこれに当たります。

下記の表は、オフライン or オンラインでのマルウェアの検出率です。赤い丸で囲ってる箇所がWindows Defender(Microsoft)になります。この表では検出率保護率が明記されています。両者は似ているようで、異なるので注意して見る必要があります。

  • Detection Rate:検出率
  • Protection Rate:保護率

Windows Defenderのオフラインでの検出率は98.2%であり、オンラインでは99.4%、保護率は99.64%となっています。各社誤差は非常にわずかですが、McAfee(マカフィー)などはオフラインでの検出率が78.8%と低くなっているのも特徴的です。

マルウェアに対する保護率の比較表

 

マルウェアに対する保護率の結果表

さて、こちらは最終的な結果表です。

注目すべきは、どの製品であっても誤差は1%以内に収まっているということです。下記のProtection Rateがそうです。ただしWindows DefenderのCampromised(検出できなかった数)は135と、トレンドマイクロやカスペルスキーと比較すると、数が多いのも事実です。この結果から言えることは、各社マルウェアの保護率は大差ないが、一部の製品は取り逃し(検出できなかった数)も多いということです。

マルウェアに対する結果一覧表

参照PDF:Total Onile Protection Rates

 

Windows Defenderのマルウェアでの評価

マルウェアでのテストケースの評価は以下の通りです。最高ランクが★3なので、Windows Defenderは★1の評価ということになります。また、シマンテックなどは★1以下の評価となっています。

Windows Defenderのマルウェアでの評価

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▶ 悪意あるファイル、ソフトウェアに対する保護率の比較表

これは悪意あるファイルやソフトウェアに対する保護率になります。下記の表は誤検出率を比較した表です。オレンジ色の数値が少なければ少ないほど、検出率が高い(保護率が高くなる)ことを意味しています。Windows Defender(Microsoft)の保護率は他社と比べると低い傾向にあります。しかし、リザルト(結果)で見ると、それでも99%を維持しています。これも各社1%以内の誤差に収まっていことが分かります。

悪意あるファイル、ソフトウェアに対する保護率の比較表

 

Windows Defenderの悪意あるファイルでの評価

悪意あるファイル、ソフトウェアでのテストケースの評価は以下の通りです。最高ランクが★3ですが、Windows Defenderは★0の評価ということになります。つまり、比較した中では一番性能が悪いということを意味しています。

この項目でのWindows Defenderの評価

参照PDF:File Detection Test

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▶ パフォーマンス(性能)の比較表

こちらの表はパフォーマンスの比較表です。パフォーマンスは当該製品がパソコンのシステムに与える影響のレベルです。

項目は以下の通り。

  • ファイルコピー
  • アーカイブ / 解除
  • アプリのインストール /  アンインストール
  • アプリの起動
  • ダウンロードファイル
  • ウェブブラウジング

緑色のバーが多いほど、とても早く処理することができます。Windows Defender(Microsoft)の欄を見てみると、ほとんどの項目でスローとなっています。よくネット上で「Windows Defenderが重い(遅い)」という記事を見かけますが、それも納得できます。

パフォーマンス(性能)の比較表

 

パソコンに対する負荷

こちらはPCベンチマークテストの結果表です。

これは数値が低いほど、パソコンに対する負荷がかかることを意味しています。裏を返すと、ウイルス対策ソフトがパソコンのリソースを喰っているとも言えます。「No security software」が100となっていのは、ウイルス対策ソフトをインストールしていない状態だからです。当然ベンチマークは高くなるわけです。

 

パフォーマンスと負荷に対する総合結果表

こちらの表はファイルコピーやウェブブラウジングなどのパフォーマンスとPCの負荷に対する結果の要約になります。各社のアンチウイルス対策ソフトの中では、Windows Defender(Microsoft)は最低評価となっています。

トレンドマイクロとほぼ同列と考えていいでしょう。逆に、パフォーマンスの面ではマカフィーシマンテックは優れているということです。

パフォーマンスと負荷に対する総合結果表

 

Windows Defenderのパフォーマンスでの評価

パフォーマンスでの評価は以下の通りです。最高ランクが★3ですが、Windows Defenderは★1の評価ということになります。パフォーマンスはあまりよろしくないようですね。

Windows Defenderのパフォーマンスでの評価

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Windows Defenderの評価まとめ

今までのグラフ・表でのレーティングを元に、結果をまとめてみます。

評価は下記のようになります。

項目 評価(最高★5)
Real-World ★★
マルウェアに対する防御
悪意あるファイル・ソフトウェアに対する防御
パフォーマンス

※最高評価は★3

結論

Real-World(不正サイトのURLをクリックし閲覧したことによる感染や Web上からダウンロードまたはインストールによる感染)には強いものの、その他の項目では有料ソフトに後塵を拝する結果となりました。

これを踏まえてどう考えるかが重要です。

★の数が少ないからといって、単純に「悪いとは言えない」からです。逆に、★の数が多くても「良いとは言えません」。マルウェアに対する防御などは、他社有料ウイルス対策ソフトと比べ概ね1%の誤差の範囲内ですし、パフォーマンスも比較上では低いですが、PCに問題を引き起こすレベルではないからです。

結局のところ、無料で使えるお手軽なWindows Defenderだけど、他社製品と比べると見劣りするということです。また、ウイルス対策ソフトはユーザーのパソコンの環境にも大きく影響されます。よくネット上で、ある製品に対して不具合が出ている人と、そうでない人がいるのはこのためです。

普段あまりインターネットをしないライトユーザーは無料のWindows Defenderで十分でしょう。逆に、よくインターネットでショッピングをしたり、海外のサイトを訪れる場合には、有料のウイルス対策ソフトを検討したほうが良いでしょう。

 

全体のまとめ

  • ネットショッピング・海外サイトをしないのであれば、Windows Defenderで十分!
  • ネットショッピング・フリーソフトをダウンロードをよくする人は、有料ソフトを検討しよう!

検証した結果、上記の結果になりました。

色々賛否両論あるかと思いますが、Windows Defenterも捨てたものではありません。ある程度は防いでくれます!とはいえ、ユーザーの環境やパソコンの使い方はそれぞれ異なるので、その点は十分検討した上で決めてください。

 

すべての項目で優れている製品はどれなのか

下記の表は「Real-World」「マルウェアに対する防御」「悪意あるファイルやソフトウェアに対する防御」「パフォーマンス(システムへの影響)」の評価をひとまとめにしたものです。

 製品名  日本名  Real-W  マル  ファイル パフォ
Adaware  アド・アウェア  ★★  ★★  –
Avast  アバスト  ★★★  ★★  ★★ ★★★
AVG  エー・ブイ・ジー  ★★★  ★★  ★ ★★★
Avira  アビラ  ★★★  ★★★  – ★★★
Bitefender  ビットディフェンダー  ★★★  ★★★  ★★★ ★★★
CrowdStrike  クラウドストライク  ★★  評価外  – ★★
Emsisoft  エムシーソフト  ★  ★★  ★★★ ★★★
ESET  イーセット  ★★  ★  ★★ ★★★
Fortinet  フォーティネット  ★★ 評価外  ★★★ ★★
F-Secure  エフセキュア  ★★  ★★★  ★★★ ★★
Kaspersky  カスペルスキー  ★★★  ★★★  ★★★ ★★★
McAfee  マカフィー  ★  ★  ★★★ ★★★
Microsoft  マイクロソフト  ★★  ★  評価外
Panda  パンダ  ★★★  ★★★  – ★★
Symantec  シマンテック  ★★★ 評価外  – ★★★
Tencent  テンセント  ★★★  ★★★  ★★★ ★★★
Trend Micro  トレンドマイクロ  ★★  ★★  ★★
  • ※日本に馴染みのない(日本語サイトが存在しない)製品名は除外しています。
  • ※「評価外」は★1以下の評価です。
  • ※「-」はテスト対象外の製品です。
  • ※AV Comparatives.orgの結果をまとめたものです。
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上記の表から読み取れるのは、この4つのテストケースで高評価を獲得しているのは以下の製品です。カスペルスキー以外は正直、聞いたこともないような製品名だったのでちょっと調べておきました。

製品名 本社(国)
Avira(アビラ) ドイツ
Bitefender(ビットディフェンダー) ルーマニア
Kaspersky(カスペルスキー) ロシア
Tencent(テンセント) 中国

私的には「アビラ」と「ビットディフェンダー」が気になりました。上記の2つはネットでの評価も概ね高いようです。(※私的には使ったことがないので、何とも言えませんが)あとは、ロシアと中国かぁ・・・。

若干怪しい匂いがしなくもないですが、ここは結果を信じるしかないでしょう。色々な闇がありそうな気がしますが…、さて。まぁ、ここら辺はユーザーのご想像にお任せします。公式サイトには、本当はもっと多くの方法でテストした結果が記載されていましたが、すべてを記載するのは混乱すると思ったため、項目を絞って記事にしてみました。

もし興味があれば、AV Comparativesを見てみるのも良い機会になると思います。

 

 

それぞれの製品の詳細はこちらから

公式サイトと、それぞれの製品の値段になります。中にはユーロ表記のものや、公式サイトが日本語に対応していないものもありました。ダウンロード版やキャンペーン期間中だとさらに値段が下がっていたりする場合があります。参考程度に見ておいてください。

 日本名  公式サイト 値段 日本語対応
 アド・アウェア  Adaware 36ユーロ  OK
 アバスト  Avast 4,480円 なし
 エー・ブイ・ジー  AVG 2,980円  OK
 アビラ  Avira 2009円  OK
 ビットディフェンダー  Bitefender 2,729円  OK
 クラウドストライク  CrowdStrike 不明  OK
 エムシーソフト  Emsisoft 3,100円  OK
 イーセット  ESET 3,000円  OK
 フォーティネット  Fortinet 不明  なし
 エフセキュア  F-Secure 不明  OK
 カスペルスキー  Kaspersky 3,980円  OK
 マカフィー  McAfee 4,212円  OK
 パンダ  Panda フリー  OK
 シマンテック  Symantec 2,980円  OK
 テンセント  Tencent 不明  なし
 トレンドマイクロ  Trend Micro 5,380円  OK
  • ※テンセントのみウイルス対策の公式サイトが見つからず。
  • ※値段は1年契約のものです。
  • ※ダウンロード版と製品版のものがあります。
  • ※一番安い値段を表記してあります。
  • ※「不明」のものは探しても見つかりませんでした。
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