• 2014年4月23日

アメリカ プリウス 急加速問題 狙い撃ちの真相 ?! 日系企業が今危ない!

アメリカ プリウス 急加速問題 狙い撃ちの真相 ?! 日系企業が今危ない!

アメリカ プリウス 急加速問題 狙い撃ちの真相 ?! 日系企業が今危ない! 424 283 パソコン生活サポート Pasonal

猛烈な勢いで車の販売台数を伸ばしているトヨタ自動車。

2年連続で最高を更新しました。また、営業益は6年ぶりに過去最高となっています。また、トヨタは販売台数1000万台を掲げています。(※おそらくこの目標は達成されるだろう)円安もあって好調なトヨタ自動車だが、海外ではトヨタを巡るキナ臭い動きが活発になっていますが・・・。

今回は、「アメリカにおけるプリウス急加速問題」を見てみたいと思います。

 

トヨタプリウスとは?

トヨタ プリウス

トヨタ自動車が1997年に製造・販売を開始した世界初の量産型ハイブリッド専用車である。世界93ヵ国で発売され、燃費・性能ともに優れたハイブリット車として、今現在も人気の車種だ。2009年には3代目のモデルが登場し、現在では燃費・グレード共に向上したものとなっている。

車両の概要としては、「5ドア」「海外では大型化」「最高回転速度5000rpm」「燃費35.5km/L」「ニッケル・水素電池」などの特徴がある。

 

1.2009~2010年にプリウス急加速問題が次々と浮上

2009年~2010年にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで「プリウスが急加速。事故発生」という報道がおきた。記事によると、男性が高速道路を走行中に「車が減速しない」という通報があった。パトカーが急行し、並走しながら指示を出し最後はハンドブレーキでパトカーに追突するような形で止まった。また、レクサスES350が当然暴走し、4人が急加速で死亡するという事故も発生。その映像が全世界に報道され、プリウス急加速問題が急速に広まるのである。

トヨタはこの頃から激しいバッシングを浴びせられることになる。

 

2・ほとんどは「アクセルとブレーキの踏み間違い」・・・

トヨタ急加速問題 米ABCテレビ

カリフォルニア州サンディエゴで起きた急加速問題を受け、アメリカの運輸安全委員会が調査を実施。その結果、運転していた男性の証言に信憑性がないことが発覚する。クルマにはアクセルとブレーキをどのぐらい踏んだのかが電子的に記録されており、男性は少なくとも250回以上、ブレーキとアクセルを交互に踏んでいたのだ

通常ブレーキを踏めば当然速度は落ちるのだが、この男性は何故かアクセルまで踏んでいたのだ。また、パトカーがかけつけた際、警官が「ニュートラルにするように」と何度も呼びかけていたにも係わらず、男性は何故か無視をしている。

調査の結果「この男性は車を止めるよりも動かすことに一生懸命だった」という結論が出ている。つまりは・・・「でっち上げ(ウソ)」だったのである。この男性が何を思ってこんな事件を引き起こしたのかは定かではない。報道によると、彼は少し前に自己破産をしており、賠償金目当てだったのではという記事まである。

 

3・米ABCテレビの検証は「でっち上げ(ウソ)」だった

トヨタ バッシング

時を同じくして、プリウスの急加速問題がアメリカの複数の州から次々と提起されることになる。また、韓国系アメリカ人による集団訴訟も起こり、トヨタ問題はますます広がりを見せ始めた。また、韓国系による妨害工作も活発になり、トヨタは窮地に立たされる。

メディアもこの問題をセンセーショナルに報道をしはじめ、米ABCテレビはトヨタの急加速を番組内で実験まで行い、実際にプリウスが暴走するシーンを再現してみせた。ところが・・・この再現実験は後に「ねつ造(ウソ)」だったことが判明。なんと、再現実験をした南イリノイ州デービット・ギルバート准教授はある人物から賄賂をもらい、実験をでっち上げたことを告白したのだ

影の人物はショーン・ケーンと名乗っており、とにかくトヨタの「アラ」を探し世論を誘導し、裁判沙汰を起こさせて金銭を得るという目的で動いていたようだ。「単独なのか、それともどこかの組織がバックアップしていたのか」は、わからない・・・。

(※ねつ造が発覚した後、米ABCテレビはトヨタに対して未だに謝罪をしていない)

 

4.プリウス電子的欠陥のくすぶる疑惑

米ニューヨーク市郊外の住宅街ハリソンで、プリウスを運転して生垣に正面衝突した家政婦のグロリア・ローゼル(56)は警察の事情聴取にてきぱきと答えていた。「家から出ようとしたらクルマが勝手に加速し始め、ブレーキが利かなかった」事故車の2005年型プリウスはリコール対象車だ。ハリソン市警察の署長アンソニー・マラッチーニは「トヨタ車の急加速事故の典型例だ」と確信を深めていく

トヨタ自動車社長の豊田章男は2週間ほど前、下院公聴会で証言したものの、急加速の真の原因ははっきりしないままだ。トヨタはブレーキの利きにくさや、アクセルペダルの戻りにくさを認めて度重なるリコールをしているが、「電子的な欠陥」を疑う報道は後を絶たない

マラッチーニは、この事故が「真相を確かめる絶好の機会だ」を意気込み、「完璧な捜査」を決意する。雨や日光から事故車を守るため大型テントで覆い、監視カメラも付けた。その上で米国家運輸安全委員会や運輸省に連絡するとワシントンから捜査官や技術者がやってきた。ただし、証拠となるのは、アクセルやブレーキの動きを記録する車載コンピューターで、解析にはトヨタの協力が必要だ。

マラッチーニは「公平に操作する」とトヨタを説き伏せ、技術者7人の派遣を受ける。トヨタの技術者たちは捜査官らの監視の下、データ解析を始めた。2週間後、記者会見をしたマラッチーニが出した結論は「ブレーキを踏んだ形跡はなかった」。事故原因は「アクセルとブレーキの踏み間違い」だった

平凡な結果に、集まった記者からは落胆の声が漏れる

記者たちを納得させるため市警は操作データのすべてを公開した。ハリソン市警の操作結果があっても、全米が納得するわけではない・・・。くすぶり続ける電子欠陥疑惑に、米運輸省は2010年3月30日、航空宇宙局(NASA)に調査を依頼する。

世界最高峰の宇宙科学技術を使い、いち自動車メーカーの欠陥疑惑を解明することになったのだ。

海外メディアは初代プリウス開発責任者の内山田竹志(67)に「これでクロと判定されたらどうするんですか?」と問いただした。普段は慎重な物言いの内山田が、このときはきっぱりと言い切った。

「絶対シロになります」

中日新聞:地域経済11版

 

再び取り上げられたプリウス急加速問題

最近再びプリウスの急加速問題が注目を集めだしました。

発端は、福岡市博多区の総合病院にタクシーが突っ込み、男女10人が死傷したという事故です。逮捕された運転手の男性が、「200メートルくらい前からブレーキがきかなかった」と供述しているようです。この事故で、3人の方が死亡、20代の女性が意識不明の重体のようです。

 

記事によると、タクシーは病院の50メートル手前で暴走状態となり、一切の制御がきかず、病院に突っ込んだようです。

この事故はまだ解明されていないので、「プリウスの車両の問題なのか」それとも、「運転手に何か過失があったのか」が分かっていません。ただ、アメリカの急加速問題といい、今回の件といい「プリウス」という存在が共通しています。

アメリカの件は間違いなく「やらせ」でしたが、今回の件はどうかは分かりません

 

運転手が単に錯誤しているのか(ブレーキを踏んだと言っているようですが、実際はアクセルを踏んでいたとか)、それとも、何かしらの病気を持っていたのか、本当にプリウスに重大な欠陥があるのであれば、ほかのプリウスも同様の現象が起きていてもおかしくないはずですが・・・。

それに疑問なのは、急加速中にハンドル操作さえも出来なかったのか?ということです。

ハンドル操作も出来ず、ブレーキも利かない状態は、ハッキリ言ってありえないことです。それは車の仕組みをある程度知っている人なら分かると思います。また、日本全国でプリウスによる急加速が頻発しているというニュースは今のところ確認されていません

現代の車作りは、すべてマニュアル化されているため、このプリウスの車両だけにシステム的な欠陥があったとは考えられません(すべてのプリウスに同様のシステムが搭載されているため)。

 

 

福岡タクシー暴走の検証が進む / 2016・12・18追記

2016年12月18日、あれから事故の検証が進んだようです。

福岡県警などが事故車両を調べた結果、ブレーキに異常がなかったことが関係者への取材で分かった。

容疑者は「ブレーキが利かなかった」と供述しており、福岡地検は17日、容疑者の事故当時の精神状態を調べる鑑定を行うと発表した。鑑定留置の期間は同日から来年2月28日まで。

捜査関係者によると、ブレーキペダル周辺にも、運転に支障を来すような障害物は確認できなかった。このために県警は事故当時、ブレーキが正常に作動する状態で、アクセルと踏み間違えた可能性があるとみている。

松岡容疑者は逮捕時から一貫して「ブレーキを何度も踏んだが利かなかった」などど供述。

ただ、目撃した女性によると、タクシーのブレーキランプが点灯していなかった上、病院の約60メートル手前にある交差点付近でエンジンをふかす音がして急加速したといい、供述と食い違っていた。

 

あとがき

どうやら福岡県警の事故調査では、容疑者によるブレーキとアクセルの踏み間違えの可能性が高いと判断しているようです。

当初はブレーキとアクセルの下にあるマットを2重に重ねたために、それがアクセルに引っかかったのではないかと言われていました。ところが検証した結果、容疑者はブレーキを踏んでいると思い込んでいますが、実際はアクセルを全開で踏んでいた・・・ということのようです。

そもそもなぜベテラン運転手はアクセルを間違えてしまったのでしょうか?

単なる勘違いで思い込んでいるのか、それとも突発的に何かの病気になってしまったのか、など疑問はすべて明らかにされていません。

何にせよ詳細な原因が分からなければ、消費者によるプリウス回避の現象は一定数起こるものと考えます。消費者からしてみれば、「万が一」のことを考えてしまいますからね。この件に関してトヨタからは何も発表はありませんが、消費者を安心させるためには情報公開はしてほしいと思います。